目次
はじめに
みなさん、こんにちは。
たつの市にあるフジイ整骨院 院長の藤井です。
肩は体の中でとてもよく動く関節です。
物を持ち上げたり、髪をとかしたり、服を着たりと、毎日の生活で大活躍しています。
その分、転んだときやスポーツをしているときにケガをしやすい場所でもあります。
特に多いのが「骨折」と「脱臼」です。
治療を受ければ多くの場合は回復しますが、中には「肩が思うように動かない」「痛みが続く」といった不調が残ることがあります。
これを「後遺症」と呼びます。
この記事では、肩のケガの後遺症について、なるべくわかりやすくご説明します。
肩の骨折・脱臼はどうして起こる?
肩の骨折や脱臼は、転んで手や肩を強くぶつけたときによく起こります。
特に高齢の方は骨が弱くなっているため、軽い転倒でも骨折につながることがあります。
若い人の場合は、スポーツでの接触や勢いのある動作で脱臼することが多いです。
肩は「ボールが浅いお皿に乗っているような形」をしているため、ほかの関節よりも外れやすい構造になっています。
一度脱臼すると、その後も外れやすくなることがあるので注意が必要です。
治ったあとに出やすいトラブル
治療が終わっても、肩にはいくつかの不調が残ることがあります。
・肩が上がりにくい:長く固定していたために関節が固まってしまう。
・動かすと痛い:骨はくっついても、まわりの筋肉やじん帯に負担が残る。
・また外れる不安:特に若い人は「癖」になりやすく、何度も脱臼してしまう。
・力が入りにくい:使わない期間が長く、肩や腕の筋肉が弱くなる。
・しびれが残る:まれに神経を傷めてしまい、腕や手にしびれが残る。
これらの症状は時間がたつと自然に良くなる場合もありますが、放っておくと悪化することもあります。
後遺症が生活にどんな影響を与える?
肩が自由に動かないと、生活のさまざまな場面で困ることが出てきます。
たとえば、最初にお話しした髪をとかしたりする動作や、服を着替える動作、
日常生活の面では、高い場所にある物が取れなかったりします。
他にも、夜寝ている時に肩の痛みで目が覚めたりなどといったことも起きてきます。
このようなことが続くと、「またケガをするのではないか」という不安も大きくなります。
結果としてスポーツや外出を控えるようになり、体を動かさないことでさらに筋力が落ちてしまう…という悪循環に陥ることもあります。
病院と整骨院のちがい
骨折や脱臼をした直後は、まず病院での治療が必要です。
レントゲンで状態を確認したり、固定したり、場合によっては手術が行われます。
これはケガの治りを確実にするために欠かせません。
一方で、整骨院では「治療後に残った不調を回復させる」ことを得意としています。
たとえば、固まった肩を少しずつ動かしやすくしたり、弱った筋肉を鍛える運動をお伝えしたりします。
病院と整骨院は役割が違うため、両方をうまく使うことが改善への近道です。
接骨院・整骨院では骨折、脱臼の応急処置を行うことができます。
整復を行なって骨を正しい位置に戻し、固定を施します。
手術はできませんが保存療法に関しては、細かく包帯や固定具を交換したり、患部への施療を行うことが可能です。
フジイ整骨院でできること
当院では、肩の骨折や脱臼のあとに残った不調に対して、以下のようなケアを行っています。
まず第一に、患者様一人一人のその時の体の状態に合わせた治療を行うため、必ずしも毎回同じ治療とは限りません。
治療の種類はいくつかあるので簡単に説明していきます。
一人一人に合わせた整体:かたくなった筋肉や関節を動かしやすくしていきます。
はり:血のめぐりを良くして、痛みをやわらげる効果があります。
運動指導:肩を守る筋肉を強くするための簡単な体操をアドバイスします。
機械を使ったケア:細胞を活性化させる微弱電流の機械を用いて回復を助けていきます。
患者さんの状態に合わせて方法を組み合わせるので、「夜ぐっすり眠れるようになった」「服を着るのが楽になった」という声もいただいています。
当院の骨折・脱臼の施術に関してはこちらのページも参照にしてください
まとめ
いかがでしたか?
肩の骨折や脱臼は、治療が終わっても不調が残ることがあります。
肩が動かしにくい、痛みが続く、再び外れる不安、力が入らない、しびれがあるなどが代表的です。
こうした後遺症は放っておくと生活に大きな影響を与えてしまいます。
病院での治療に加えて、整骨院でのケアやリハビリを行うことで、より快適に日常生活を送れるようになります。
もし肩の不調が気になる方は、早めに相談されることをおすすめします。
長く使う肩を大事にして、元気に過ごしましょう。
《柔道整復師・鍼灸師・あんま・マッサージ・指圧師 藤井敦志 監修》