(スノボの翌日、階段を下りられない——あの「太ももの激痛」の正体)

はじめに

 

みなさんこんにちは。フジイ整骨院院長の藤井です。

 

スノボから帰った翌朝。ベッドから起き上がって、トイレに向かおうとした瞬間に気づく。

 

太ももに力が入らない。階段を下りようとすると、膝がガクッとなる。

 

この経験、スキーやスノボをやったことがある方なら一度は覚えがあるのではないでしょうか。

 

私もシーズン始めのスキーに行った時はよく経験することなんです。

 

 

「筋肉痛でしょ?」と軽く考えがちですが、当院に来られる方の中には、1週間経っても階段がつらいという方もいます。

 

そうなると、単なる筋肉痛とは少し事情が違ってきます。

太ももが痛くなる原因は「滑り方」ではなく「耐え方」

 

スノボで太ももが痛くなる原因について、多くの方が「激しく滑ったから」と考えます。

 

しかし実際には、上手に滑っている人より、ずっと踏ん張っている人のほうが太ももへのダメージが大きいのです。

 

 

初心者がゲレンデで行っている動作を分解すると、こうなります。

 

転ばないように膝を曲げる。板の上でバランスを取るために太ももに力を入れ続ける。止まるときにさらに踏ん張る。

 

 

この「膝を曲げて踏ん張る」姿勢は、スクワットの一番きついところでずっと静止しているようなものです。

 

しかもそれを、寒い中で何時間も。

 

 

ある20代の男性は、「友達と競争して何本もリフトに乗った」と笑っていましたが、来院時には太ももの前側がパンパンに腫れて、膝を完全に曲げられない状態でした。

 

楽しかった記憶と体のダメージが、まったく比例していないのがスノボの怖いところです。

 

なぜ「上り」より「下り」のほうがつらいのか

 

スノボ翌日の太ももの痛みで、最もつらいのが階段の下りです。

 

上りはまだ何とかなるのに、下りだけ膝が笑う。この違いには、筋肉の使われ方の差が関係しています。

 

 

階段を下りるとき、太ももの前側の筋肉(大腿四頭筋)は、縮みながらではなく、伸ばされながら力を出すという動きをしています。

 

専門的には「遠心性収縮」と呼びますが、これは筋肉にとって最も負担が大きい使い方です。

 

スノボで酷使された筋肉は、すでに微細なダメージを受けています。

 

そこにさらに「伸ばされながら力を出す」という負担がかかるため、下りの階段で激痛が走るわけです。

 

 

これは体の異常ではなく、筋肉が「もう限界です」と訴えている状態です。痛いのは正常な反応ですので、まず安心してください。

 

 

こんな人は痛みが長引きやすい

 

20年の臨床の中で、スノボ後の太もも痛が特に長引く方にはいくつかの傾向があります。

 

普段デスクワーク中心の方。

 

日常で太ももをしっかり使う場面がないため、いきなりスノボで酷使すると、筋肉の回復力が追いつきません。

 

準備運動をせずにいきなり滑り始めた方。

 

寒い中で硬いままの筋肉を使うと、同じ運動量でもダメージが大きくなります。

 

 

帰りの車で2〜3時間座りっぱなしだった方。

 

実はこれが意外と影響します。

使い過ぎた筋肉は、動かしているうちはまだ血流がありますが、車で長時間座ると血の巡りが一気に落ちます。

 

冷えも加わって、筋肉の回復がストップしてしまいます。

 

帰りの車では、サービスエリアでこまめに降りて軽く歩くだけでも、翌日の状態がだいぶ違うはずです。

 

休憩した時には太ももの後ろを伸ばすようなストレッチを行うようにすればいいですよ。

 

 

3日経っても改善しない場合は「筋肉痛」ではない可能性

 

通常の筋肉痛であれば、2〜3日でピークを過ぎて徐々に回復していきます。

 

しかし、こんな場合は注意が必要です。

 

  • 3日以上経っても痛みが変わらない、もしくは悪化している
  • 片方の太ももだけが極端に痛い
  • 膝に違和感や不安定さがある
  • 歩くたびにズキッとした鋭い痛みが走る

こうした場合、筋肉だけでなく膝の関節や、腰・骨盤からの影響が出ている可能性があります。

 

 

当院では、太ももだけを診るのではなく、股関節や骨盤、腰のバランスを含めて全体を確認します。

 

太ももに痛みが出ていても、根本的な原因が別の場所にあることは珍しくありません。

 

 

「たかが筋肉痛」と思って放置した結果、膝や腰に二次的な問題が出てしまうケースも見てきました。

 

痛みが長引くなら、早めにご相談ください。

 

 

 

 

まとめ

 

 

スノボ後に太ももが痛くて階段がつらくなるのは、踏ん張り動作によって同じ筋肉を使い過ぎていることが大きな原因です。

 

寒さの中で長時間、力を入れ続けた結果、筋肉は疲労し、回復が追いつかない状態になります。

 

翌日や帰宅後に出る痛みは、体からの「使い過ぎていますよ」というサインでもあります。

 

無理をせず、体の状態を正しく理解することが大切ですね。

 

楽しく滑って正しいケアを知って冬をエンジョイしましょう。

 

 

 

《柔道整復師・鍼灸師・あんま・マッサージ・指圧師 藤井敦志 監修》

 

 

 

お電話でのご予約

 

ご予約はお電話

までご連絡ください。

 

 

インターネットでのご予約

 

インターネットからのご予約を受け付けております。

 

 

LINEでの予約

 

LINEからのご予約も可能です。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です