質問をいただきました。
「25歳女性です。目の奥が痛いです。押されているような感じで、すぐに疲労感が出てつらいです。
何かいい方法はないでしょうか?」
目の奥が痛いというお悩みはこれまでもよくお聞きするお困りごとの一つです。
今回は、なぜ目の奥が痛くなるのか?
長く続くと何か病気が潜んでいることにつながる?
どうやったら治るの?自分でなんとかできることはある?
こう言ったことにお答えしていきたいと思います。
目の奥の痛みでお悩みの方は最後までお読みいただければ、改善のヒントになるかと思います。
目次
目の奥が痛くなるのはなぜ?頭痛だけじゃない?その原因と症状について
はじめに、目の奥が痛くなるのにはどんな原因があるのでしょうか。
眼精疲労
まず最初に考えられるのは、目の疲れ、つまり眼精疲労です。
目を酷使するお仕事、スマホの見過ぎなど、現代社会では目の疲れは切っても切れないものですね。
パソコン・スマホを凝視すると、人はまばたきの回数が通常の4分の1に減ってしまいます。
ドライアイによる涙不足は目の疲れを起こすだけでなく、視覚障害を起こすこともあります。
また近視・乱視によって焦点が合わないことによる目の疲れなどが考えられます。
ストレス
体のストレス、精神的なストレスからも目の奥の痛みにつながります。
ストレスによる自律神経の乱れで、血のながれが悪くなって頭痛や目の奥の痛みが起こります。
慢性頭痛
頭痛の種類には3つあります。
緊張性頭痛・偏頭痛・群発頭痛です。
種類別の詳しい内容は別のブログでお伝えしていますのでそちらをご覧ください。
この3種類の頭痛のうち7割を占めているのが緊張性頭痛だというデータが出ています。
(小林製薬調べ2010年7月、N=37644)
首や肩の筋肉のかたさからおこる緊張性頭痛。
緊張性頭痛では、目の周辺にある筋肉の血のながれも悪くなるので目の奥が痛くなります。
また、顔の感覚をつかさどる三叉神経(さんさしんけい)と、頭のうしろを流れる後頭神経(こうとうしんけい)はもとは同じ神経から発生したものです。
緊張性頭痛によって頭のうしろの神経が刺激を受けると、同じ神経の枝である顔の神経にも痛みが放散することがあります。
病名では「大後頭三叉神経症候群(だいこうとうさんさしんけいしょうこうぐん)」といいます。長いですね。。
こういう理由からも、緊張性頭痛から目の奥の痛みがでてきてしまいます。
目の奥の痛みにはどう対処する?あたためる?冷やす?もむ?
それでは、目の奥の痛みが続くときにどう対処すればよいのでしょう?
目薬をこまめにさす
まずは目の疲れを取り除くために、目薬を日頃から使ってドライアイを防ぎましょう。
画面を見続けている場合は、定期的に目を休めるようにして、深呼吸を2、3回行うとよいでしょう。
吐く:吸う を2:1の割合で行うと自律神経のコントロールにもつながります。
冷やす?温める?まずは温めましょう
緊張性頭痛の場合、あたためることで血のながれをよくすることがよいでしょう。
目と後頭部をあたためることで、かたまっている筋肉の血流を良くすることができます。
ただし、頭痛の種類によっては、あたためることでよりひどくなることもあります。
もし、あたためたあとに痛みが強くなった場合は、あたためるのをやめるか冷やすようにしましょう。
やり方として、蒸しタオルを利用すると効果が高いです。
最近では、たくさんのホットアイマスクがあって、手軽に手に入れることができますので、それを利用するのも良いですね。
電気式もありますが、わたしのおすすめは蒸気タイプです。
お風呂にゆっくり浸かる
お風呂にゆっくりつかることは、体をあたためることはもちろん、リラックス効果があって自律神経もコントロールされます。
また湯船につかりながら後頭部にタオルを置いてあたまを寝かせると、目のツボを刺激することができるので一石二鳥でしょう。
まとめ
目の奥が痛いことの理由と対策についてお伝えしました。
原因
1、眼精疲労
2、ストレス
2、慢性頭痛
対策
目薬
目をあたためる
お風呂に入ってあたまの後ろを刺激する
日頃から手軽にできることを紹介しました。
これらのことをやっていても改善しない、ますますひどくなるということであれば適切な医療機関で診ていただくことをお勧めいたします。
当院では、目に関するツボに対する鍼治療、自律神経を整える整体、歪みを整えてあたまの血の流れをよくする調整をおこなっております。
お困りの方はご相談いただければと思います。
《柔道整復師・鍼灸師・あんま・マッサージ・指圧師 藤井敦志 監修》
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