このブログでは
〇今現在ぎっくり腰になって動けないが、どうしたらいいかわからない
〇このままずっと痛みが続くと思うと不安
そんなあなたに向けた内容をお伝えいたします。
ぎっくり腰とはどのような状態なのか?
ぎっくり腰になった時にやるべきこと、やってはいけないこと
ぎっくり腰が治っていく過程
について、お話いたしましょう。
理論的なことよりもまずは対処法だけを知りたい!と思われる場合は、すこし飛ばして後半からお読みください。
目次
ぎっくり腰で動けない!いつまでこんな痛みが続くの?
ぎっくり腰のあなたは「何の前触れもなく」「何故かわからないけど」
急に腰が痛くなって、どんな動きもしづらい状況にあるでしょう。
ぎっくり腰ははっきりとした原因は科学的に証明されておらず、腰の骨がズレているとか、骨と骨の間あたりが炎症をおこしているなど、いろいろな憶測がなされています。
そのため、とにかく冷やしましょうとか、じっとしていないと余計に悪化するなどと言われ続けていました。
現在は動ける範囲で日常生活を送った方が、回復が早められることが科学的に証明されています。
ストレッチや運動をする必要はありませんが、できるならいつも通りの生活を送った方が治りは早くなります。
ご家族がぎっくり腰になって、なんとかしてあげたいと思う方もいらっしゃるでしょう。
その場合も手助けは最小限にとどめて下さい。
動きを助けようとすると逆に痛がられると思います。
なるべく自力で動くのを、そっと手を添える程度にすることをお勧めいたします。
ぎっくり腰で動けなくなっているあなたがやるべきこと3選
①歩けない状態なら、コルセットなど腰に巻くものがあれば利用しましょう。
一週間程度なら腰の筋肉が落ちることはありませんので、ずっと着けていても大丈夫です。
それ以上長期間は続けないよう注意しましょう。
②湿布や痛み止めは市販薬でもOK。何もなければイヴなどの頭痛薬でも大丈夫です。
ただし、痛くて動けない時だけにしましょう。
③少し動けるようになったら医療機関や整骨院などへ治療に行ってください。
ただし、うつ伏せでゴリゴリ揉むような場所へ行くのは避けましょう。治りを悪くする可能性があります。
●ぎっくり腰で動けなくなった時の動き方3パターン
1.座った状態からの立ち上がり方
①椅子に浅く腰掛ける。
②両膝に両手を置いて膝を伸ばしきるように立つ。(膝が伸びた前屈みの状態)
③膝をなるべく伸ばしたまま、ゆっくり体を起こす。起こせない時は両手で太ももを順にしたからたどるように起こします。
これを3回から5回やります。
1回目はつらいですが、だんだんやりやすくなるのでがんばって続けてください。
特に太もものつっぱり感が取れてくると起こしやすくなります。
2.寝ころんだ状態からの起き上がり方
まず動き出しがかなりつらいので、あせって起きないようにしましょう。
布団の上で足首を動かしたり、寝返りをしてみて、左右どっちなら起き上がれそうか確かめます。動けそうな方向がわかったら始めます。
①ベッドの場合、横向きの状態で足をベッドから出してください。なるべく両足を出しましょう。
②足が出せたら、横向きになった下側の腕でゆっくりベッドを押すように体を起こします。
③体を起こすと同時にベッドから出た足を下ろします。
その時、つかめるものがあれば空いている手でつかんでひっぱりあげてください。
3.床からの起き上がり方
横向きになるまではベッドの場合と同じです。
①横向きから体を回しつつ、ゆっくりと四つ這いになります。
つらい場合はお腹に手を置いて腹筋を助けてあげます。
②四つ這いになれたら、片足を出して片膝状態になります。
なるべく椅子など手を置けるものがあるほうがいいでしょう。
③手を置いた台を押すと同時に立てた膝の方に力を入れてゆっくり立ち上がります。
台がなければ、立てた膝に両手を置いて、膝を押すように伸ばしながら体を起こします。
こちらの動画で詳しく説明しておりますのでご覧ください
このように起き上がる練習を、寝る前に何度かやっておくことをお勧めします。
ぎっくり腰になっている時の夜はトイレに行くのもすごくつらいです・・・
私も経験があるのでよくわかります。
ただでさえ体が固まっているのですぐには動きにくいのに、自力で立ち上がるのは至難の業です。
単純ですが、これを覚えておけばお役に立てると思います。
ぎっくり腰は2週間たてばほとんどが自然に回復すると言われています。
極端に言えば、その間、治療を受けなくてもだいたいは回復し、普通の生活を取り戻せるでしょう。
逆に、治療を受けているのに2週間経ってもよくならない腰痛は別の症状が関わっている可能性があるので、医療機関で詳しく調べていただく方が良いかと思います。
2週間以内になんとかしたいとお考えの方は、ご相談ください。
動き方をご説明の上、治っていく方向性を判断して治療を行ってまいります。
《柔道整復師・鍼灸師・あんま・マッサージ・指圧師 藤井敦志 監修》
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