目次
はじめに
みなさん、こんにちは。
たつの市にあるフジイ整骨院 院長の藤井です。
夏休みが始まり、お子さんと一緒にラジオ体操をしているご家庭も多いのではないでしょうか。
ラジオ体操は約100年前から続く日本の国民的運動です。
たった6分程度の運動ですが、全身の筋肉と関節を効率よく動かすように作られています。
当院の患者様からも「ラジオ体操を続けているけど、実際にどこに効いているのかわからない」という声をちらほら聞きます。
実は、ラジオ体操の13の動作には、それぞれにしっかりとした目的と効果があるんです。
整骨院での経験をもとに、ラジオ体操が体のどの部分にどんな効果があるのかを詳しく説明していきますね。
ラジオ体操の基本動作と筋肉への作用
ラジオ体操第一の動作を詳しく見ると、それぞれが特定の筋肉を狙って作られています。
最初の「腕を振って足踏み」では、肩の筋肉と太ももの奥にある筋肉を動かします。
「腕を上下に伸ばす運動」では、肩から背中にかけての筋肉が働き、デスクワークで固まった肩甲骨周りをほぐします。
「腕を前から開いて斜め上に上げる運動」は、胸の筋肉と肩の後ろの筋肉を伸ばし、猫背の改善に役立ちます。
これらの動作を続けて行うことで、筋肉同士の連携が良くなり、より効果的な運動になります。
動作と動作の間にある短い休憩も、筋肉への血の流れを良くする大切な役割があります。
上半身への効果:肩こり・首の痛み改善
現代人の多くが悩む肩こりや首の痛みに、ラジオ体操はとても効果的です。
「首の運動」では、首の筋肉をゆるめて、首の骨の動きを良くします。
当院での治療経験から、首を前後左右に動かすことは、首の病気の予防にも効果があることがわかっています。
「胸を反らす運動」は、胸の筋肉を伸ばし、前かがみの姿勢で縮んだ筋肉をほぐします。
この動きにより、肩甲骨が正しい位置に戻り、肩の筋肉の緊張がやわらぎます。
「体を横に曲げる運動」では、背中の筋肉が伸びて、背骨の横への動きが良くなります。
これらの効果が組み合わさることで、肩こりの根本的な原因である筋肉のバランスの悪さを改善できるのです。
下半身への効果:腰痛予防と血行促進
腰痛は現代人の約8割が経験する症状ですが、ラジオ体操は腰痛予防にとても効果的です。
「体を前後に曲げる運動」では、背中と太ももの裏の筋肉が伸びて、腰の骨の柔軟性が向上します。
特に前に曲げる動作は、腰まわりの筋肉をほぐし、慢性的な腰痛を軽くする効果があります。
「体をねじる運動」は、お腹の横の筋肉を動かし、体の中心部分の安定性を高めます。
この動きにより、日常生活での振り返る動作がスムーズになり、ぎっくり腰の予防効果が期待できます。
「足踏み」や「ジャンプ」の動作は、足の筋肉がポンプのように働き、血液の流れが良くなります。
これにより、むくみの解消や冷え性の改善にもつながります。
関節可動域の改善と柔軟性向上
ラジオ体操の動作は、体の主要な関節の動きを保ち、改善することを目的として作られています。
肩の関節では、前後左右のあらゆる方向への動きが含まれており、五十肩の予防に効果的です。
当院で運動療法を行う患者様にも、ラジオ体操の動きを取り入れた運動を実施しています。
股関節においても、様々な方向への動きにより、関節まわりの柔軟性を保つことができます。
特に高齢者の場合、股関節の動きが悪くなると転倒しやすくなるため、日常的なラジオ体操は転倒予防の面でも重要です。
背骨に関しては、前後左右への曲げ伸ばしとねじりの動きがすべて含まれており、背骨の健康維持に大きく貢献しています。
自律神経への影響と健康維持効果
ラジオ体操の効果は筋肉や骨だけでなく、体の調子を整える神経系にも及びます。
規則正しいリズムでの運動は、体の活動と休息のバランスを整える効果があります。
朝の時間帯に行うラジオ体操は、体を活動モードに切り替え、一日の始まりに向けた準備を整えます。
深呼吸を伴う動作は、リラックス効果をもたらし、ストレスを軽くします。
当院の患者様の中には、不眠症や体調不良の改善のためにラジオ体操を続けている方もいらっしゃいます。
また、続けて運動することで気分を良くする物質が脳から出て、うつ症状の軽減にも役立ちます。
心拍数が適度に上がることで心臓や肺の機能も保たれ、生活習慣病の予防効果も期待できますよ。
まとめ
いかがでしたか?
ラジオ体操は、短時間で全身の筋肉と関節を効率よく動かすことができる優れた運動です。
上半身では肩こりや首の痛みの改善、下半身では腰痛予防と血行促進効果があります。
関節の動きを良くすることで、日常生活が楽になり、転倒のリスクも減らせます。
さらに、体の調子を整える神経系にも良い影響を与え、精神的な健康維持にも役立ちます。
フジイ整骨院での経験からも、続けてラジオ体操を行うことで、様々な症状の改善や予防効果を実感しています。
ただし、すでに痛みがある場合は無理をせず、専門家に相談することをお勧めします。
正しい理解でラジオ体操を続けることで、健康を維持しましょう。
《柔道整復師・鍼灸師・あんま・マッサージ・指圧師 藤井敦志 監修》
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