目次
はじめに
みなさん、こんにちは。
たつの市にあるフジイ整骨院 院長の藤井です。
先日来院された40代の女性が、開口一番にそうおっしゃいました。
毎年2月の終わりから3月にかけて、当院にはこのタイプの相談が急増します。
20年以上この仕事を続けていますが、花粉症シーズンの頭痛は年々増えている実感があります。そして、その多くが「花粉症の薬では解決しない頭痛」なのです。
今回は、なぜ薬を飲んでも頭の重さが取れないのか、私が臨床で感じていることをお伝えします。
花粉症の頭痛は「鼻づまり」だけが原因ではない
「花粉症だから頭が痛い」と聞くと、ほとんどの方が鼻づまりによる圧迫感を想像されると思います。
たしかに、副鼻腔に炎症が起きて頭が重くなることはあります。
しかし、当院に来られる患者さんの体を実際に触ると、鼻の問題以上に首と肩の緊張が強い方がほとんどです。
冒頭の女性もそうでした。首を横に向けてもらうと、左右どちらもガチガチで30度ほどしか動きません。
背中も丸まっていて、肩が前に巻き込むような姿勢になっていました。
「首、硬いですね。ご自分で気づいてました?」と聞くと、「全然わからなかった」とおっしゃいます。
この「自覚がない首の緊張」が、花粉症シーズンの隠れた頭痛の正体です。
なぜ花粉症の時期に首が固くなるのか
花粉症の症状が続くと、体は無意識にこんな変化を起こします。
鼻が詰まる → 口呼吸になる → 呼吸が浅くなる → 首や肩の筋肉で呼吸を補おうとする
この流れが、毎日・何週間も続きます。
くしゃみを繰り返すたびに首に衝撃が加わり、目のかゆさで顔をしかめれば側頭部の筋肉が緊張します。
夜も鼻づまりで熟睡できず、朝から体が回復しきっていない。
こうした小さなストレスの積み重ねが、首から後頭部にかけての筋肉をガチガチに固めていきます。
頭痛薬は痛みの信号を抑えてくれますが、この「首の緊張」自体を解消してくれるわけではありません。
だから薬を飲んでも「重さ」だけが残り続けるのです。
「夕方になると頭が重くなる」人は要注意
当院でよく聞くのが、「朝はまだマシだけど、夕方になるとズーンと重くなる」というパターンです。
これは典型的な、姿勢の負担が蓄積して出る頭痛のサインです。
デスクワークで一日中パソコンに向かっている方、スマホを長時間見る方は、花粉症の影響で浅くなった呼吸に加えて、前傾姿勢による首への負担が重なります。
夕方にはその蓄積が限界に達して、頭の重さとして表に出てきます。
逆に言えば、朝から一日中ずっと同じ重さの頭痛が続く場合は、副鼻腔や別の原因も考える必要がありますので、耳鼻科の受診をおすすめする場合もあります。
自分でできること——「首を揉む」のは逆効果になることも
「じゃあ首をマッサージすればいいのでは?」と思われるかもしれません。
ただ、ここは注意が必要です。ガチガチに固まった首を自分で強く揉むと、かえって筋肉が防御反応を起こして余計に硬くなることがあります。
私がおすすめしているのは、もっとシンプルな方法です。
肩をゆっくり耳に近づけるように持ち上げて、ストンと力を抜く。
これを5回繰り返すだけで、首周りの緊張はだいぶ変わります。深呼吸しながらやるのがポイントです。
もう一つ、胸を軽く開く動きも効果的です。
両手を背中の後ろで組んで、肩甲骨を寄せるようにして胸を張る。
10秒キープして脱力。これだけで、前傾姿勢で丸まった背中がリセットされ、呼吸も深くなります。
どちらも「気持ちいい範囲」で十分です。痛みを我慢してやる必要はありません。
セルフケアで変わらない頭痛は、首の奥に原因がある
セルフケアで楽になる方は多いですが、それでも変わらない方もいらっしゃいます。
その場合、首の表面の筋肉ではなく、奥にある深層の筋肉が固まっている可能性があります。
後頭下筋群と呼ばれる、頭蓋骨と首の骨をつなぐ小さな筋肉群です。
ここは自分の手では届きにくい場所で、セルフケアだけでは緩めるのが難しい部分です。
冒頭の女性は、初回の施術でこの深層部分を丁寧に緩めたところ、「頭の中に空間ができた感じがする」とおっしゃっていました。
3週間取れなかった頭の重さが、施術後にはかなり軽減していました。
もちろんすべての方がすぐに変わるわけではありませんが、「花粉症の薬で変わらない頭痛」に対しては、首や背中の状態を整えるアプローチが有効な場合が多いと、20年の臨床経験から感じています。
当院では花粉症治療も行っています
通常の施術に加えて、当院では花粉症に対する治療も行っております。
花粉症治療について気になることがあれば、お気軽にお尋ねください。
「毎年この時期は頭が重くて憂鬱…」という方、一度ご相談いただければ、体の状態を確認した上で、何が原因になっているのかをお伝えできます。
《柔道整復師・鍼灸師・あんま・マッサージ・指圧師 藤井敦志 監修》
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