目次
はじめに
みなさん、こんにちは。
たつの市にあるフジイ整骨院の院長の藤井です。
台風の季節が近づいてきました。
腰が痛い人は特に気をつけなければいけません。
なぜなら、台風が来ると空気の重さ(気圧)が変わって、腰の痛みがひどくなることがあるからです。
この記事では、私たちが患者さんを診てきた経験と、最新の医学の知識をもとに、実際に役立つアドバイスをお伝えします。
毎日の生活の中で気をつけることと、痛くなったときの対処法、両方をお話しします。
一緒に頑張って、腰痛のリスクを減らし、健康に過ごしましょう。
台風と気圧変化が腰痛に与える影響
台風が近づくと、気圧が下がります。
すると、体の中の組織や血管が膨張し、自律神経のバランスが崩れる可能性があります。
自律神経のバランスが崩れると、血の流れが悪くなります。
血液には、水分・酸素・栄養が含まれているので、酸素が行き渡りにくくなった痛みを感じやすくなります。
さらに、体の中のホルモンのバランスも崩れて、炎症(はれ)が起こりやすくなることもあります。
こういった影響は、特に腰が痛い人にとって注意が必要です。
例えば、腰のヘルニアや脊柱管狭窄症という病気がある人は、気圧の変化に敏感に反応することがあります。
自分の体がどのように反応するかを知って、対策を立てることが大切です。
台風シーズンの腰痛予防法
適度な運動をする
台風の季節でも、適度な運動は腰痛を予防するのに効果があります。
おすすめは、お腹や背中の筋肉を鍛えるトレーニング、ストレッチ、歩くこと、水の中での運動などです。
お腹や背中の筋肉を鍛えると、腰への負担が減ります。
特に、太ももの裏のストレッチは大切で、体の柔らかさを保つのに役立ちます。
1日30分くらい歩くと、血液の流れがよくなります。
水の中での運動は腰への負担が少なく、筋肉を強くしたり、体を柔らかくしたりするのに効果的です。
でも、必ず体を温めてから始めて、痛みを感じたらすぐにやめましょう。
病気がある人は、専門家に相談してから、自分に合った運動を決めるといいですよ。
姿勢に気をつける
正しい姿勢を意識することは、腰痛を予防するのにとても大切です。
机に向かって仕事をするときは、椅子に深く腰掛けて、背中を背もたれにしっかりつけます。
足は床につけて、膝は90度に曲げましょう。
パソコンの画面は目線と同じか、少し下になるように調整します。
キーボードは、肘が90度になるような高さに合わせます。
立って仕事をするときは、足を肩幅くらいに開きます。
長時間立つときは、時々姿勢を変えるといいですね。
寝るときは、仰向けなら膝の下に薄い枕を置きます。
横向きなら、膝の間に枕を挟みます。
物を持ち上げるときは、腰を落として膝を曲げてから行います。
スマートフォンを使うときも、首が前に曲がりすぎないように気をつけましょう。
これらのことに気をつけて、腰への負担を減らしましょう。
温度管理をしっかりする
台風による温度の変化も腰痛に影響を与えるので、適切な温度管理が大切です。
夏の部屋の温度は26~28℃くらいで、湿度は50~60%くらいがちょうどいいです。
エアコンの設定温度と外の気温の差は、5~6℃以内におさえるといいでしょう。
扇風機を使って、部屋の中の温度むらをなくすのもおすすめです。
服装では、腰まわりを温める薄手の腹巻きや、汗を吸ってすぐ乾く素材の下着を着るといいですね。
急に温度が変わっても大丈夫なように、羽織るものを用意しておきましょう。
お風呂は、ぬるめのお湯でゆっくり体を温めます。
上がったあとは、急に冷えないように早めに体を拭いて温かくしましょう。
これらの対策で、温度変化による腰痛のリスクを減らすことができます。
快適な睡眠環境を整える
台風が近づいている時はなかなか寝付けないこともありますよね。
質のいい睡眠は腰痛を予防するのに欠かせません。
ベッドのマットレスは、硬すぎず柔らかすぎないものを選びましょう。
枕は、仰向けで寝るなら首のカーブを支える高さ、横向きで寝るなら首がまっすぐになる高さを選びます。
湿気対策として除湿機を使い、部屋の湿度を50-60%に保ちましょう。
快適な寝室環境のために、温度管理や光を遮ることにも気をつけます。
寝る1時間前からは、スマートフォンやパソコンの画面を見るのを控えましょう。
これらの対策で睡眠の質を良くし、台風腰痛を予防しましょう。
台風が近づいた時に腰痛悪化した時の対処法
最初の対応が大切
腰痛がひどくなったら、まず少し安静にすることが大切です。
横になるときは、仰向けで膝の下に薄い枕を入れるか、横向きで膝の間に枕を挟むのがおすすめです。
痛みの程度を0から10の段階で評価し、どう変化するか記録しておきましょう。
ただし、ずっと動かないでいるのは逆効果の場合もあります。
痛くない範囲で、軽く歩いたり日常の動作をしたりしましょう。
激しい痛みや、足のしびれ、トイレが出にくい、熱があるなどの症状がある場合は、すぐに病院に行ってください。
ストレッチと軽い運動
痛みが和らいできたら、ゆっくりとストレッチを始めます。
おすすめは、膝を抱えるストレッチ、腰を回す運動、猫のポーズなどです。
膝を抱えるストレッチは、仰向けになって片方の膝を胸に向かって抱え込み、15-30秒保ちます。
腰を回す運動は、仰向けで膝を曲げ、左右にゆっくり倒します。
猫のポーズは、四つん這いになって、背中を丸めたり反らしたりします。
これらを各5-10回ずつ行いましょう。痛くない範囲で軽く歩くのも効果があります。
でも、無理は禁物です。痛みを感じたらすぐにやめて、必要なら専門家に相談してください。
温めたり冷やしたりする方法
症状に合わせて、温めたり冷やしたりします。
冷やす方法では、氷袋やジェルパックを使って、15-20分間痛いところを冷やします。
これを1-2時間おきに繰り返します。
温める方法では、温かいパックや入浴で15-20分間痛いところを温め、1日2-3回行います。
温めたり冷やしたりを交互に行う方法も効果的です。
ただし、人それぞれ違いがあるので、気持ちいいと感じる方法を選びましょう。
痛みが増す場合はやめてください。
これらの方法で血液の流れをよくしたり、筋肉の緊張をほぐしたりして、腰痛を軽くすることを目指します。
専門家に相談しよう
自分で対処しても良くならない場合や、痛みが強い場合は、整骨院や病院に行くことをおすすめします。
特に、次のような症状がある場合は早めに受診することが大切です。
①1週間以上続く、または徐々にひどくなる痛み
②足のしびれや力が入らない感じ
③熱が出たり体重が減ったりする腰痛
④転んだり事故にあったりしたあとの腰痛
⑤トイレが出にくい
⑥日常生活の動作ができない場合
病院に行くときは、症状がどう変わったか、どんな動きをすると痛くなるかを記録しておくといいでしょう。
飲んでいる薬のリストや、過去の検査結果があれば用意しましょう。
正しい診断を受けることで、効果的な治療方法を決めることができます。
上記のような症状がないのに、腰痛が長引いている場合は体の歪みが由来している可能性もあるかもしれません。
その場合は、当院のような歪みを整える治療院を訪れて、適切な処置をしていただくことで改善に導くことができることでしょう。
まとめ
いかがでしたか?
台風の季節は、腰が痛い人にとって注意が必要な時期です。
でも、正しい予防法と対処法を知っていれば、快適に過ごすことができます。
毎日の健康管理と、症状に合わせた適切な対応が大切です。
気圧の変化に備えて、お腹や背中の筋肉を鍛えたり、姿勢を良くしたり、温度管理をしっかりしたり、質のいい睡眠をとったりすることを心がけましょう。
腰痛がひどくなった場合は、最初の対応を適切に行い、必要なら専門家に相談してください。
これらの対策を毎日の生活に取り入れることで、台風の季節を健康に乗り越えることができます。
分からないことや不安なことがあれば、遠慮なく当院に相談してくださいね。
みなさんが健康に生活できるよう、私たちがサポートします。
《柔道整復師・鍼灸師・あんま・マッサージ・指圧師 藤井敦志 監修》