皆さん、年末年始はどのようにお過ごしですか?
箱根駅伝を見ながらごろごろしたり
食べて、寝て、ごろごろしたり
年明けに来られた患者さんがよくおっしゃるセリフのひとつです。
楽しいはずの年末年始ですが、いつもと生活リズムが違うので、それだけで体の不調につながりやすくなります。
食事時間や寝る時間が不規則だと体がついていかないことが多いんですね。
正月太り、体のだるさ、仕事始めにシャキッとできない
そんなあなたにぜひお伝えしたい「元気で過ごせる年末年始!」のお話を、ぜひお読みいただきたいと思います。
目次
腰痛ストレスゼロの年末年始へ。体調不良にはこんな原因と症状が。
ではまず初めに。
なぜ、年末年始に体調をくずしやすいのでしょうか?
それは「不規則な生活になってしまうこと」が原因です。
気持ちが緩んで食べすぎたり、栄養バランスの悪い食事を続けていませんか?
よく食べ、よく寝るというのは子供のころによく言われたものですが、大人がこれをしているとあっという間に体重が増えてしまいます。
ではここで、年末年始の体調不良でよくおこる症状を3つあげてみましょう。
① 寝違え
いつもより長く寝てしまったり、寝る時間、起きる時間がバラバラになってしまうと、寝返りのパターンが変わってしまいます。
人の眠りには浅い睡眠(レム睡眠)と深い睡眠(ノンレム睡眠)が交互に現れて、レム睡眠の時に夢を見たり寝返りをすると言われています。
1時間半深い眠りに入って、その後浅い眠りの時に夢をみたり、ごそごそ動いたりするわけです。この「ごそごそ動くとき」にちゃんと動けるかどうかが寝違えになるかどうかのポイントになります。
できるだけ、寝る時間や場所を変えないように気をつけてみましょう。
ホットカーペットやこたつでのうたた寝は気持ち良いものですが(私もやりがちです)お布団で寝て下さいね。
② 頭痛
頭痛の種類にもいくつかあるのですが、緊張性頭痛は肩首周辺の筋肉の緊張が原因でおこるとされています。
これは自律神経の乱れにも関連があります。
自律神経は交感神経と副交感神経の2つからなり、人間の体をオンとオフ、プラスとマイナスの関係でコントロールしている神経です。
自律神経は自分の意志ではコントロールできません。
例えば血管でいうと、しめる時とゆるめる時を体が自分で判断して、私たちを維持し守ってくれています。
休みの間の不規則な生活によってこのコントロールが乱れがちになり、頭痛を引き起こす原因となります。
長く寝過ぎると、血管をゆるめる副交感神経が長く働くことになります。
すると、起きたときの反動が大きく急に血管をしめる交感神経が働いて、頭痛が起きやすくなると考えられています。
③ 腰痛
お伝えしたように、不規則な生活では睡眠の質が乱れます。
いつもより長く寝てしまうだけでも腰痛になりかねません。
また、食事の時間や内容がいつもとは異なることで体重増加にもつながります。
正月太りイヤですよね!(わたしも毎年・・・)
体の負担は大きくなり、腰痛を起こす可能性が高まってしまいます。
また、冬に長時間寝ると頭痛と同様に自律神経のコントロールが乱れることに。
その結果、腰の周辺の血管をしめつけることになったり、気温差で筋肉の緊張を作ったりして腰痛も起こりやすくなります。
できるだけ暖かくして寝返りをしやすくする。
首、手首、足首に風が当たりすぎないようにすることから始めましょう。
年末年始腰痛はもう起こさない!正しい過ごし方を知って内臓ストレスのない生活を
それでは「年末年始に体調をくずさないためにやるべきこと」をお伝えしましょう。
① できるだけ普段通りの時間に起きる
親戚が集まったり、食事時間が変わったりして、1日の行動がいつも通りとはいかないかもしれません。
起きる時間だけでもご自身でコントロールしていつも通りにしましょう。
起床時間はいつも通りに、太陽の光をしっかり浴びる。
これだけでも休み疲れを半減させることができるでしょう。
② 適度な運動
やはり運動は大事です。お休みで時間はあるので、少し散歩に出かけてみましょう。
たまにはパートナーと一緒に歩くのもいいかもしれません。
会話しながら歩くときっと自然に楽しく運動ができることでしょう。
最近は凧揚げや羽根つきをする様子はめっきり見なくなりましたが、お子さんと一緒に外で遊んでみるのもいいですね。
初詣に行って階段を上り下りすることもできます。せっかくですからいつもより少し多めに歩いてみましょう。
番外編として
正月に胃腸を壊しやすい人が多いです。
暴飲暴食、深酒が一番の原因ですね。胃腸薬も念のため用意しておくと少し安心・・・かも。
年末年始腰痛にはもうならない!寝ながらできる簡単1分ストレッチ体操
何か対策をしておきたいという方におすすめの体操をお伝えしましょう。
まずは起きた後はしっかり深呼吸。
朝の新鮮な空気を肺にいっぱい送り込んで、体にスイッチを入れてあげましょう。
①足首ストレッチ
足首を交互に10秒ずつ動かします。
これはふくらはぎの筋肉を動かすことにつながります。
ふくらはぎは心臓に血液を送り込む大事な筋肉があります。寝ている間に溜まったドロドロの血液を心臓に戻していきましょう。
②太ももストレッチ
両手で片足の太ももの裏あたりを持ち上げて10〜20秒キープします。
気持ちいい程度で止めていいです。やりすぎなくて大丈夫。
片足が終わったら反対の足も行いましょう。
太ももの筋肉がやわらぐと、腰の筋肉も同時にやわらぎます。
2つ合わせても1〜2分くらいで終わりますので、できるだけ習慣化できるようにしてみてくださいね。
それでもおつらい時は鍼・整体などの施術を受けることをお勧めいたします。
自分で対処できない体のバランスは、人の力をお借りすることが一番の近道になることでしょう。
わたしも正月は箱根駅伝が楽しみ。健全に過ごしたいと思います。
《柔道整復師・鍼灸師・あんま・マッサージ・指圧師 藤井敦志 監修》