夜中や朝方に急に足がつってどうしようもなくて困ってしまう”こむら返り”。
先日患者さんから「朝に足がつったら何もできなくて治るのを待ってるだけなんですけど、なんかええ方法ないです?」
という質問をいただいたのでそれについてお答えいたしますね。
朝起きる時に足がつってストレッチすらできないという方は今からお伝えする内容で対処していただければと思います。ぜひお読みください。
目次
こむら返りの原因とは。原因によって対処は変わる。
ふくらはぎがつる”こむら返り”の原因にはいろいろな理由があるとされています。
・ビタミンミネラルの不足
・筋肉の疲労
・睡眠不足
・血行不良
・体の冷え
・水分不足
冬の布団の中でよく起こっているのは「冷え」のせいだとも言えますが、夏に起こるのはミネラル・水分の不足が関わっているのかと思われます。
こむら返りが起こる理由として参考になる論文がありました。
体 力 科 学(2004)53,131~140
筋疲労および脱水が運動誘発性筋痙攣に及ぼす影響
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jspfsm1949/53/1/53_1_131/_pdf/-char/en
”痙攣の予防に対しては、脱水が生じる前に適切な水分摂取を行うことが必要だと考えられる”
つまり筋肉の細胞には水分が必ず必要で、水分不足によって体のエネルギーが発生しにくくなり筋肉の柔軟性が落ちてしまう。
すると痙攣を起こしやすくなるということ。
やはりこまめな水分補給が絶対に必要!
「そうは言っても水を飲みすぎたらトイレが近くなるのが嫌なんです」
そんな声が聞こえてきそうですよね。
そんな方は、15分から20分に一度水を一口含む。それでオッケーです。
鉢に入れた植物に水を一気にあげてもある一定の量を超えると流れて出てしまいますよね。
体もそれと一緒で少しずつ染み込ませるように水を飲むことで体の隅々まで行き渡ることができるんですね。
ベッドの上で改善!寝たまま対処できるこむら返りの解消ストレッチ方法
ふくらはぎがつった時まずやっていただく対処はその場所を伸ばすこと。
でも動くと痛いので布団の中でストレッチをするのは至難のわざですね。
そこで簡単にできそうな伸ばす方法をお伝えします。
足がつる場所によって異なりますのでここでは2つ紹介します。
1、ふくらはぎ
足の指を足底側に曲げる時に使う筋肉。
なのでつった時はその逆にストレッチします。
足の指をつかんで手前に引くようにすればいいのですが・・・
そのためには自分の足首を持たないといけません。
それが辛い!
なので私のお勧めはうつ伏せにひっくり返って足首を曲げて指を立ててじっとする。
これだけでいいです。
その時深呼吸を2、3回するとなおさらいいですね。
もう一つはタオルを使って写真のようにストレッチする方法もいいですね。
2、スネの前、または足指が上がるつり方の場合
足の親指が上に曲がってしまう足の前側のこむら返り。
ここをストレッチするには足の指をつかまないといけないので寝たままだとつらいですよね。
この場合はタオルと足のゆびに引っ掛けてあぐらをかくように引っ張るといいでしょう。
寝たままじっとしていればできるストレッチなので楽にできる方法です。
寝ているだけで1分で対処。こむら返りをおさめるアイテム
「布団の中でストレッチしたり動いたりするのはどうしてもつらいんです。なんかええ方法ありませんか?」
そう言われた時に必ず私がお勧めするのが
漢方または塩分補給。
①芍薬甘草湯(しゃくやくかんぞうとう)
お医者さんに行ってももらえるし、薬局にも売っているので一つ持っていて損はないですね。
②塩タブレット
ミネラルを補給することで一時的な足のつりは解除されます。
私はいつも枕近くにおいているのは塩分チャージのタブレット。
これいいですよ。私もいつも足がつった時はこれを一粒飲むようにしていて、飲んで2、3分で自然に足は元に戻っていきます。
もちろん飲みすぎてはいけません。あくまで塩分をチャージするだけ。
ぜひこれはあたまにおいていただいてつったら一粒ご利用いただければと思います。
まとめ
1、足がつる原因はいろいろあるが主に水分とミネラル不足
2、水分はこまめに土に水を含ませるようにじわりじわり補給する
3、どうしても治らない時は塩分チャージタブレットを食べる
いかがでしたでしょうか。
どれでもいいので一つ方法を知っておくといざというときに使えますよ。
《柔道整復師・鍼灸師・あんま・マッサージ・指圧師 藤井敦志 監修》