目次
はじめに
腰椎椎間板ヘルニアは、腰の骨の間にあるクッション(椎間板)が飛び出して神経を圧迫し、強い痛みやしびれを引き起こす状態です。
若い頃や仕事が忙しかった時期にヘルニアになった経験のある方も多いのではないでしょうか?
治療や安静で一時的に痛みが治まると、「もう治った」と思いがちですが、実は体の使い方に“後遺症”のようなクセが残ることがあります。
その結果、10年後、20年後に「股関節が痛い」「足のつけ根が動かしにくい」といった形で、新たな不調として表れるケースがあるのです。
痛みの出ている場所に原因はない?“かばい方”がつくるゆがみの正体
まず理解しておきたいのは、腰(腰椎)と股関節は神経・筋肉・動作で深く関係しているということです。
- 腰椎から出る神経(特にL4~S1)は、股関節・太もも・足の動きを支配しています
- 腰が硬くなると、骨盤や股関節が代わりに動こうとする
- 股関節が痛くても、実は“腰由来”のケースも多い
また、ヘルニアを経験した方は、痛みを避けようと体を傾けて歩いたり、無意識に片側に体重をかけるクセがつきます。
たとえば、右の腰が痛かった人は左脚に重心をかけやすくなることが多く、その状態が何年も続くと、今度は左の股関節や膝に負担がたまりやすくなります。
これは「痛かった部分」ではなく「かばって使いすぎた部分」に症状が出ているということです。
若い頃のヘルニアが、いま股関節に?“体のクセ”がつくる痛みの連鎖
若い頃に発症したヘルニアが、なぜ今になって股関節に痛みとして現れるのか?その理由は「体の代償動作」と「筋力の低下」にあります。
- 痛みを避けた体のクセが長年続いている
- 体のバランスが崩れ、特定の筋肉だけに負担がかかる
- 加齢や運動不足により、筋力・柔軟性が低下
- 今まで我慢できていた負担が、ついに“痛み”として表れる
これは「痛みが出た場所=原因」ではない典型的なパターンです。
股関節をマッサージしても改善しない…という方は、原因が別の場所(腰や骨盤)にある可能性を疑うべきです。
当院での見方と対応について
フジイ整骨院では、股関節の痛みを訴える方に対して、股関節だけを見ることはしません。「なぜそこに痛みが出たのか?」を丁寧に探るため、以下のような流れで評価・施術を行っています。
既往歴(過去のヘルニア・手術・ケガなど)を詳しくヒアリング
姿勢・歩き方・骨盤のバランス・可動域などを総合的にチェック
腰・股関節・お尻・太ももの筋肉の緊張・左右差を確認
必要に応じて体幹や足首など、関連部位も調整
施術では、体の状態に合わせて電気治療・鍼治療・手技による全身調整を組み合わせて行います。
必要に応じて、再発を防ぐための簡単なセルフケア(股関節ストレッチや体幹トレーニングなど)もお伝えしています。
まとめ
過去に椎間板ヘルニアを経験された方で、「最近股関節が痛む」「足のつけ根が重い」と感じている方は、その痛みが昔の“腰”に関係している可能性が高いです。
体はつながっており、一度できた“かばい方”のクセは、放っておくと別の場所に負担を生み出します。
フジイ整骨院では、そういった“体の連動”を大切にした検査と施術で、痛みの本当の原因を見つけ出し、解決へ導いていきます。
「どこに行っても原因がわからない」「年齢のせいと言われたけど納得できない」そんな方こそ、一度体の全体バランスを見直してみませんか?
《柔道整復師・鍼灸師・あんま・マッサージ・指圧師 藤井敦志 監修》
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