こんにちは。フジイ整骨院 院長の藤井です。
前回のブログで、足の健康寿命を伸ばす〜100歳まで歩ける方法〜で紹介された内容をお話ししました。
この中で、膝の痛みの原因が扁平足にある方のタイプを紹介しました。
3種類の原因タイプがあり、前回のがAタイプだとすると、今回ご紹介するのはBタイプです。
目次
あなたの膝の痛みの原因は老化?歩きすぎ?肥満?それとも・・・
今回ご紹介するBさん(60代・女性)は、階段の昇り降りに膝が痛むとお困りでした。
普段、運動までは行かなくとも少しずつ歩くことを習慣にしていました。
それほど急速に体重に変化があったというわけではありません。
なぜ膝が痛いのか本人にもあまりわからず湿布を貼ったりして過ごしていたそうです。
結論から言うと、Bさんの膝のトラブルの原因は「股関節」にありました。
ではなぜ股関節が原因で膝に痛みを抱えてしまっていたのでしょう?
あるチェックをすることで原因が見えてきます。
簡単なチェック方法でどこに負担が掛かっているのかがわかります。
自分じゃわからない!タイプ別に見る『膝の痛み原因チェック』
まずは歩行チェックしましょう。
これはなかなか自分1人ではチェックしにくいですが、ルームランナーをしている姿を動画に撮ってもらっても良いでしょう。
その結果、Bさんはベタ足で歩いていることがわかりました。
しかし扁平足というほどではありません。
次に行ったのが、片足立ちチェック。
これなら鏡の前に立って見ることで自分でもチェックできますね。
両手を腰に置いて片足立ちになります。
左右どちらで立つ時にふらつくか、どんな状態で立とうとしているかなどを見ておきます。
まっすぐ立てたとしても、足の向きや股関節の形が左右違っていることもあります。
そこもチェックしておきましょう。
Bさんの片足立ちを見てみると、右足はしっかり立っていますが、左足で立つと、お尻を外に突き出したように立っているのがわかりました。
このチェックで、Bさんの足トラブルは股関節が原因であるのではないかと思われたのでした。
では、股関節の何がどう悪いのか?
それは「筋力不足」です。
ではもう少し具体的にご説明しましょう。
股関節の筋肉はお尻の周りにあって、たくさんの層が重なって両足を支えています。
片足で立つときは反対側の筋肉が大きく関わっていたりして、バランスを取り合っています。
人は歩くときに両足を交互に出して歩きますよね。
つまり、必ずどちらか片足だけで立つ瞬間があり、その際バランスよく立てていないと、どこかに負担がかかってしまいます。
もしその筋肉がうまく使えていなかったり、衰えたりしていると、歩き方が変になって結果膝に負担がかかってしまうこともあるんです。
Bさんはこのタイプの原因により、膝が痛んでいたと考えられました。
ここで紹介されたBさんはご自身で今から説明する②の運動を続けたところ、改善されていったそうです。
当院でもこのように検査をしながら、バランスを見て股関節にあるのか、または足にあるのかを判断して治療に向かいます。
Bさんのように1つの原因のパターンもありますが、多くはいろんな生活環境なども関係しています。
これに当てはまったからといって、全てがそのせいだと思わないようにしましょう。
股関節が膝の痛みの原因の方におすすめ!改善運動2選
では、ここからは改善法についてご説明しましょう。
筋力をアップさせるにはまずストレッチを行なって筋肉を十分伸び縮みできる状態にするべきです。
その1で股関節の筋肉をストレッチ。
その後2の筋力アップトレーニングを行うようにしていきましょう。
対策その1
「股関節外側の筋肉のストレッチ」
①壁の横に立ちます。
②壁側の足を反対側の足の後ろから外側に伸ばしていきます。
③伸ばしている足の小指側に重心をかけながら、壁側の手を壁に寄りかかるような形にしてつきます。
④体重を股関節の外側に持ってくるように、股関節の外側をストレッチします。
※両方の足に行って下さい。
対策その2
「ランジ」
①肩幅ぐらいに足を広げて立ち、両手を胸の前でクロスします。
④これを5回、両足を交互に行います。
これらをやる前に一度大きく万才しながら深呼吸をすると、より力がつきやすくなりますよ。
今回ご紹介したBさんのように股関節のバランスの方は、当院にもよく来院されることがあります。
実際には、股関節のバランスを崩しているのは、いろんな体の部位との兼ね合いがあることが多いですね。
当院で行った方法を合わせることで、より早い改善が見られた方が多くいらっしゃいました。
次回ではこの方法についてお伝えしますね。
〜まとめ〜
いかがでしたでしょうか?
今回は、股関節外側の筋力低下によって膝に痛みを引き起こした例を取り上げました。
膝の痛みには色々なタイプがありますので、自分がどのタイプなのかを知り、適切な対策を行いましょう。
ご紹介したストレッチと筋力トレーニングでも改善しない場合は、適切な治療を行える治療院に行くことをおすすめいたします。
当院でも検査と治療を行なっておりますので、たつの市周辺でお困りの方はご連絡いただければと思います。
《柔道整復師・鍼灸師・あんま・マッサージ・指圧師 藤井敦志 監修》
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