目次
はじめに
みなさん、こんにちは。
たつの市にあるフジイ整骨院 院長の藤井です。
秋祭りの季節になると、当院には膝の痛みを訴える患者さんがよく来られます。
特に50代以上の方に多く見られます。
膝痛の主な原因は3つあります。
準備運動をしないで参加すること、正しくない姿勢で参加すること、そして祭りの興奮で痛みに気づかないことです。
普段あまり運動をしない方が急に神輿を担いだり山車を引いたりすると、膝に大きな負担がかかります。
しかし、正しい準備と体の使い方を知っていれば、これらの膝痛はほとんど防げます。
このブログを読んで、一緒に対策をしていきましょう。
祭り前の準備運動と体のコンディショニングで膝痛リスクを大幅軽減
祭り当日の膝痛を防ぐには、2週間前からの準備が大切です。
まずは体力作りから始めましょう。
ウォーキングから始めて、慣れたら軽いジョギングに移ります。
1日30分程度を毎日続けることで、心肺機能が向上し筋肉も疲れにくくなります。
次に膝周りの筋肉を強くします。
椅子に座って足を伸ばしたり曲げたりする運動や、壁に背中をつけてゆっくりしゃがむ運動が効果的です。
最初は10回程度から始めて、徐々に回数を増やします。
筋肉を柔らかくすることも同じくらい大切です。
朝と夜に太ももの前後をゆっくり30秒ずつ伸ばすストレッチを行ってください。
お風呂上がりの体が温まった時に行うとより効果的です。
食事では肉や魚、卵、豆腐などのタンパク質をしっかり取り、1日にコップ8杯程度の水を飲むよう心がけてください。
神輿担ぎや山車引きでの正しい体勢と膝に負担をかけない動作テクニック
神輿を担ぐ時は、膝を軽く曲げて足の幅を肩幅くらいに開きます。
つま先は少し外側に向けると安定します。
大切なのは膝だけでなく、腰や股関節も使って体全体で神輿の動きを吸収することです。
山車を引く時は、綱を持った時に体が綱と一直線になるように立ちます。
前の足に体重をやや多めにかけ、引く時は前の足の膝を軽く曲げて体重移動を使って引きます。
危険な動きは膝を内側にねじったり、つま先と膝の向きがバラバラになることです。
疲れてきて姿勢が崩れた時も要注意です。
「わっしょい」の掛け声に合わせてチーム全体で動くことで、急な力の変化を避けられます。
長時間続ける時は15分から20分担いだら5分から10分休むようにしましょう。
祭り当日の疲労管理と膝痛が起きた時の応急処置方法
疲れのサインを見逃さないことが大切です。
息切れしやすい、集中できない、膝の重だるさや違和感を感じたら、すぐに休憩を取りましょう。
水分補給はスポーツドリンクがおすすめです。
汗で失われた塩分などを補えます。
もし膝が痛くなったら、まず活動をやめて休んでください。
我慢できない激痛、膝が曲がらない、足に力が入らない、大きく腫れるなどの症状がある時は、すぐに病院に行きましょう。
祭り後は水分をしっかり取り、痛みがひどい時はシャワーに、軽い時はぬるめのお風呂でリラックスしてください。
寝る時は膝の下にクッションを入れて膝を軽く曲げると楽になります。
実際の改善事例:50代男性の祭り後膝痛治療
医学的根拠に基づく微弱電流療法(ハイチャージ治療)の効果:
祭りの翌日、50代男性の患者さんが当院を受診されました。
膝の前面と内側が大きく腫れて、歩くのも辛い状態でした。
「昨日の祭りで神輿を担いでから膝が痛くて、今朝は歩くのもやっとです」 とお話しされました。
お体をみると祭りでの急激な荷重により膝関節に炎症が起きていることが分かりました。
祭りやお神輿では短時間に膝へ一方的な強い力がかかるため、普段運動不足の方では膝の軟骨や周囲の組織が耐えきれずに炎症を起こしてしまいます。
まず腫れを軽減する必要があったため、微弱電流療法(ハイチャージ治療)を実施しました。
近年の研究では、微弱電流療法は組織修復を促進し、炎症を抑制する効果があることが明らかになっています。
海外の臨床研究では、微弱電流治療を受けた患者の80%で有意な腫れの改善が見られ、対照群の33%と比較して明らかに高い効果を示しています。
治療方針と段階的アプローチ
腫れが引かない状態では動かしたりする施術はできないため、まず炎症の軽減を最優先としました。
微弱電流治療により、血管新生が促進され、糖輸送体タンパク質の活性化により組織の修復が加速されます。
治療開始から15分ほどで、患者さんから
「膝の熱感が和らいできました。さっきより楽に曲がるようになりました」
とのお声をいただきました。
腫れが即座に軽減したところで、体全体のバランスを整える施術に移りました。
医学的見地から説明すると、運動連鎖により股関節の動きが制限されると、骨盤の傾きが変化し、脊椎のアライメントが崩れ、最終的に膝関節への負担が増大します。
施術効果と患者さんの変化
体を整えることで体重を乗せやすくなり、膝への負担が分散されました。
「立ち上がる時の痛みがかなり楽になりました。階段も怖くなくなりそうです」
と、患者さんの表情も明るくなりました。
素早い対応により、長期間の痛みや可動域制限を防ぐことができました。
祭り後の膝痛は放置すると慢性化するリスクがありますが、適切な初期治療により短期間での回復が可能になります。
この患者さんは3回の治療で日常生活に支障のないレベルまで改善し、
「来年の祭りまでにはしっかり準備して、今度は痛めないようにします」
と前向きにお話しされていました。
まとめ
いかがでしたか?
膝痛予防は祭り前の準備、当日の正しい動き方、終了後のケアの3段階すべてが大切です。
年齢や体力に応じて準備期間や休憩頻度を調整し、過去に膝を痛めた方は特に慎重に準備してください。
普段座り仕事が多い方は早めに準備を始めることが重要です。
秋祭りは日本の大切な文化です。
正しい知識と準備で膝痛を防ぎ、安全に楽しい祭りにしましょう。
《柔道整復師・鍼灸師・あんま・マッサージ・指圧師 藤井敦志 監修》
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