目次
はじめに
50代男性の中には、20年、30年と毎日長時間パソコンに向かってきた方が多くいます。
長年の習慣の中で、腰痛は「職業病」と諦めてしまっているケースも少なくありません。
多くの方が「背筋を伸ばす」「椅子の高さを調整する」など、上半身の姿勢ばかりを意識しますが、
実はその土台となる“足元”の状態が崩れていると、どんなに背筋を意識しても腰への負担は減らせません。
足裏の接地や膝の角度は骨盤の位置を決める大切な要素です。
たとえば、足が床から浮いた状態や、逆に膝が伸びきった状態が長く続くと、骨盤は前傾や後傾に傾き、腰の自然なカーブが失われます。
結果として、腰周辺の筋肉が常に緊張し、慢性的な痛みやだるさの原因となります。
足裏の接地と膝の角度が骨盤と腰の健康を大きく左右する理由
正しい足の置き方は、足裏全体を床に着け、膝がほぼ直角(90度)になることです。
この姿勢では骨盤が安定し、腰への負担が最小限に抑えられます。
しかし、足が浮いてしまうと骨盤が後ろに倒れやすくなり、腰が丸くなる「後傾姿勢」が習慣化します。
逆に、膝が伸びきってしまうと骨盤は前傾し、腰椎が反りすぎる「反り腰」状態になり、腰の一部に負担が集中します。
さらに、足裏がきちんと接地していないと、もも裏(ハムストリングス)やふくらはぎの筋肉が硬くなり、下半身の血流やリンパの流れが悪化します。
これが腰痛だけでなく、下半身のむくみや冷えにも直結します。
つまり、腰の健康を守るためには「骨盤」だけでなく「足元」からのアプローチが欠かせません。
間違った足の置き方が引き起こす腰痛・股関節痛・むくみの悪循環とそのメカニズム
足を組む、片足を後ろに引く、イスの脚に足を引っかける——こうした習慣は無意識に行われがちですが、腰や股関節に大きな負担を与えます。
足を組むと骨盤はねじれ、そのねじれを補正しようと腰や背中が余計な筋緊張を強いられます。結果として腰痛や股関節痛が発生しやすくなります。
また、膝の角度が90度より極端に曲がっていたり伸びきっていたりすると、股関節周辺の筋肉が固まり、骨盤の可動域が狭くなります。
動かない時間が増えることで血流はさらに悪化し、足のむくみや冷えが慢性化します。
この状態が続くと、「腰痛があるから運動量が減る → 筋力低下 → 姿勢が悪化 → 腰痛が悪化」という悪循環が完成してしまうのです。
今日からできる腰にやさしい足の置き方とオフィスでの姿勢改善ポイント・習慣作り
腰への負担を減らすためには、まず「足裏全体を床に着ける」ことが基本です。
椅子の高さは、座ったときに膝が直角になるように調整しましょう。もし足が床に届かない場合は、足置き台や雑誌を重ねた台を活用するのも効果的です。
また、長時間同じ姿勢でいること自体が腰への負担になるため、1時間に1回は立ち上がり、足首を回す・かかとを上げ下げするなどの軽い運動を行います。
これによりふくらはぎの筋肉がポンプの役割を果たし、血流が改善されます。
座っている間も、骨盤を立てる意識を持つことが重要です。背もたれに深く腰掛け、背筋を軽く伸ばし、顎を引く姿勢を心がけましょう。
足を組むクセは最初は意識的にやめる必要がありますが、数週間もすると腰の重だるさの軽減を感じられるはずです。
加えて、足元の柔軟性を保つために、足の指を広げるストレッチや足裏マッサージを取り入れるのもおすすめです。
まとめ
腰痛対策といえば背筋や骨盤のケアが注目されますが、その土台となる「足の置き方」こそが長時間の座位で腰を守るポイントです。
足裏の接地や膝の角度を整えることで骨盤は安定し、腰への負担が減ります。
今日からでもできる足元の改善は、腰痛予防の第一歩です。
椅子の高さや足置き台の活用、定期的な軽運動など、小さな習慣を積み重ねることで、腰の疲労感や下半身のだるさは大きく変わります。
フジイ整骨院では、腰痛の根本原因を全身のバランスから評価し、あなたに合った改善法をご提案しています。
長年の腰痛に悩まれている方は、ぜひ一度ご相談ください。
《柔道整復師・鍼灸師・あんま・マッサージ・指圧師 藤井敦志 監修》
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