こんにちは。フジイ整骨院 院長藤井です。
年が明けて寒さも一層強く本格的な冬に入りましたね。
こんな季節になるとより増えてくる症状が頭痛と肩こりです。とくに女性の患者さんが多くなります。
当院のメンテナンスで治療に通われている患者さんでもほとんどの方がこの季節などに頭痛を訴えている方が増えています。
そこで今回は頭痛についてのお話を少しさせていただきます。
ひとことで頭痛といっても種類もいくつかあり、それぞれによって対策も異なってきます。
間違った対策をすることで、せっかく自分ではいいことだと思ってやっていたことでも実は逆に悪くしていたということもありえるのです。
ここでわたしが言いたいのは案外頭痛は自分でも対応できるんですよということなんです。
そう思えるようになったのは頭痛で悩んでおられる患者さんのほとんどが泣き寝入りするだけで、病院で出された薬を言われた通りに飲んでいるだけの対策していていなかったからなんです。
まず頭痛を持たれている方に知っていただきたいことを今回3つに絞ってみました。
1、頭痛の種類を知って自分のタイプを知っていてください。
2、その生活スタイルは頭痛を引き起こしているんです。
3、間違った薬の飲み方・タイミングをしていると頭痛を強くしているかもしれません。
1、頭痛の種類
頭痛にはまず検査をしてもとくに病変がわからない「一次性頭痛」と病気の症状として起こる「二次性頭痛」に分かれます。
何度も繰り返し起こる慢性頭痛は一次性頭痛に分類され、女性の慢性頭痛のほとんどが緊張性頭痛か片頭痛のいずれか、もしくは併発である可能性が高いのです。
つまり、一般にいつも頭痛で悩まされていますという女性がいると、緊張性頭痛か片頭痛でほとんどがそれに当たるということが言えます。
緊張性頭痛は肩こりの延長とも言われ、ストレスなどで首や肩、側頭部の筋肉が緊張して鈍い痛みが持続的に感じられる症状で、時にめまいを生じることもあります。
片頭痛は、ずきんずきんと脈打つような痛みで、光や音、匂い、気温の変化に敏感になるのが緊張性頭痛との大きな違いと言えます。
これは脳内物質が関係していて、セロトニンという物質の増減により三叉神経が刺激を受けて痛みを起こしているといわれています。
簡単にいうと血管が収縮して痛むのが緊張性頭痛、血管が広がることで痛むのが片頭痛となります。
ですので、体を動かすことで頭痛が和らぐという方は緊張性頭痛で、逆に体を動かせるとより頭が痛くなるという方は片頭痛の疑いが強いということになります。
その二つの頭痛の違いを知って自分がどのタイプなのかがわかっていないと、対処法も異なるので実は頭痛を引き起こす対応をしていたなんてこともあり得るのです。
2、生活スタイルによる違い
片頭痛の場合に気をつけること。
仕事で疲れて少し頭痛を感じ始めた頃にそのまま一寝入りすると、朝起きたらガンガンに頭痛が酷くなりかねないのです。
頭痛のなり始めは血管が広がりやすく、片頭痛を強くしてしまうので、まずはビスケットなどを一口食べて血糖値をあげて頭痛薬を飲んでから寝床につくことをお勧めいたします。
また強い片頭痛では血管が広がり水分が外にもれているのでむくんだりだるくなったりします。
そんなときはカフェインを含むコーヒーなどを飲んで体に溜まった水分が外に出て行くようにしてあげましょう。
でも寝る前にコーヒーを飲んだら逆に眠れなくなるかも知れませんね。そのあたりはほどほどに。。
緊張性頭痛の場合は血管が広がった方がいいのですから、お風呂でゆっくり温まってからリラックスして寝床につくといいですね。
3、薬の飲み方・タイミング
緊張性頭痛の場合は痛み始めに。
片頭痛の場合は異常な空腹感を感じたら服用のタイミングです。
片頭痛では血糖値が下がり脳の血管が広がり始めることから空腹感を感じることがあります。
また先ほど話したように水分が体に溜まってむくんでしまうので、むくみはじめは薬の飲み始めタイミングとなりますね。
タイミングを見失うと何日も苦しまないといけなかったり、薬の量を増やしてしまうことになりかねないので、しっかり押さえておきましょうね。
これからのことから慢性的な頭痛には生活スタイルや薬のタイミングでかなり変わってくることがわかったのではないでしょうか。
これで自分で対処できることが少しわかっていただけたのではないでしょうか。
頭痛はくせみたいなもの。
あまり真剣に付き合いすぎず、「あ、またか。今は疲れてるんだな」と認識することで少しでも安心して次の日を迎えることが大事だと思います。
これからも頭痛とうまく付き合うために体をしっかり整えて対処していきましょう。
《柔道整復師・鍼灸師・あんま・マッサージ・指圧師 藤井敦志 監修》
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