『奇跡の回復!上向きに寝られない腰痛から解放された秘密』〜70代男性の症例と自宅でできる驚きの対処法

 

はじめに

 

 

こんにちは。たつの市フジイ整骨院 院長の藤井敦志です。

 

 

先日来られた患者さんは70代男性Aさん。

 

夜寝る時まっすぐ上を向いて寝られないほどの腰痛でお困りでした。

 

その後数回の施療で「もうまっすぐ寝ても朝まで目を覚まさなくなりました」とおっしゃっていただけました。

 

 

 

 

Aさんはどのような理由で上向に寝られないほどの腰痛になり、なぜ回復できたのか。

 

同じような症状でお困りの方にヒントになればと思い、こちらのブログを書かせていただきました。

 

腰痛で寝方にお困りの方は最後までお読みいただければと思います。

 

 

 

 

Aさんは今年になって腰痛を感じていました。

 

2ヶ月ほど前に30センチくらいの高さから落ちて倒れたそうです。

 

その時にはそれほどの痛みではなく、畑作業も普通にできていました。

 

 

 

ところが2ヶ月たったある日から急に腰が痛くなり、足にまで痺れが出てくるようになります。

 

病院でレントゲンを撮ってもらっても特に異常はありませんでした。

 

 

薬を飲んでも治らない日々が2週間ほど続いたので、違う方法はないかと当院に駆け込みました。

 

お体を見させていただくと硬い筋肉はあるものの、それほど寝られないほど緊張していとは思えません。

 

 

ただ、何かかばっているように座っています。

 

知らないうちに上向に寝られないほどの腰の痛みを感じることって経験ありますでしょうか?

 

 

 

 

 

転倒してから腰が痛くなる人にあり得る症例とは

 

 

 

転倒してから腰痛を引き起こす原因にはこれらが考えられます。

 

 

 

脊椎圧迫骨折

 

-症状: 腰背部の激しい痛み、円背変形、下肢麻痺など。痛みで仰臥位になれないこともあります。

 

– 詳細: 尻餅をついた際に脊椎前方の椎体が圧迫されて潰れる骨折です。特に骨粗鬆症の高齢者に多く見られます。

 

 

 

大腿骨骨折

 

– 症状: 大腿骨近位部骨折、恥骨・坐骨骨折などでは患部の圧痛や歩行困難などが見られます。

 

– 詳細: 特に大腿骨や脊椎の骨折は高齢者に多く、骨粗鬆症が原因で骨が脆くなっていることが多いです。

 

 

 

 

打撲

 

– 症状: 腫れ、内出血、痛みなど。中等度以上の打撲では患部が腫れたり、熱感を伴う痛みが生じます。

 

– 詳細: 軽度の打撲であれば圧痛程度ですが、重度になると可動域の制限が生じることもあります。

 

 

 

 

注意すべき症状と対処法

 

 

緊急性が高い症状

 

 

– 意識が無い、ぼーっとしている

 

– 手足に力が入らない、しびれがある

 

– 頭痛がだんだん強くなる

 

– 何度も嘔吐する

 

– 言葉が所々おかしい、ろれつが回っていない

 

 

 

これらの症状が見られた場合は、すぐに救急車を呼び、医療機関で診察を受ける必要があります。

 

 

 

 

 

Aさんは転倒してから病院に行って、詳しく検査をした結果、上記のような骨折等はないとのことでした。

 

Aさんのお体を見させていただいたところ、背中の一部分が硬くなっているところがありました。

 

その状態で長くいたためにのちに眠れないほどの腰痛を引き起こしていたのがわかりました。

 

 

 

例えば、車のタイヤが一つだけパンクしているのに、そのまま走り続けると他のタイヤや車体全体に負担がかかります。

 

しばらくすると、車全体がガタガタと揺れたり、異音がしたりして、ついには大きな故障につながります。

 

 

 

体も同じで、一部分が壊れると、他の部分がそれを補うために頑張りすぎて、腰痛などの問題が発生します。

 

体はバランスをとりながら私たちの生活を保ってくれています。

 

知らず知らずにバランスを崩していると大きなひずみとなるんですね。

 

 

 

 

 

 

腰痛で上向に寝られない時にできる対処法とは

 

 

 

1番腰痛になりにくい方法は寝返りをうまくできているかにかかっています。

 

 

まずは布団に寝た時に左右に転がってみてください。

 

うまく転がりにくいようならどこかに凹みがあるかもしれません。

 

 

 

 

 

枕の高さも転がりやすいものを選ぶようにしましょう。

 

腰痛で寝返りもできにくい方には抱き枕

 

 

寝返りもできにくいという方は、痛い方の腰を上にした状態で横向きになり、抱き枕や大きめの枕を足の間に挟んで寝転ぶと良いでしょう。

 

上向の時には膝の裏に枕を置いておくと良いでしょう。

 

 

そうすることで腰の間の隙間が埋まるので腰の負担は軽減されます。

 

 

 

 

 

腰痛で上向に寝られない時にできる対処〜ストレッチ

 

 

 

腰の筋肉は股関節の筋肉に大きなつながりを持っています。

 

股関節や太ももの筋肉をストレッチすることで腰の筋肉もやわらげることができますので、寝転んだままでできる簡単ストレッチ方法をお伝えしましょう。

 

 

 

①仰向けに寝て、膝を曲げ、足を肩幅に開いて床につけます。

 

 

1.ブリッジの形成: 腰をゆっくりと持ち上げ、肩から膝までが一直線になるようにします。この姿勢を数秒間保持します。

 

2.戻す: ゆっくりと腰を床に戻します。

 

3.繰り返し: これを10回程度繰り返します。初心者は無理のない範囲で行い、慣れてきたら回数を増やします。

 



 

 

 

②仰向けに寝ます。両足を伸ばします

 

 

足を持ち上げる

 

・片方の足をゆっくりと持ち上げます。

 

・足の裏にタオルやストレッチバンドを引っかけます。

 

 

 

足を伸ばす

 

・タオルやバンドを両手でしっかり持ち、持ち上げた足をゆっくりと伸ばします。

 

・反対側の足は床にまっすぐ伸ばしたままにしておきます。

 

 

 

保持

 

・伸ばした状態で20〜30秒間保持します。

 

・自然な呼吸を続け、無理に伸ばしすぎないように注意してください。

 

 

 

 

 

腰やお尻、太ももの筋肉を伸ばすためのものです。以下の手順に従ってください。

 

 

ストレッチのやり方

 

 

膝を抱える

 

・片方の膝を曲げて、胸の方に引き寄せます。

 

・両手で膝を抱え込みます。

 

 

 

足を伸ばす

 

・反対側の足は床にまっすぐ伸ばしたままにしておきます。

 

・引き寄せた膝をさらに胸に近づけるように軽く引っ張ります。

 

 

保持

 

そのままの状態で20〜30秒間保持します。

 

自然な呼吸を続け、無理に引き寄せすぎないように注意してください。

 

 

 

これらの方法は息を止めずにゆっくり呼吸をしながら行なってください。

 

息を吐く時に伸びる方向に動かすことで、よりストレッチ効果が高まります。

 

これらを行うことでも腰痛がおさまらない、さらにひどくなる場合は適切な医療機関で治療を受けていただくことをお勧めいたします。

 

 

 

まとめ

 

 

 

今回は上向に寝られないほどの腰痛の患者さんをもとに、転倒した後に気をつけるべきことやその後に起こりうることについてお伝えしました。

 

少しの衝撃だからと言っても、長く偏った姿勢を続けることで大きなお痛みになることも考えられます。

 

 

お伝えした対処法をやってみてもやはり腰痛がおさまらない。

 

またはひどくなるといった場合は当院にご相談いただければと思います。

 

 

 

 

 

 

《柔道整復師・鍼灸師・あんま・マッサージ・指圧師 藤井敦志 監修》

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