こんにちは。たつの市フジイ整骨院 院長藤井です。
先日40代の女性患者(以後Aさん)からご質問をいただきました。
「久しぶりに高い山に登りに行って、帰ってから膝の外側が痛くなってきました。
歩いたら痛いので、サポーターして我慢してたんですけど、これって歩きすぎが原因なんでしょうか?それとも筋力不足ですか?」
山登りを趣味とされている方で、膝の痛みで悩んでらっしゃる方が多くいらっしゃいます。
今回は膝の外側を痛めた場合の原因と対処法をお伝えしたいと思います。
結論から言いますと、Aさんの膝の痛みは股関節が原因でした。
なぜ股関節が悪いと膝が痛くなるのか。
それについてお話しいたしますね。
目次
【山登りから帰ったら膝の痛みで歩くと痛い。それってやりすぎが原因?】
Aさんは山登りを月に1回から2回楽しんでおられます。
以前膝を痛めたことがあり、当院で治療を受けて徐々に改善し、最近はほとんど痛みなく山を登れるようになっていました。
また痛くなって治療を続けないといけないのか。
そんな心配を抱えていらっしゃったんですね。
普段の山登りではそれほど負担をかけているという程度ではないと思います。
使いすぎでもないのにどうして今回はあとで痛くなったんだろう?
やりすぎじゃなかったら何が悪くて膝が痛くなったのでしょう。
【原因によって変わる膝の痛み。外側が痛いならやるべき対策。】
よくお聞きしていくと、Aさんは事務仕事が多く最近は特に座りっぱなしで、普段の運動はおろか動くことすら少なくなっていたそうです。
それに加えて、コロナの影響で普段から外出する頻度が減っていたのでした。
お体を検査させていただくと、特に股関節の動きが悪く、足を上げるのがつらそうでした。
座ってばかりが重なり、パソコンなどの事務作業で胸が狭くなることがいつもより多い。
下を向くことが多くなると、呼吸がうまくできなくて酸素が取り込めなくなります。
酸素不足になると血の流れが悪くなります。
筋肉の血流も悪くなるのでかたくなる。
股関節から下半身への筋肉もかたくことが多くなります。
結果、膝の周辺の筋肉への血流も悪くなり、硬い筋肉・関節の状態のまま山を登ってしまっていた。
というのが主な原因でした。
ではどのように対処をしていたらよかったのでしょう?
「このまま登り続けたら膝の中も傷ついて、悪くなる一方なんじゃないのかな?」
そんな心配を持たれていたこの患者さんは、それからはサポーターをしたり湿布をして過ごしていたそうです。
そんなふうになんとかやり過ごしている方も多いかもしれませんね。
それ自体は悪いことではありません。
しかし、本当に目を向けてほしいのは股関節からの血流と酸素の供給です。
そして体を動かすことで、普段の生活の中でもじゅうぶん良くなっていきます。
筋肉が固くならないための方法について今からお話ししましょう。
【膝の外側が痛くてサポーターで我慢していた方へ向ける簡単ストレッチ】
長時間座ってお仕事をされている方に、呼吸が浅くならずに筋肉が硬くならない方法を3つのステップでお伝えしましょう。
1、胸を開いて深呼吸
座ったまま大きく息を吸いながら万歳します。
そのまま横に手を広げながら息をゆっくり吐き出します。これを2回。
2、太ももの裏側のストレッチ
片足を伸ばしたまま前にピンと出し、太ももの上を押す。
太ももの裏が伸びる感じが得られるまでゆっくり押す。片足約20秒で両足に行います。
その時に足先を上に上げておくとより効果が高まります。
3、お尻の筋肉のストレッチ
片足をもう片方の膝の上に乗せて、乗せた方の膝の上を床の方向に押す。
その時、体を真っ直ぐ前に倒すとお尻に効く感じが得られます。
反対側も20秒行いましょう。
いかがでしたでしょうか?
全部合わせても3分もあればできる動作です。
1時間くらい座ったら1回はやってください。下半身への血流をきっと良くしてくれることでしょう。
まとめ
今回は、山登りをした後から膝の外側に痛みを感じた方への、原因と簡単な対処法をお伝えしました。
生活様式の中に悪くなるヒントは隠れていることが多いです。
体を少し動かすだけでこれからも再発せず、楽しく山登りを楽しめることでしょう。
やり方がよくわからない。
それでもまだ膝の調子が良くないという方は、当院に一度ご相談いただければ適切なアドバイスをさせていただきます。
少しでもあなたの生活が快適に過ごせるようなヒントをこれからもお伝えしていきたいと思います。
あなたももしお悩みがあればこちらの方にご相談ください。
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《柔道整復師・鍼灸師・あんま・マッサージ・指圧師 藤井敦志 監修》