目次
はじめに
日常生活の中で「呼吸が浅い」と感じたことはありませんか?
特にデスクワークが多い方、前かがみで家事をする時間が長い方に多く見られるのが、知らず知らずのうちに背中が丸まり、呼吸が浅くなっているケースです。
呼吸が浅くなると、体に十分な酸素が取り込めなくなるだけでなく、筋肉の緊張や疲労回復にも影響を与えます。
そして実は、この「浅い呼吸」と「腰痛」には深い関係があるのです。
今回はそのつながりと、体への影響、そして自分でできる対策について詳しくお話しします。
猫背の人は要注意!肋骨が固まると呼吸が浅くなり、体幹の筋肉にも影響がある!
人の体は、正しい姿勢でいるときには自然と深くゆったりと呼吸できるようにできています。
ところが、巻き肩や猫背になると、肋骨まわりの筋肉が縮こまり、呼吸を助ける筋肉(横隔膜・肋間筋など)がうまく動けなくなります。
肋骨が上下に開かなくなると、肺が十分に膨らめず、呼吸が浅くなってしまうのです。
この状態が続くと、体幹部の筋肉が酸欠状態になりやすく、疲れやすさやだるさを感じる方も多くなります。
「姿勢が悪い」と「息が浅い」は、セットで起こることが多いというわけです。
その腰のガチガチ感、実は「交感神経の緊張」と「浅い呼吸」が関係しているのかも?
呼吸が浅い状態では、体幹の安定性が低下しやすくなります。
腹筋や背筋がうまく働かないため、結果的に腰の筋肉に負担が集中してしまいます。
さらに、呼吸が浅いと交感神経が優位になり、筋肉が常に緊張しやすくなります。
腰がガチガチに張ってしまう方、寝ても腰が疲れている感じが抜けない方は、実は“呼吸の質”が影響している可能性があります。
マッサージやストレッチをしてもすぐに戻ってしまう…そんな方こそ、呼吸に着目してみてください。
腰痛を防ぐには「姿勢と呼吸の連動」がカギ
腰痛を改善・予防するには、腰そのものだけでなく、呼吸を通じて体全体のバランスを見直すことが大切です。
特におすすめなのが「仰向けでの腹式呼吸」です。膝を立てて仰向けに寝て、お腹を膨らませながら鼻から息を吸い、口からゆっくり吐く。
これを1日5回からでOK。
呼吸に意識を向けるだけでも、腹横筋という体幹のインナーマッスルが活性化し、腰の負担を軽くすることができます。
また、胸を開くストレッチや肩甲骨まわりの柔軟性アップも肋骨の動きに良い影響を与えます。
整骨院では、こうした呼吸と姿勢の改善にフォーカスした施術や指導も取り入れています。
まとめ
腰痛の原因は、必ずしも「腰」にあるとは限りません。
背中の丸まりや呼吸の浅さといった“姿勢のクセ”が、じわじわと腰への負担を増やしていることもあります。
「自分の呼吸が浅いかも」「最近背中が丸い気がする」と感じた方は、それが体からのサインかもしれません。
まずは自分の姿勢や呼吸に気づき、無理のないケアを続けることが大切です。
当院では、腰痛だけでなくその“背景にある体の使い方”まで一緒に整えていくサポートを行っています。気になる方はぜひご相談ください。
《柔道整復師・鍼灸師・あんま・マッサージ・指圧師 藤井敦志 監修》
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