朝起きた瞬間のかかとの痛みに困っている方への対処法とバランス調整の方法

はじめに

 

こんにちは、フジイ整骨院 院長の藤井です。

 

今回は、突然朝起きてから右足のかかとが痛くなり、歩けないほどお困りの患者さんのケースについてお話しします。

 

同じように、朝起きた時にかかとの痛みで困っている経験はありませんか?

 

結論から言いますと、この突然のかかとの痛みは体のバランスの悪さが原因であり、治療の方針としてテーピングと整体をお勧めしています。

 

後ほど家庭でもできるテーピング方法についてお伝えしますので、最後までお読みください。

 

 

【朝歩けない痛み】かかと周辺が痛くなるメカニズム

 

足の裏には足底腱膜(そくていけんまく)というバネの役割をする膜があります。

 

この膜のおかげで、私たちは怪我をせずに飛んだり跳ねたりすることができます。

 

しかし、このバネが何らかの影響で伸び切ったり硬くなったりすると、直接衝撃がかかとに加わり痛みが生じるようになります。

 

 

例えるなら、トランポリンはしっかりしたバネで飛び跳ねることができますが、バネが伸びきって地面に直接触れると危険ですよね。

 

足の裏は私たちの全体重を支えているので、バネの役割を保つことが重要です。

 

 

朝起きたら歩けない!なぜ突然かかとの痛みが起きたのか?

 

60代の女性患者さんは、朝起きたら突然右かかとが痛くて歩けなくなり、仕事に行くこともできないほどの痛みにお困りだったそうです。

 

数日間、常にかかとが痛く、仕事にも支障をきたしたため、当院に相談に来られました。

 

お話を聞くと、数週間前に左膝を転倒してぶつけたことがあったそうで、その後無意識にかばって歩いていたそうです。

 

 

痛みがあると、かばいたくなるのはよくあることですね。

 

少し膝やつま先をぶつけたときに、痛い方をかばおうと無意識に動いてしまう経験はありませんか?

 

 

患者さんの筋肉の状態を調べると、左膝の怪我と反対側のふくらはぎ(右側)が異常に硬くなっていることがわかりました。

 

お話を詳しく伺うと、無意識にかばって歩いていたことが判明しました。

 

右足でかばって歩いた結果、体のバランスが少しずつ崩れてしまったのです。

 

 

かかとの痛みを早くなくすためにできること

 

そのため、まず痛みに対してかかとにテーピングを施すことをお勧めしました。

 

テーピングによってかかとに新たなクッションを作り、硬くなった筋肉を和らげることができます。

 

しかし、テーピングだけでは体をかばうクセは完全には取り除けません。

 

バランスの悪さが再び痛みを引き起こす可能性があります。

 

 

テーピングで体重を支えることができる状態を作りつつ、整体で前後左右のバランスを整えることが重要です。

 

ご自分でもできる方法がありますので、それをお伝えします。

 

 

家庭での簡単なかかとのテーピング方法

 

家庭でも簡単に行えるかかとのテーピング方法をご紹介します。

 

必要なのはホワイトテーピングと呼ばれる伸縮性のない白いテープです。

 

 

まず、かかとの周囲を外側から内側に向かってまっすぐにテープを貼ります。

貼る方向はどちらでも構いません。

 

その後、足底部分に横方向に1本または2本のテープを貼ります。

最後にはじめに貼った位置のテープをもう一度貼ります。

すると、かかとが少し盛り上がった形になります。

 

最後に、足で踏んでみて痛みがなくなったら成功です。

 

2、3日ははっていても大丈夫ですが、定期的に張り替えることで効果が上がります。

 

 

家庭でできるバランス調整方法

 

次に、ご家庭でバランスを整える方法をお伝えします。

 

①姿勢の確認:

鏡の前に立ち、自分の姿勢を確認します。

 

背筋がまっすぐか、肩の高さの違いや頭が天井に向かって伸びているかなどを確認しましょう。

 

正しい姿勢を保つためには、まず現在のバランスを把握することが重要です。

 

 

②片足立ちの確認:

安定した場所で片足立ちをしてみます。

 

最初は壁や椅子などのサポートを使っても構いません。

 

バランスを保ちながら片足でしっかり立っていられるか確認しましょう。

 

片方の足が弱く、すぐに足を下ろしてしまう場合は、左右のバランスが崩れている可能性があります。

 

 

③ストンと両足を落とす:

バランスの確認後、両足のかかとを少し浮かせて伸びた状態にします。

 

そして、「ストン」と体を落とします。その際に膝が少し曲がっても問題ありません。

 

この動作を2〜3回繰り返すと、バランスがリセットされます。

 

その後に再度片足立ちなどを試して、立ちやすくなっているか確認してください。

 

 

以上が簡単なバランス調整方法です。

 

しかし、痛みが改善されない場合は、他の要因によってバランスが崩れている可能性があります。

 

その際には、バランスを整える専門の治療院を受診することをおすすめします。

 

 

まとめ

 

まとめると、突然のかかとの痛みはよくあることです。

 

まずはこの方法で痛みを軽減しましょう。

 

 

ただし、体のバランスは非常に重要です。

 

ご自分でバランスを整える方法もありますが、まだかかとの痛みが解消されていない場合は、バランスを戻すための治療院での受診をおすすめします。

 

当院ではかかとの痛みに対してテーピングと整体を行っておりますので、近くにいらっしゃる方はぜひご相談ください。

 

 

《柔道整復師・鍼灸師・あんま・マッサージ・指圧師 藤井敦志 監修》

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