目次
はじめに
みなさん、こんにちは。
たつの市にあるフジイ整骨院 院長の藤井です。
春は新生活のスタートや環境の変化が多い季節です。
そんな中で、突然襲ってくる寝違えの痛みは、日常生活に大きな支障をきたします。
寝違えは、首や肩の筋肉や靭帯に急激な負担がかかることで起こる症状で、特に春先に多く見られます。
フジイ整骨院では、毎年この時期に寝違えでお悩みの患者さんが増加します。
本記事を通じて、寝違えのメカニズムを理解し、効果的な予防法や対処法を身につけていただければ幸いです。
寝違えは突然起こるものですが、適切な知識と対策があれば、その発生リスクを大幅に減らすことができます。
春に寝違えが増える理由
春に寝違えが増加する主な理由として、気温の変化、生活リズムの乱れ、花粉症の影響が挙げられます。
寒さから暖かさへの急激な変化は、筋肉の緊張と弛緩のバランスを崩します。
冬の間に固まっていた筋肉が急に緩むことで、思わぬ負担がかかりやすくなるのです。
また、新年度の始まりによるストレスや睡眠パターンの変化が体調不良を引き起こします。
特に、新生活や新しい環境への適応期間中は、心身ともに緊張状態が続き、首や肩の筋肉が硬くなりやすくなります。
さらに、花粉症によるくしゃみや鼻をかむ動作の増加が、首や肩に負担をかけます。
アレルギー症状による不快感から、睡眠の質が低下することも寝違えのリスクを高める要因となります。
これらの要因が重なることで、春先は特に寝違えのリスクが高まるのです。
季節の変わり目には、自身の体調変化に敏感になり、適切なケアを心がけることが大切です。
寝違えの症状と原因
寝違えの主な症状には、首の痛みと動きの制限、肩こりや頭痛、重症の場合はめまいや吐き気などがあります。
痛みは通常、首の片側に集中して現れ、頭を動かすたびに鋭い痛みを感じることがあります。
また、首の痛みだけでなく、肩や背中にまで痛みが広がることもあります。
原因としては、不適切な睡眠姿勢、急激な動き、筋肉の疲労や冷えが挙げられます。
枕の高さや硬さが合っていない、うつ伏せ寝などの不適切な睡眠姿勢は、首や肩の筋肉に過度な負担をかけます。
特に、長時間同じ姿勢を保持することで、筋肉が固まり、血行不良を引き起こします。
春に多い理由としてもう一つは寝つきの良さにあります。
冬の寒い朝は目が覚めるのが早かったりしますが、「春眠暁を覚えず」というように春は眠りが良くて深い眠りに入りすぎてしまうこともあります。
そんな時に変な姿勢で眠ってしまい、寝違えを起こしやすくなるとも言われています。
寝起きの際の急な動きや、寝返りの際の無理な姿勢も寝違えの原因となります。
睡眠中は筋肉が弛緩しているため、急激な動きは筋肉や靭帯に予期せぬ負担をかけることになります。
そのほかにも、体の歪みが関係していることもよくあります。
歪みは全身の血の流れや神経の滞りを作りかねません。それらが長く負担をかけることで寝違えになる原因を作るのです。
また、デスクワークによる首・肩の疲労蓄積や、夜の風などによる筋肉の冷えも原因となります。
長時間のパソコン作業やスマートフォンの使用は、首や肩の筋肉に持続的な負担をかけ、筋肉の疲労を蓄積させます。
寝違えを防ぐための睡眠環境づくり
快適な睡眠環境は、寝違え予防に重要な役割を果たします。
適切な枕選びが特に重要で、首のカーブに合った高さと硬さの枕を選ぶことが大切です。
理想的な枕は、仰向けで寝た時に首のカーブが自然に保たれ、横向きで寝た時に首が真っ直ぐになるものです。
マットレスは適度な硬さで体をしっかりサポートするものを選び、古くなったものは定期的に交換することをおすすめします。
柔らかすぎるマットレスは体が沈み込みすぎて、首や背中に負担がかかります。
逆に硬すぎるマットレスは、体の曲線に沿わないため、筋肉の緊張を引き起こす可能性があります。
自身が寝返りをうちやすいものを選ぶことをお勧めします。
室温と湿度の管理も重要です。
理想的な室温は18~22℃、湿度は50~60%です。
急激な温度変化を避けるため、就寝時は徐々に温度を下げるようにしましょう。
湿度が低すぎると喉や鼻の粘膜が乾燥し、不快感から寝返りが増えて寝違えのリスクが高まります。
寝具の清潔さにも注意を払い、シーツや枕カバーは週に1回程度の頻度で洗濯しましょう。
汗や皮脂、ダニなどのアレルゲンが蓄積すると、かゆみや不快感から睡眠の質が低下し、無意識のうちに寝返りが増えて寝違えのリスクが高まります。
寝違えを予防するストレッチ法
日々のストレッチは、筋肉の柔軟性を高め、寝違えを予防する効果があります。
以下に、効果的なストレッチ法を2つ紹介します。
どちらも簡単に行えるものになってますので、ぜひやってみて下さい。
首の回旋ストレッチ
①背筋を伸ばして椅子に座るか、立った状態で行います。
②あごを軽く引き、頭をほんの少し後ろに倒します。
③ゆっくりと首を左に回し、10秒間キープします。
④中央に戻し、今度は右に回して10秒間キープします。
これを5回繰り返します。
このストレッチは首の筋肉をバランスよく伸ばし、可動域を広げる効果があります。
痛みを感じない範囲で行うことが重要です。
回旋の際は、ゆっくりと丁寧に動かし、無理な力を加えないように注意しましょう。
肩甲骨ストレッチ
①立った状態で(座っててもOK)両掌を上にしたまま、両手を体の前にまっすぐ伸ばします。
②両肘を曲げながら後ろに引きます。体の外側にすらせるように。胸を張るようにします。
③この姿勢で5秒間キープし、また①の状態に戻します。これを3回繰り返します。
④次に、両手を頭の後ろで組み、肘を後ろに引きながら胸を開きます。
⑤この姿勢も15秒間キープします。
これを3回繰り返します。
このストレッチは肩甲骨周りの筋肉をほぐし、姿勢の改善や肩こりにも効果があります。
胸を開く動作は、デスクワークなどで前かがみの姿勢が多い人に特に効果的です。
これらのストレッチを朝晩の習慣にすることで、首や肩の柔軟性が向上し、寝違えのリスクを軽減できます。
ただし、強い痛みがある場合や、既に寝違えている場合は、無理をせず、症状が落ち着いてから始めるようにしましょう。
寝違えた時の応急処置と治療法
不幸にも寝違えてしまった場合、適切な応急処置と治療法が重要です。
まず、発症直後は安静にすることが大切です。
無理に動かせることは炎症を強くしかねませんので、なるべく大きな動きは避けるようにしましょう。
症状が落ち着いてきたら、温めて血行を促進します。
これは通常、少しでも動けるなら始めたほうが良いです。
入浴して体を温めたり、カイロなどホットパックを利用するのも良いでしょう。
温熱療法は筋肉の緊張を和らげ、血流を改善することで、回復を促進します。
簡単ツボ刺激
寝違えを起こした時に緊張を緩めてくれる万能ツボをご紹介しましょう。
落沈(らくちん)
名前を聞くと楽ちんに感じてしまいますが、実は結構痛いツボ。
手の甲にあり、人差し指と中指の間の股から親指幅くらい手首に入ったところになります。
痛めた方の首側の手を刺激します。反対側の親指でツボをゴリゴリします。
少し痛いくらいでいいですので、痛みがちょっとでもマシになってきたら、首を動かしてもOKです。
専門家による治療も効果的です。
整骨院や鍼灸院での施術、手技療法や電気治療などが行われます。
これらの治療は、筋肉の緊張を緩和し、血行を促進することで、症状の改善を図ります。
当院では、体の状態を把握したのち、歪みからきているのか、筋肉の緊張がどの部分からきているのかを見極めて施術を行います。
電気治療はヨーロッパ製の微弱電流機器を用いて、通常の倍以上の速さで回復・改善を行います。
寝違えはなるべく早い対応が鍵となりますので、症状がある場合はすぐにご連絡いただければと思います。
症状が改善しない場合や、痛みが強い場合は、早めに専門家の診察を受けることをおすすめします。
まとめ
いかがでしたか?
春の寝違えは、適切な予防策と早めの対処で十分に防ぐことができます。
このブログでもお話ししたように、快適な睡眠環境づくり、日々のストレッチ、そして体調管理に気を配ることが重要です。
寝違えてしまった場合も、慌てずに適切な応急処置を行い、必要に応じて専門家の助言を求めましょう。
フジイ整骨院では、寝違えでお悩みの方々に最適な治療とアドバイスを提供しています。
春の季節を健やかに過ごすため、皆さまの健康をサポートさせていただきます。
寝違えの予防と対策で、快適な毎日を送りましょう。
《柔道整復師・鍼灸師・あんま・マッサージ・指圧師 藤井敦志 監修》
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