目次
はじめに
こんにちは。たつの市フジイ整骨院院長の藤井敦志です。
もうすぐ GW ですね。
コロナも落ち着いて、今年の GW はお出かけや家族旅行を計画されている方も多いのではないでしょうか。
今回は GW に車で長距離を運転される方にぜひ知っておいてほしい「長距離運転でも腰痛にならない方法」についてお話ししましょう。
以前、患者さんでこんな方がいらっしゃいました。
40 代男性 A さんは家族旅行で長距離運転をされた後から、腰の痛みを感じるようになりました。
立って歩くとだんだんマシになってくるものの、座っていると再び腰とお尻が痛くなるとのこと。それも左側だけが痛むのです。
原因と対策をお伝えしたら「痛くなる前に知りたかった!」と言われたので、今回このブログで多くの方にお伝えしたいと思います。
長時間運転後の A さんの症状とは?
A さんはせっかくの家族旅行ということで、いつもは運転しない距離を移動してかなりの疲れが出ていた様子でした。
子供たちの喜ぶ顔見たさに頑張ってしまうのは仕方ないですよね。
しかも 渋滞も発生して、休憩もままならない状態になっていたそうです。
旅行から帰った次の日から腰の痛みが強くなり、左側のお尻から太ももの後ろまで痛みと痺れが出て困っていました。
日々の通勤運転ではさほど感じないのに、長距離運転だと腰が痛くなるのはなぜ?
A さんのお体を詳しくみさせていただくと、骨盤が片方に傾いたままで固まっているのがわかりました。
運転席に座った時、普段から自分が運転しているシートには自分の癖がついています。
他の車を運転した時、シートに違和感があるのは、その運転者の癖がついているからなんですね。
体がまっすぐのまま運転できる人はいませんので、ほとんどの人が体を傾けて運転しています。
そのため、自分が毎日運転する車のシートには左右の差ができていることが多いです。
短距離なら問題ないですが、長距離になるとその差によって徐々に血の流れが悪くなり筋肉を硬くしてしまいます。
それではここからはその状態を変えていく対策についてお話ししましょう。
長時間運転の腰痛の原因は癖のついたシートにあった
癖のついたシートに座り、長時間の運転をしたことで筋肉が固まりやすくなっていることがわかりました。
車のシートは骨盤が丸く後ろに倒れるようにできています。
しかもアクセルとブレーキを踏むには、少しつま先を上げたままの状態でいなくてはなりませんよね。
それを維持するには、片方に体重を乗せるしかないので、その状態を毎日続けていると、車のシートがその人の形に固まってしまうのです。
体重が乗ったことで血の流れが悪くなり、筋肉は硬くなりやすくなります。それはそのまま体のゆがみを作ることにつながります。
この状態が長くなると筋肉のつき方がかたよってしまいます。
少しの時間なら大丈夫ですが、長時間その姿勢を続けると腰痛になりやすい筋肉のつき方になってしまいます。
こちらのブログでは、長時間バスで座って腰痛になった場合の対処法をお伝えしていますのでご参考にしてください。
https://fujii-hone.com/blog/archives/4347
長時間の運転でも腰痛にならないための対策
①まずは車のシートを確認しましょう。
凹み方が強い場合は、車用品店か 100 均でもいいので、シートにおくマットを購入して座ってみましょう。
しっくりこなければタオルをお尻の下に敷くだけでも OK。
シートの差を少なくし、運転時に違和感があれば細かく調整していきましょう。
②腰痛にならないために運転時に行うこと。
信号待ちなどで停車している間、両足裏をびったりつけてまっすぐにしましょう。それによって骨盤を整えることができます。
また、その際に骨盤を左右に動かしてみましょう。
これは骨盤のゆがみをリセットするために行います。
座った時にお尻に当たる骨の部分を左右に押し当てるようにして左右に動かせるのがポイントです。
③1時間から2時間以内にサービスエリアに停まって深呼吸と背伸び
疲れをためないように1〜2時間に1回はサービスエリアなどに止まって休憩しましょう。
その際しっかり背伸びと深呼吸をしましょう。
深呼吸は、吸う時の2倍くらいゆっくり吐いておこなってください。
特に後ろに反る運動を入れましょう。痛みの出ない範囲で行ってください。
これによりリラックス効果もあるし気分もリフレッシュしてくれるので、筋肉の緊張もやわらぎます。
まとめ
今回は GW に長距離を運転される方に向けて、腰痛にならないための対策についてお伝えしました。
ここでお伝えした対策法をやっても腰痛になってしまった、もっと詳しく知りたい、自分の体を整えておきたい、と思われた方は当院にご相談いただければと思います。
しっかり対策と準備をして楽しく家族旅行ができるようにお手伝いさせていただきます。
《柔道整復師・鍼灸師・あんま・マッサージ・指圧師 藤井敦志 監修》
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