目次
はじめに
こんにちは。たつの市フジイ整骨院 院長藤井です。
「転んだわけじゃないんです。でも帰りの車でもう腰が重くて、翌朝は起き上がるのもつらかったんです」
今年の冬も、スノボ帰りの患者さんからこの手の相談を何件も受けました。
特に20代後半〜30代のスノボ初心者の方に多い症状です。
面白いことに、「派手に転んで腰を打った」という方より、「楽しく滑っていただけなのに、なぜか腰がやられた」という方のほうが圧倒的に多いのです。
この「なぜか」の正体を、今回はお話しします。
犯人は「転倒」ではなく「立っている時間」
スノボの腰痛というと、転んだ衝撃を思い浮かべる方が多いと思います。
しかし、当院に来られる方の体を実際に確認すると、打撲の痕跡よりも腰回りの筋肉の異常な張りが目立ちます。
これは、スノボ特有の「立ち方」が原因と思われます。
両足を板に固定して、横向きの姿勢でバランスを取る。日常生活ではまずやらない体勢です。
初心者は慣れないこの姿勢を何とか維持しようと、無意識に腰を固めます。
ある30代の男性は、「滑っている間は全然平気だった」と言っていました。
お話を聞くと、午前中から夕方まで約6時間ゲレンデにいたとのこと。
私も若い時は早朝からリフトが止まる夕方までずっと滑り続けたこともあります。疲れ知らずでしたね。
この男性の体を確認すると、腰から背中にかけてまるでコンクリートのようにパンパンに固まっていました。
6時間、ずっと腰に力を入れ続けていた。本人に自覚はなくても、体にはしっかり記録されていますね。
「怖い」と思った瞬間、腰は固まっている
初心者の腰痛に共通するのが、恐怖心による力みです。
スピードが出て「怖い」と感じた瞬間、体は反射的に固まります。
特に腰と太ももに力が入り、重心が後ろに引けます。
この姿勢は、腰を反らせた状態で衝撃を受け止め続けることになります。
経験者であれば膝と股関節を柔らかく使ってバランスを取れますが、初心者はそのコツがわからないため、腰で全部を支えようとしてしまいます。
さらに、寒さで体がこわばると、この力みがますます抜けにくくなります。
「楽しい」と感じていても、体は恐怖と寒さでずっと緊張状態にある。これが初心者のスノボ腰痛の根本的な仕組みです。
でもどうしても怖くて力が入ってしまいますよね。それは仕方ないことです。
見落としがちな「止まり方」の問題
もう一つ、来院される方の話を詳しく聞いていて気づくのが、止まるときの体の使い方です。
スピードを落とそうとして、急にエッジを立てて止まる。
このとき、上級者は下半身全体でブレーキをかけますが、初心者は腰をひねったり、腰だけで踏ん張ったりします。
一回一回の負担は小さくても、半日のうちに何十回とこの動作を繰り返します。
「止まるたびに腰がギュッとなる感じがあった」とおっしゃる方は、この蓄積で腰の筋肉が限界に達しています。
先ほどの30代の男性も、「リフトに乗るたびに止まる練習をしていた」と話していました。
その回数、おそらく50回以上。腰が悲鳴を上げるのも無理はありませんよね。
「若いから大丈夫」は体には通じない
よく「20代だから回復が早いだろう」「若いから無理しても平気」と考える方がいます。
しかし、腰痛の出やすさに年齢はあまり関係ありません。
むしろ若い方ほど痛みを無視して滑り続けてしまうため、気づいたときには腰の筋肉が限界を超えていることがあります。
大切なのは、滑っている最中に「腰に効いてるな」と感じたら、その日は早めに切り上げる判断をすることです。
楽しい気持ちはよくわかりますが、体は正直ですので勇気のある決断をしましょう。
そのまま続けて怪我をしてしまう確率が高まるのが1日の後半ですので。
帰ってからの腰痛が3日以上続くなら
スノボ翌日の筋肉痛的な腰の張りは、通常2〜3日で落ち着きます。
ただし、3日以上経っても痛みが引かない、朝起き上がるときにズキッとする、片側だけが強く痛むといった場合は、単なる筋疲労ではなく、腰の関節や深部の筋肉に問題が起きている可能性があります。
当院では、腰だけでなく股関節や骨盤、背中の状態も含めて全体を確認します。
「腰が痛い」と言っても、本当の原因が腰にあるとは限りません。
体全体のつながりを見て、根本的な原因にアプローチすることを大切にしています。
スノボを来シーズンも楽しみたい方こそ、「たかが腰痛」と放置せず、早めに体の状態を確認されることをおすすめします。
まとめ|スノボ初心者の腰痛は体の使い方を知ることで防げる
スノボ初心者に多い腰痛は、転倒や体力不足だけが原因ではありません。
立ち方や止まり方のクセによって、腰に負担が集中しているケースが非常に多くあります。
慣れない姿勢と恐怖心から、無意識に腰を固め、踏ん張り続けることで、腰は疲労しきってしまいます。
翌日や帰宅後に出る腰痛は、体からの「使い方を見直してほしい」というサインとも言えます。
もし腰痛が強く長引く場合や、痛みが増してくる場合は、腰だけでなく股関節や太ももとの連動がうまくいっていない可能性もあります。
スノボを安全に、そして長く楽しむためにも、体の使い方に目を向けることが大切です。
《柔道整復師・鍼灸師・あんま・マッサージ・指圧師 藤井敦志 監修》
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