こんにちは。たつの市フジイ整骨院 院長藤井です。
患者さんからご質問をいただきました。
「肩こりで困っている娘にマッサージしてあげたいと思うのですが、どのようにしたらいいですか?」
夏休みの宿題や受験勉強、長時間のデスクワークで疲れているご家族のために何かしてあげたいという気持ち、よくわかります。
そこで、簡単にできるマッサージのスリーステップをお伝えしましょう。
①肩の上と背中を軽くさする(軽擦)
②肩の上を皮膚を伸ばすように軽く揉む
③後頭部を親指で押さえる
たったこれだけで、もみ返しもなく肩こり解消につながります。
本当にこれだけで大丈夫?と不安に思われるかもしれません。では、さらに詳しく「肩こり」についてお話させていただきます。
目次
【肩こり解消方法の実情】
2022年4月に行われた、肩こりに悩む300人の方を対象に「肩こり対策について」聞いたインターネット調査の結果がこちらです→
これによると対策として一番多いのが「セルフマッサージ」という答えです。
多くの方が自分で何とか肩こりを解消しようと努力されているのがわかります。
参考(https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000015.000076449.html)
そうは言っても。
自分でマッサージするにもやり方がよくわからない。
ましてや人にやるなんて適当にできない。
もみ返しがおきたらどうしよう。
などと、お考えの方もあるのではないでしょうか?
【肩こりの原因と解消方法】
まずは一般的に言われる肩こりの原因についてご説明します。
肩こりは首や肩まわり、背中の筋肉の緊張により、血の流れが悪くなって起こるとされています。
血の流れが悪くなる原因は色々考えられます。
スマホの見過ぎ、デスクワークなどで頭を前に下げ続ける姿勢、目の使い過ぎによる緊張、ストレスなどによる交感神経の緊張、これらの理由によって首周りの血流が悪くなります。
つまり、肩や首周りの血流改善が肩こり解消の道筋になるのがわかります。
【自分で肩こり解消】ご家庭でやってはいけない揉み方とは
血の巡りの悪さが肩こりの原因とお伝えしました。
ではマッサージで血流改善すればいいのね、と思われますよね?
しかし、やってはいけない揉み方(注意点)があります。それは・・
①強く押したり揉んだりすること
筋肉は強く押したり揉んだりして刺激が与えられると、反射でより緊張して硬くなろうとする性質があります。
強く揉まれるのが好きな人はどんどん強い刺激を求めることになります。
特に肩の上の筋肉は強く押すともみ返しや、後に頭痛を引き起こす原因にもなりますので、注意して下さい。
②長時間やること
どんなに気持ち良い刺激でも同じ場所を長時間押さえると、刺激が入りすぎて筋肉が緊張することになります。
マッサージ店で60分や90分コースなどがありますが、あれは全身をマッサージする組み立てがしっかりできているからやれること。
ご家庭でやるならせいぜい10〜15分までにしましょう。
これだけやれば大丈夫。家庭でできる肩こり解消マッサージ方法
さて、ここまで理解した上で、ご家庭でできる肩こり解消マッサージを具体的な動きを含めて再度ご説明致しましょう。
寝転んでもいいですし、座ったままでも大丈夫。よりリラックスするにはうつ伏せに寝転んでもらうのがいいでしょう。
①肩の上と背中を軽くさする
マッサージのやり方で「軽擦(けいさつ)」という方法があります。
皮膚の上をさすることにより、体表面の血流を良くすることができます。
手の掌全体を使って肩の上は中心から外側へ。
背中は上から下に向かってさすって下さい。
何回でも大丈夫、目安は5〜10回ぐらいです。
②肩の上を皮膚を伸ばすように軽く揉む
肩の上から背中を揉みます。その時、強くなりすぎないように皮膚が伸びる程度の強さで揉んであげて下さい。
親指でもいいし、手のひら全体でもいいでしょう。
これも中心から外側へ。上から下へ、の方向で軽く揉みましょう。
肩甲骨の内側をやってあげると気持ち良いでしょう。
決して強く押すのではなく、痛気持ち良いくらいの感覚で圧迫してあげて下さい。5分くらいで充分でしょう。
③後頭部を押さえる
後頭部の凹んだところを親指または4指で押さえてあげます。
これはうつ伏せでやってもいいですが、写真↓のように仰向けで指を置いてあげるだけでもいいです。
お互い楽にできるでしょう。
後頭部には目につながる筋肉がたくさんあります。
肩こりに効くツボと言われる天柱、風池もあります。
ですから後頭部を押してあげることは、肩こり解消効果があります。
1ヶ所を3〜5秒かけてじっくり押します。これは自分でもできるので疲れた時にやってみましょう。
最後にもう一度軽く全体をさすっていただくとより効果が高められます。
【まとめ】
肩こり解消のためにご家庭でもできるマッサージ方法についてお伝えしました。
①軽くさする
②皮膚を伸ばすように揉む
③後頭部を押す
※注意すべきこと
①強く押したり揉んだりしない
②長時間はしない
これらを守って、優しく愛をこめてマッサージしてあげて下さいね。
今回お伝えしたのは肩こりの初期の方や程度の軽い方への方法です。
肩こりの原因は普段の姿勢やストレスなどからくる血流の悪さが多いです。
マッサージでは一時的に血流が良くなってほぐれたようになりますが、元の原因が改善しないことには本来の解消にはつながりません。
長期間にわたり肩こりや頭痛で悩まされている方や、お伝えした方法でも改善しない方は、一度専門医に診てもらうか、治療院で体全体を整えてもらうことをおすすめいたします。
当院では肩こりの原因である「姿勢」を整える方法を取り入れております。
たつの市周辺で肩こりでお困りの方はご相談いただければと思います。
《柔道整復師・鍼灸師・あんま・マッサージ・指圧師 藤井敦志 監修》