(転倒後の腰痛がなかなか治らない…レントゲン異常なしでも安心できない理由と回復のポイント)

はじめに

 

 

 

こんにちは。たつの市フジイ整骨院 院長の藤井です。

 

今回は70代女性Cさんが転倒後からの長く続く腰痛から回復された事例をもとに、同じような境遇で悩まれている方への対策についてお話しいたします。

いつまでも歩いて自分のことはやっていたい。

 

そう思うのは誰でも一緒かと思います。しかし、一つの転倒からガラリと体が変わってしまい、生活環境が変わったというお話もあります。

 

「転んでから腰が痛い。でも骨は異常なし」そのような方に向けてこの度はブログを書きましたので、最後までお読みいただければと思います。

 

 

骨は大丈夫なのに腰が痛い…それっておかしくないの?

 

 

病院でレントゲンを撮って「骨に異常はありません」と言われれば安心…のはずですが、「それでも痛みが全然引かない」という声をたびたび耳にします。

実はこれ、特別なことではありません。

 

痛みの原因が“骨”ではなく、“筋肉”や“関節のズレ”、“靭帯や筋膜の緊張”といった「レントゲンに映らない部分」にあることは非常に多いのです。

 

 

例えば、

 

「歩くと痛い」「立ち上がると激痛」「安静にしていても改善しない」ということがよくあります。

 

こういったケースでは、筋肉の緊張や関節のズレが原因であることが少なくありません。

特に高齢者の場合、転倒時に無意識に体をかばう動きが出たり、そこから動作が変わってしまったりして、

 

筋肉や関節に余計なストレスがかかり続けることで、痛みが長引いてしまうケースが多く見られます。

 

 

実際にCさんも、病院では「大丈夫」と言われたものの、日が経っても立ち上がるたびに腰がズキンと痛み、

 

歩行にも不安があってタクシーでしか外出できなくなくなり外出が億劫になっていました。

 

ご家族に付き添われて当院にいらっしゃったときは、「このまま歩けなくなったら…」と強い不安を抱えておられました。

 

初診ではCさんの体を丁寧に観察し、動作のクセや筋肉の状態、関節の動きなどを総合的にチェックしました。

 

すると、背骨はまっすぐではなく波を描くようになっており、腰への負担が集中していることが分かりました。

 

痛みが長く続くために力が入りにくくなり、かばう動き方を長くしていたために歪みを起こしていたものと思われます。

歪んだままで生活を続けることは大変なことなのに、よくがんばっていらっしゃいました。

 

さらに、Cさんの太ももやお尻の筋肉はかなり弱っていて、座っている状態から立ち上がるだけでも一苦労。

 

高齢になると、特に太ももの筋肉(大腿四頭筋)は加齢によって著しく衰えやすく、ここが弱っていると、腰や背中の筋肉に余計な負担がかかってしまいます。

また、転倒や寝たきりの原因にもなります。

 

3日間の入院でも筋肉が一気に落ちるというデータもあり、動かない時間が続くことで急激に筋力が低下してしまうのです。

 

実際に、Cさんも「立ち上がる時が一番つらい」と訴えておられましたが、これは腰だけでなく、太ももやお尻の筋肉が弱くなっているサインでもあります。

 

 

特に寝ている状態では筋肉が使われておらず、腰への負担も少ないため「痛みが出にくい」だけ。

 

しかし、立ち上がりの動作では一気に腰と脚に負担が集中するため、そこに隠れていた弱さや硬さが現れやすいのです。

 

 

特に朝方は体温が低くなり筋肉の緊張が出やすい時間帯。

 

そのため起き上がりにはベッドの上で少し体を動かすなど準備が必要になりますね。

 

 

「安静が一番」は逆効果?動かさなすぎるリスク

 

 

腰が痛いと「なるべく動かずに安静にしていた方がいい」と考えがちですが、それがかえって回復を遅らせる原因になることがあります。

 

人の体は使わないことで機能がどんどん衰えていきます。

 

特に足腰の筋肉は加齢とともに萎縮しやすく、わずか1週間動かないだけでも筋力が落ちてしまうのです。

高齢者の腰痛が慢性化すると、外出を控えるようになり、「タクシー移動が中心」「歩くのは家の中だけ」という方も少なくありません。

 

その結果、ますます筋力が落ち、痛みも悪化するという悪循環に…。

 

ですが、歩行機能は“使わなければ失われていく”能力です。

 

つまり「歩けていた人が、歩けなくなる」のは、実は自然な流れとも言えます。

では、どうすればいいのか。高齢者にこそ必要な“ちょっとの運動”を3つご紹介いたします。

 

「立って運動するのは怖い」という方でも安心な、椅子に座ったままでできるエクササイズです。

 

 

 

椅子に座ってできる腰痛ケア|3つの簡単エクササイズ

 

 

腰痛があるけど運動は不安…そんな方に向けて、椅子に座ったままできるリハビリエクササイズを3つご紹介します。

 

無理なく始めて、体を元気に保ちましょう。

 

①太もも上げ運動

椅子に浅く腰掛け、片足をゆっくり持ち上げて5秒キープ。太ももの前側(大腿四頭筋)に力が入るのを意識します。

 

左右5回ずつ、1日2セットが目安です。息を止めず、リラックスして行いましょう。

 

②足踏み運動(股関節の動き改善)

椅子に深く座り、交互に足を持ち上げてその場で足踏み。リズムよく10〜20回行うことで、股関節の動きが滑らかになり血流もアップします。

 

③膝伸ばしストレッチ

片足を前に伸ばし、つま先を上に向けて5秒キープ。膝裏〜ふくらはぎの緊張をほぐすと同時に、バランスを支える筋肉も刺激されます。

いずれも「痛みの出ない範囲で」「無理をしないこと」がポイントです。

 

 

実際、初診ではCさんに施術を行い筋肉の緊張や関節の動きを整えると同時に、このような「座ったままできる運動」をご提案しました。

 

シンプルでありながら筋肉にしっかり刺激を入れられる内容です。

 

Cさんは最初、「これだけでいいの?」と驚かれていましたが、1週間後には「立ち上がるのがだいぶスムーズになった」とご実感いただけました。

筋力は一朝一夕ではつきませんが、コツコツと動かし続けることで確実に変化が出ます。

 

腰痛を抱えている方のリハビリは、まず「痛みの出にくい姿勢」でできる運動から始めるのがコツです。

 

特に椅子に座ったまま行える運動は、転倒の心配もなく安心して続けられる方法です。

 

 

🚩注意:痛みが強く出る場合は無理をせず中止してくださいね。

 

 

 

痛みは「整える+使う」で改善できる

 

 

痛みのある場所だけにアプローチしても、根本的な改善にはつながりません。

 

Cさんの場合も、腰そのものより、周囲の筋肉の硬さや関節のゆがみによって腰に負担が集中していたのが原因でした。

 

当院では、姿勢や動作のクセを丁寧にチェックし、体のバランスを整える施術を行ったうえで、日常での動き方やケアのアドバイスも行います。

その結果、Cさんは1ヶ月後にはタクシーを使わず、自力で坂道を登って通院できるようになりました。

 

「もう外に出るのも怖くなくなった」「歩くって気持ちいいですね」と話してくださったCさんの姿に、私たちも元気をいただきました。

 

痛みを抱えた方にとって「もう一度歩きたい」という気持ちは、何よりの原動力になりますし、「また歩ける」「また外に出られる」という体験は、ただの回復以上の意味を持ちます。

 

 

まとめ

 

 

「転んでから腰が痛い」「病院では異常がないけど良くならない」そんなお悩みを抱えている方は、決して少なくありません。

 

でも、正しいアプローチをすれば、体は年齢に関係なくしっかり変わっていきます。

レントゲンで分からない「動き」や「筋肉の硬さ」こそ、腰痛のカギです。筋肉を整え、少しずつでも動かしていくことが、寝たきり予防にもつながります。

 

「歳だから」「もう治らない」と諦める前に、ぜひ一度ご相談ください。

 

動きの観察と触診で、体の本当の状態を知りませんか?

 

当院では「どこへ行っても変わらなかった」という方から、「よくお話を聞いていただいたおかげで安心できました」という声をお聞きします。

 

バランスを整える施術+運動で、痛みが軽減し歩ける体に整え、あなたの「もう一度歩きたい」「また元気に暮らしたい」という気持ちに、私たちは全力で応えたいと思っています。

 

 

 

《柔道整復師・鍼灸師・あんま・マッサージ・指圧師 藤井敦志 監修》

 

 

お電話でのご予約

 

ご予約はお電話

までご連絡ください。

 

 

インターネットでのご予約

 

インターネットからのご予約を受け付けております。

 

 

LINEでの予約

 

LINEからのご予約も可能です。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です