こんにちは。たつの市龍野町フジイ整骨院 院長フジイです。
今回は姿勢のお話をしたいと思います。
20代後半の女性で最近体調が悪く、それは姿勢が悪いからだと人から言われたので気をつけるようになりました。
まずは顎を引いて背筋をピンと張ってみよう。
でもどこに力を入れたらいいのかわからない。
そのうち正しい姿勢のはずなのにどんどん腰や背中がしんどくなって逆に痛くなってきた。
体調不良はもともと低血圧があったので不整脈から始まり、のちに肺と気管支を患うようになりました。
そのうち不整脈がひどいときには胸痛も強くなるようになり、知人から姿勢を直すことで体が変わるかもと勧められ、姿勢のことを考えるようになったのでした。
正しい姿勢にしようと思ってもどこに注意すればいいのかわからない。
ずっと気にしていたらしんどくなるし、すぐに猫背のような姿勢になってしまう。
「背中が丸くなってるよ」 あ〜友達にまた言われてしまった。落ち込んでしまう。
そんな経験ありませんか?
正しい姿勢って一体なんなのでしょう?
わたしはまず”深く考えない”ということから勧めています。
ここで理想的な姿勢について少しお話しします。
私たちは意識している、していないに関わらず重力の影響を受けながら姿勢の制御や動作を行っています。
重力を体の中心で受け止める重心線がまっすぐ保たれている姿勢が理想の姿勢ということになります。
重心線をあらわした図がこのようになります。
耳垂(みみたぶ)、肩峰(肩のてっぺん)、大転子(太ももの骨のでっぱり)、ひざ関節前部、外果(外くるぶし)の2〜3cm前部。これらの線をつないだものです。
出典
この線がまっすぐ保たれている理想的な姿勢がとれると、自発的な体の動揺はわずかで、直立姿勢を乱すように働く重力の影響を最小にして立つことができるのです。
また、姿勢を保つための筋活動やエネルギー消費も最小になるという特徴があります。
もう少しだけ細かいお話しを
良い姿勢を維持するには、次のような状態になっていることが求められます。
- 力学的に安定
- 生理学的に安定
- 心理的に安定
- 美的に美しい
①力学的に安定
重心線が支持基底(体を支えるための基礎となる底面)の中に位置していて、その中心に近いほど安定します。
筋・靭帯などの活動が少ない方が安定した良い姿勢と言えます。
②生理学的に安定
長時間にわたって同じ姿勢を保っていると、保持するために筋肉が動かないまま力が入っている必要があるため筋疲労が生じます。
筋の過剰な収縮を防ぐためには、頻繁に姿勢を変えることも必要です。
作業姿勢では机や椅子の高さ、長さなども大切な要因です。
例えばキッチンの理想的な流し台の高さは身長÷2+5〜10cmといわれています。
出典
③心理的に安定
姿勢には心理的な影響も反映されます。
安定した心理状態は背筋の伸びた良い姿勢につながり、不安や劣等感などの心理状態では背中の丸まった姿勢につながります。
④美的に美しい
人間の美の形式には、釣り合い(バランス)、律動、均整、プロポーション、躍動感などがあります。
いわゆる8頭身が理想となっていますが、これは見る人の好みも関係していますよね。
これらを維持できることが理想的で安定的な姿勢と言えますが、「楽な姿勢」が「良い姿勢」であるとは限りません。
座っていてリラックスしているときは自然に頭が前にいって背中が丸くなりますね。
楽な姿勢ばかりとっていると体に自然と負担をかけていることにつながるのです。
ここでわたしがお勧めする”深く考えない”立ち方をご説明いたします。
- まず椅子などに深く腰掛けてください。
- 次に立ち上がる際に両手を両膝において、膝からかかとを押し込むように立ち上がります。
- そのとき、必ず頭は前のめりにして重心を前に持っていくように心がけます。(そのまま一歩進めるくらいまで)
- はい、その立ち上がったときの姿勢が一番重心が保たれている姿勢です。
簡単なことなのですが、これを考えながら立つのと考えずに立つのとでは全然変わってきます。
これはわたしが治療でまず患者さんに必ずお勧めする立ち方です。
この立ち方でまず姿勢を作ってから後は考えずに歩くことで、徐々に正しい姿勢を体が覚えるようになります。
自然に崩れていても、一度座って立ち上がるときにこの方法で立つことで重心がリセットされるので、良い姿勢を取り戻すのです。
最後に
頭を上から引っ張られる感じなどといつも考えていると、だんだんしんどくなりますよ。リラックスリラックス。
無理のかからない安定的な姿勢を保てるようになると、周りからも「いい姿勢だね」と言われるだけでなく、腰や肩の痛みもなくなり、胸が張れて内臓も強くなります。
女性の方は腸も上がりやすくなるのでウエストが細くなることもあるかもしれませんよ。
しかし、姿勢を保つことだけで体調不良がなくなったり、すべてが健康になるわけではありません。
長く続く体調不良には適切な医療機関にかかることをお勧めいたします。
当院では筋肉や関節のバランスを整える整体や鍼治療を行いながら、このような姿勢の指導なども行っております。
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