40代(女性)の患者Wさんが来院された時にこのようにたずねられました。
今回のお話は
・なぜ首を後ろに倒すと肩甲骨が痛くなったのか
・どのようにして首から肩甲骨の痛みを改善することができたのか
について、詳しく解説していきたいと思います。
同じようなお悩みをお持ちの方は参考になさって下さい。
目次
肩こりで背中が痛い!まず選ぶべき治療はマッサージ?病院?
Wさんは普段、事務仕事で長時間座りっぱなしのことが多いです。
これまで首の痛みを感じたことはなかったのですが、一か月前から急に痛みを感じて取れなくなっていたそうです。
病院で診てもらうべきか悩みましたが、まずは接骨院で電気治療をしてもらうことにしました。
筋肉のコリは取れて楽になってきたものの、一点だけ痛みが取れずに結局気になって病院へ行くことに。
病院で調べてもらうと「ストレートネックです」と牽引治療と薬を処方されました。
この痛みは本当にストレートネックが原因なのだろうか?
薬で痛みは取れるのか?
肩こりから肩甲骨の痛み?ストレッチでも薬でも治らない!とった行動とは
不安になったWさんは、ネットでストレートネックを検索されて当院にご相談にこられました。
ストレートネックについて書かれたブログはこちら
ストレートネックは首の骨のならびの問題ですので、薬で変えられるものではないと思います。
おそらく病院で出されるお薬は痛み止めであることが多いです。
お薬の中には、血管を縮めて血の流れを悪くすることで痛みを止めるものも多く、慢性的な痛みにはおすすめできません。
痛くてどうしようもない時に服用するようにしましょう。
Wさんのお体を診させていただくと、背骨の歪み、特に肩甲骨に近いところの歪みが大きくあらわれていました。
デスクワークが長いお仕事でしたので、運動不足が影響しているのかと考え、ストレッチポールなどを使ったり、YouTubeを見ながら運動されたりしていました。
歪みが大きいまま運動しても、斜めになった台の上でトレーニングするようなものなので、無駄な力が入って余計に偏ってしまいます。
まずは歪みを整えて、しっかり力を発揮できるようにすることが良いと思われました。
治療を進める上で、仕事中に注意すべき姿勢、ストレッチ、そして骨盤に対するアプローチ方法をお伝えしていました。
すると2週間後には症状はほぼ回復し、夜もよく眠れるようになったとお喜びいただきました。
デスクワークの方必見!肩こりで首が痛い人におすすめのストレッチ
ここではその時にお伝えした「仕事中に注意すべき姿勢」と「ストレッチ」についてお伝えしましょう。
ストレートネックと言われた方は、普段の姿勢の中で下を向いている時間が長い方が多いです。
スマホをつい長時間見ている方もそれにあたります。
心当たりのある方は、作業画面の位置を高くしたり、目線の位置にスマホを持つことをおすすめします。
せめて10分に1度、頭をあげるだけでも良いでしょう。
首の骨には、脳に血を送る大事な通路があります。首に負担をかけることは脳への血をめぐりを悪くさせますので、気を付けましょう。
おすすめストレッチ1
- 椅子に長く座った状態でいる場合、背中を丸めることになります。
- 30分に1度大きく深呼吸と同時に万歳をしましょう。
- それだけでも縮まった胸の骨が開いて呼吸がやりやすくなります。
スマホなどで30分タイマーをかけて5分休憩という習慣をつけると、仕事の効率も上がるでしょう。
おすすめストレッチ2
- 両手をまっすぐ伸ばして胸の前で組みます。
- 背中を丸めながら腕の間に入れるように首を前に倒します。息を吐きながら。
- 組んだ両手を頭の後ろに置いて、胸を開きながら上を向いていきます。息を吸いながら。
2〜3回ゆっくり行いましょう。
習慣化することで背中の歪みもリセットされることでしょう。
まとめ
今回はデスクワーク40代女性Wさんの改善ストーリーをお伝えしました。
Wさんのように、運動不足なのか、仕事での姿勢が悪いのかと自分だけで考えて対処してしまう方も多いです。
体の歪みなどは自分ではわかりにくいもので、ほおっておくと知らず知らずに歪みが大きくなって全身に影響を及ぼしかねません。
肩こりがひどくて頭痛もしてきてつらくなる。自分で歪みがわからないから整えてほしい。と思われる方はご相談ください。
当院でも歪みを整えて、適切なストレッチの方法をお伝えすることができますのでお問合せくださいませ。
《柔道整復師・鍼灸師・あんま・マッサージ・指圧師 藤井敦志 監修》