目次
はじめに
仕事では一日中座ってパソコンに向かっているのに、休日になると一気に体を動かす――これは典型的な30代男性のライフスタイルです。
平日の間に体は「動かないこと」に慣れてしまっているため、筋肉は硬く、柔軟性も低下しています。
その状態で突然、長時間のDIYや力を込めた洗車、何十球ものゴルフスイングを行うと、普段以上の負担が腰や骨盤周囲に集中してしまいます。
特に腰は上半身と下半身をつなぐ要であり、あらゆる動作の中心となる部分です。
ここに過剰なストレスがかかると筋肉の炎症や関節の硬直が起こり、ぎっくり腰や慢性腰痛へとつながるのです。
DIYや洗車での「前かがみ姿勢」が腰に与える負担とは
DIYや洗車で避けられないのが「前かがみ姿勢」です。
たとえば棚を組み立てるときに腰を曲げたままネジを締め続ける、車の下部を磨こうと腰を折り曲げて作業をする、といった動きは腰椎への負担を非常に大きくします。
腰を前に曲げると椎間板には立っているときの数倍もの圧力がかかることが分かっており、それが長時間続けば筋肉は緊張し血流は悪化します。
その結果、筋肉が硬くなり乳酸などの疲労物質がたまって腰の重だるさや痛みを引き起こします。
また、中腰での作業は骨盤を後傾させ、背骨の自然なS字カーブを崩してしまいます。
背骨が本来持つクッション性が失われ、腰椎が直接衝撃を受けやすい状態になるため、「作業中は平気でも翌日になって腰が伸びない」「夜になってから腰が痛み出す」といった遅発性の症状が現れるケースも多いのです。
ゴルフスイングが腰を痛めやすいメカニズムと注意点
ゴルフは腰にとって非常に負担の大きいスポーツです。
スイングの際には腰を大きくひねり、その動きを繰り返すため腰椎にねじれの力がかかり続けます。
特に右打ちの方は右腰に負担が集中し、左右のバランスが崩れやすくなるのが特徴です。
さらにゴルフ練習場で数百球を打ち込むような場合、腰回りの筋肉は疲労し、炎症が起こりやすい状態に陥ります。
準備体操をせずにいきなり全力スイングを繰り返せば、硬い筋肉に急激な負荷がかかり、ぎっくり腰を引き起こすリスクも高まります。
ゴルフは全身運動のように見えますが、実際には「腰を軸とした捻り動作の繰り返し」であるため、腰を守る意識を持たずに続けてしまうと、腰痛を悪化させる大きな要因となるのです。
趣味を楽しみながら腰を守るための姿勢改善とストレッチ習慣
腰を守るためには、まず姿勢を意識することが大切です。
DIYや洗車では腰を曲げるのではなく、できるだけ膝をついてしゃがむ姿勢を取る、あるいは作業台や踏み台を活用して腰を過度に折らないように工夫することが効果的です。
ゴルフではスイングのフォームを見直し、左右バランスを意識することがポイントです。
また練習量を少し減らしても、フォーム改善や柔軟性を高める準備運動を取り入れることで腰への負担は大きく軽減されます。
さらに、日常的なストレッチを習慣化することも予防には欠かせません。
特に効果的なのは以下のようなストレッチです。太ももの前後を伸ばすストレッチは腰椎の前後バランスを整え、腰への負担を減らします。
また、胸を大きく開くストレッチは背中をまっすぐ保ちやすくし、腰への偏った負担を防ぎます。
これらは1日数分でも効果があり、続けることで腰が疲れにくい体を作ることができます。
まとめ
休日に行うDIY・洗車・ゴルフは、心身をリフレッシュさせる大切な時間です。
しかし、その一方で腰痛を引き起こす原因にもなりかねません。
腰痛を放置すれば慢性化し、趣味を思う存分楽しめなくなるだけでなく、日常生活の質も下がってしまいます。
大切なのは「趣味を楽しみながら腰を守る意識」を持つことです。
正しい姿勢や日常的なストレッチを取り入れるだけで、腰への負担は大きく減らせます。
フジイ整骨院では腰痛の予防や改善のためのチェックや施術を行い、一人ひとりの生活に合ったアドバイスをお伝えしています。
「休日の作業やゴルフの後に腰が痛い」「気づいたら慢性的に腰が重い」という方は、我慢せず早めにご相談ください。
腰のケアを心がければ、趣味を長く、楽しく続けることができるはずです。
《柔道整復師・鍼灸師・あんま・マッサージ・指圧師 藤井敦志 監修》
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