こんにちは。たつの市フジイ整骨院 院長の藤井です。
これまで2回にわけて膝の痛みにおいてタイプ別にわけて原因と対策をお伝えしてきました。
2 あなたはどのタイプ?種類別に見る膝の痛みの原因とその対策とは。
今回は最後の3つ目のタイプについてお話ししましょう。
前回まで、「足の健康寿命を延ばす〜100歳まで歩ける方法〜」で紹介されていた、足のトラブルにおける3つのタイプについてお伝えしてきました。
1つ目は足の扁平足のタイプ。
2つ目は股関節の筋力が不足しているタイプ。
そして今回最後にお伝えする3つ目のタイプは足の軸が関係しているタイプです。
膝の痛み等でお困りの方は、自分がどのタイプなのかもわかることでこれからの対策ができると思いますのでぜひお読みくださいね。
目次
ランニングで膝の外側が痛い!原因がわかれば対処もできる
紹介されていたのは50代前半の男性Cさん。
ジョギングを趣味としていて、運動は定期的にされている方でした。
しかし、だんだん膝の外側に痛みを感じるようになっていったそうです。
走りすぎなのかなと思い、ジョギングを少しやめていた時期もあったそうですが、また再開するとだんだん同じところに痛みを感じるようになっていました。
自分ではテーピングをしたり、湿布をしたりして対処されていたそうです。
紹介されていた内容では、いろいろなチェックをしているうちにあるポイントに気がついたのです。
ルームランナーで歩き方をチェックしてみると、左足に比べて右足の軸が、膝は正面を向いているのに足先だけが少し外側を向いて歩いていることがわかりました。
これは足首の硬さが引き起こしているねじれ現象です。
片方の足首だけが硬いと、曲がる角度を補うために足先を横にずらせる必要があります。
そのため歩いているときは膝は前を向いているのに、足首だけが外を向いてしまうという状態を作ってしまいます。
足のねじれが生じた状態でランニングをしていると、距離が短いうちはいいですが、徐々に体に負担をかけることになりますね。
そのためCさんは膝が痛くなっていたということでした。
その後Cさんは、ご自身で足首をやわらげる運動を取り入れて、少しずつ改善してきたそうです。
改善した運動については後ほどご説明しましょう。
ランニング時の膝の痛み。足の軸のブレと足首の硬さを見るための対処方法
足の軸のブレを見るには、ルームランナーで歩いている姿を動画で撮影してもらうのが一番わかりやすいです。
ルームランナーがない場合は、足踏みでもいいでしょう。
2〜30秒くらいその場で足踏みをしていただき、ピタッと足を止めます。
その時足先がどちらの方向を向いているかを見てみましょう。
どちらかが外を向きすぎていた場合はねじれの現象が起きているかもしれません。
ただし、これは一つのチェック方法なので、それが全ての体の痛みの原因ではありませんのでご注意を。
足首の硬さは、しゃがみ込みのテストがいいでしょう。
足の裏を全部つけたまましゃがみ込んだ時にどちらかのかかとが浮いてしまったり、後ろに倒れ込むようなら足首はかたい証拠です。
足首が硬くて膝が痛いタイプの対処方法3選
先ほどのテストで自分の足首が硬いと思われた方はこのような運動を取り入れることで、足のトラブルから解消されることが予想されます。
当院で患者さんにおすすめして、治療と合わせて行うことで素早い改善が見られた運動です。
ぜひ1日3分続けてやってみてくださいね。
1、壁押しアキレス
壁の前に立って足を前後にして立ちます。
両手を壁について壁を押すように体を前のめりにします。
その時足の裏はうかさないようにします。
その状態のまま30秒から1分じっとします。
アキレス腱が伸びている感じがあればオッケー。痛みを感じない程度が一番。
2、段差でつま先立ち
階段や少し段差のあるところにかかとが浮いている状態で立ちます。
そのまま爪先立ちをします。
足を下ろすときに、最初より少し下までかかとを下ろします。
それを5〜10回ゆっくり行います。
3、足首8の字ぐるぐる
両足を前に投げ出して床に座ります。
片足を曲げて指の間に反対の手の指を入れます。
足首を8の字にぐるぐる回します。上下・左右でもいいです。
5回まわしたら反対回りに5回。合計10回まわしましょう。
当院の対処で膝の痛みが改善した患者さまの声
ここまで3つのタイプにわけて膝の痛みについてご紹介してきました。
最後に、このような足のトラブルに見舞われている方が当院の施術を受けて改善された例をお伝えしましょう。
55歳 女性
具体的な症状:
左ひざに痛みがあり、階段昇降、下り坂歩行に不自由を感じていた
来院の決め手:
奥深い所の筋肉をゆるめてもらえそうに思えたこと
使用された率直な感想:
半年程困っていた階段昇降が一回の治療で1歩で1段ぎこちないですができるようになり、日ごとに歩きやすくなってきています。ありがとうございます。
「扁平足が治らなかったら膝はずっと痛いんだ」
「股関節の筋力がつくまでは膝の痛みは取れないんだ」
「足首が柔らかくできないと膝を痛めるから走っちゃいけないんだ」
そんなふうに思われてあきらめる必要はまったくありません。
実際、このような症状になっていても改善する例はたくさんあります。
長く膝の痛みなどでお困りの方は一度ご相談されてはいかがでしょうか。
《柔道整復師・鍼灸師・あんま・マッサージ・指圧師 藤井敦志 監修》