目次
はじめに:治療院の基本方針
当院では体の歪みを整えることで、いろいろな症状が軽減したり血の流れが良くなってくる治療を行っています。
その中で当院でのお約束ごととして「気になるところを揉まないでください」とお願いしております。
「なんでですか?」とおっしゃる患者さんも多くいらっしゃいます。
そこで今回、私が治療勉強会で自らの失敗談がちょうど良い例でしたので、ご忠告としてお伝えしたいと思います。
今後どの治療院に伺うとしても大事なことなので、最後までお読みいただきますと幸いです。
体を整えることの重要性。その後の行動によって大きく変わる体の変化とは。
当院で一度でも治療をお受けになられた方でしたら、お分かりかもしれませんが、当院では体の歪みがあることで起こる様々な症状に対して、整えることによって症状を軽減することに繋げています。
また、定期的に体のお手入れ(メンテナンス)を続けて、良い状態をキープされている方が多くいらっしゃいます。
詳しいメカニズムについては割愛させていただきますが、簡単に言うと、
「体には癖がある→癖は体の歪みを作る→歪みは血の流れを悪くする→血が流れないところは硬くなる→やがて痛みを引き起こす」となります。
痛みや痺れなどの症状は結果であり、その引き金となっている歪みを整えることで体が勝手に良い状態に戻っていくと考えています。
しかし、一度作った癖や歪みは簡単にはなくなってくれません。
久しぶりに出したグルグル巻きの電気コードは、一度真っ直ぐ伸ばしてもすぐ曲がってしまって、なかなか真っ直ぐになってくれませんよね。
体に染みついた癖も、一度正しく整えたところですぐに悪い癖に近付いてしまいます。
それはちょっとした行動によってもまた体を痛めつけさせることにつながるのです。
歪みが体に与える影響:内臓から筋肉まで
体が歪むと言うのは癖によって知らないうちに偏りを作り、血の流れが悪くなり痛みを引き起こしてしまうとお伝えしました。
それは筋肉だけではありません。
内臓や関節の変形などにも影響を起こしかねません。
歪みがあって腰周りの筋肉が硬くなってくると、腰と同じ神経につながりのある胃腸にも影響を与え、動きが悪くなって胃腸を壊すこともあります。
無意識にやってしまいがちな行動:歪みを作る原因
さて、今回私は治療の勉強会で、師匠の先生から歪みの代表的な例として治療を受けることになりました。
そこでしっかり歪みを整えていただき、スッキリした状態で昼食の時間を迎えます。
その後の休憩時間。
次の練習時間まで時間があったのでわたしは適度なストレッチをして待機していました。
その時師匠先生から「今やってたことやってみて」とお声が。
実はストレッチをしながら足裏の揉み揉みを無意識にしていたのです。
「立ってごらん」と言われ、皆さんに体の状態を見ていただくと、見事に歪みの状態に戻っています。
しかも朝よりも酷いやんって言う状態に。
やってしまいました。
ダメなのはわかっているのに。。
その後また治療練習で整えていただいて、良い状態で帰ることができたわけです。
体の歪みを作らないための日常生活のコツ
今回私自身が歪みを作ってしまうことになってしまったわけですが、こういったことは誰でもついやってしまうことだと思います。
ついつい手がいってしまう。
気持ちがいいから触ってしまう。
だからクセがついてしまうわけですからね。仕方ないことです。
やってしまったなと思ったら、リセットする方法を知っていればいいのです。
私のお勧めはこちら。
簡単ですからぜひリセットして、良い状態をキープできるようにしてみてくださいね。
体を整えた後に気をつけるべきこと
歪みを整えてスッキリした状態になった患者さんがよく口にするのは「また元に戻りますか?」と言う言葉。
私たち治療家は患者さんの体を元の状態に戻しているのであって、体が悪い状態に戻っていくのではないです。悪い状態を作ってしまっているだけだよ。
と先日師匠が言っていました。
私は悪い状態になったお体を良い状態に戻していくお手伝いをしているだけです。
きっかけを与えれば自然と体は良い状態に戻っていくはずですが、古くなった電気コードはなかなか真っ直ぐになってくれません。
掃除も日頃のこまめにしているとそれほど大変な作業ではなくなりますよね。
普段からやっていないことをやるから大掃除になります。
やはりお手入れは大事と言うのがここでもわかってきますね。
まとめ:歪みを整えたら絶対に避けるべき行動
今回は、歪みを整えた後でついやってしまうこと。
やってしまうとどうなるのかを院長自身が体験したことをお伝えしました。
歪みは誰でも作ってしまいます。
そのお手入れ方法を知っておくことで、長引く症状にならずに生活をすることができます。
今年も終わりに近づきましたが、来年また1年元気に過ごせるようにお手入れ続けていきましょう。
どうしても自分でお手入れできない場合は、当院でもメンテナンスを続けていますのでご相談いただければと思います。
《柔道整復師・鍼灸師・あんま・マッサージ・指圧師 藤井敦志 監修》