目次
はじめに
こんにちは、たつの市フジイ整骨院 院長の藤井です。
「最近なんとなくだるい」「体が重い」「朝から肩こりが強い」——冬になると、このような不調を訴える患者さんが増えてきます。
寒さのせいかと思われがちですが、その背景には“隠れ脱水”が潜んでいることがあります。
夏のように汗をかいていなくても、冬は空気が乾燥し、呼吸だけでも体から水分が奪われます。
さらに暖房による乾燥、外気と室内の温度差で自律神経が乱れやすく、体の水分バランスが崩れやすくなる季節です。
気づかないうちに水分が不足すると、血液がドロッとし、筋肉が硬くなり、関節の動きが悪くなるため、腰痛や肩こり、むくみを起こしやすくなります。
本記事では、冬に脱水が起こる理由、症状が出やすい人の特徴、正しい水分補給のタイミングをまとめました。
冬に“隠れ脱水”が起こりやすい理由と、体がだるくなるメカニズム
冬は気温が低いため「自分は汗をかいていない」と思いがちですが、実際には呼吸や皮膚から多くの水分が蒸発しています。
寒い屋外から暖かい室内に入っただけで、体は温度変化に対応しようと働き、自律神経が忙しくなります。
自律神経は血管の広がりや縮みを調整していますが、水分が不足すると血液が粘り、うまく流れなくなります。
その結果、全身のだるさ、頭が重い感じ、朝から動きづらいという状態が起こるのです。
冬の脱水は「喉が乾かない」「汗をかかない」ことが特徴で、気づいたときには体の水分がかなり減っています。
さらに高齢者は元々喉の渇きを感じにくく、水分を意識的にとらない限り不足しやすい傾向があります。
水分不足が腰痛・肩こり・むくみにつながる体の仕組み
水分不足は単なる“喉の渇き”では終わりません。特に腰痛や肩こりを悪化させる大きな原因となります。
筋肉は約70%が水分でできており、水分不足になると筋肉が硬くなり、動かすたびに摩擦が増え、痛みを感じやすくなります。
特に冬は血流が悪くなり、硬くなった筋肉がさらに冷えやすくなります。
腰痛で多い「腰の筋膜のこわばり」も脱水で起こりやすく、朝起きた瞬間の腰の重だるさは脱水症状のサインであることも珍しくありません。
また、むくみとの関係も深いです。
一見むくんでいると水分が多いように感じますが、実際は“体の必要な場所に水が届いていない”状態で、血液やリンパの流れが悪くなっています。
つまり、むくみも脱水の一種なのです。
コーヒー・お茶ばかり飲む人に多い「脱水パターン」とは
冬は温かい飲み物が美味しい季節ですが、注意が必要なのが“カフェイン入りの飲み物ばかりを飲む”パターンです。
コーヒーや緑茶、紅茶などは美味しい反面、利尿作用があり、飲んだ量以上に水分を体から出してしまうことがあります。
「1日中お茶を飲んでいるから大丈夫」と安心している人ほど脱水になりやすいのはそのためです。
特に60〜70代の方は「水だけを飲む習慣がない」と言われることが多く、お茶=水分補給と考えているケースがほとんどです。
もちろんお茶が悪いわけではありませんが、「お茶3杯飲んだら水1杯」というバランスが大切です。
また、冬は暖房で室内が乾燥しているため、気づかないうちに水分を失っています。
皮膚の乾燥、かゆみ、頭痛、起きたときの口の乾きがある場合は、冬の脱水を疑ってみてください。
高齢者に特に試してほしい「水分をとるタイミングの目安」
「水を飲む習慣がない」「喉が乾かない」という方でも、タイミングを決めると続けやすくなります。
高齢者におすすめなのは以下のような“時間で区切る飲み方”です。
①朝起きてすぐコップ半分〜1杯(睡眠中に失った水分を補うため)
②10時ごろに1杯(午前中の血流改善)
③昼食時に1杯(食べ物の消化を助ける)
④15時ごろに1杯(午後のだるさ予防)
⑤夕食前後に1杯(夜の血流改善)
⑥就寝1〜2時間前に半分(夜間頻尿を避けるため量は少なめ)
特に「朝一杯の水」は腰痛・肩こりの予防に効果が出やすく、筋肉のこわばりを防ぐ大切な習慣です。
また、白湯(さゆ)は体が温まり、自律神経も整いやすくおすすめです。冷たい水が苦手な方は、常温か白湯を選ぶと飲みやすくなります。
まとめ
冬の不調は、寒さだけではなく“隠れ脱水”が関係していることが多くあります。
気づかない水分不足が血流の低下を招き、腰痛・肩こり・むくみ・だるさといった症状を引き起こします。
特に高齢者は喉の渇きを感じにくく、水分摂取が後回しになりやすい傾向があります。
「こまめに飲む」「白湯を活用する」「カフェイン飲料に偏らない」など、少しの意識が冬の体調管理の大きな助けになります。
フジイ整骨院では、冬の不調の背景にある血流状態や姿勢の問題も含め、全身を丁寧にチェックしながら、あなたの体に合った改善方法をご提案しています。
「最近、朝から腰が重い」「肩こりがずっと抜けない」「むくみやだるさが続く」という方は、一度お気軽にご相談ください。
《柔道整復師・鍼灸師・あんま・マッサージ・指圧師 藤井敦志 監修》
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