目次
はじめに
秋になると「朝起きたときに手が握れない」「膝が固まって動き出しがつらい」と感じる方が多くなります。
日中との寒暖差が大きくなると、自律神経が体温調整のために働き続け、血流や筋肉の柔軟性に負担をかけます。
その結果、関節の周囲で炎症が起きやすくなり、こわばりや痛みとして現れるのです。
特に朝は体温が最も低く、血流が滞りやすい時間帯。さらに布団の中でじっとしていた分、関節の動きが制限され、起きた直後に違和感が強く出やすくなります。
これは「年齢だから仕方ない」と思われがちですが、実際には寒暖差による影響が大きな要因になっています。
寒暖差と関節の関係:リウマチや変形性膝関節症を悪化させる仕組み
関節リウマチは自己免疫が関節を攻撃することで炎症を起こす病気であり、変形性膝関節症は軟骨がすり減って痛みが出る病気です。
どちらも「冷え」と「気温差」に弱い特徴を持っています。気温が下がると血管が収縮し、関節周囲の血流が悪化します。
するとリウマチでは炎症が強まり、朝のこわばりが長時間続く傾向に。
膝関節症では軟骨の弾力が低下し、筋肉や靭帯に過剰な負担がかかって痛みが出やすくなります。
また、秋は気圧の変動も大きく、体内の水分バランスが崩れるため「関節が腫れぼったい」「膝がズキズキする」と感じやすくなるのです。
つまり、寒暖差は関節の炎症・血流・水分代謝の3つに影響し、不調を悪化させる条件がそろってしまう季節といえます。
冷えから守る!関節を温める具体的な工夫とセルフケア
関節の不調を和らげる第一歩は「温めること」です。
朝起きたら布団からすぐに出るのではなく、布団の中で手足をゆっくり動かしてから起き上がりましょう。
起きてすぐに電子レンジで温めた蒸しタオルを膝や手首にあてるのも効果的です。
また、シャワーより湯船につかって体全体を温めることが、血流改善には欠かせません。
服装では、膝や手首、足首といった関節部分を冷やさないようにウォーマーを活用すると安心です。
さらに、朝食には温かい味噌汁や生姜を使った料理を取り入れることで体の内側からも温めることができます。
外と内、両方からの温めを組み合わせることで、関節の動きは驚くほどスムーズになります。
動き出しをスムーズにするための朝の準備運動と生活習慣
温めたあとに軽く関節を動かすことで、こわばりはさらに軽減されます。
椅子に座って足を前に伸ばす膝伸ばし運動や、足首をゆっくり回す運動は、血流を促しながら膝や股関節を守ります。
手指であれば、グーパーを繰り返すだけでも効果的です。さらに、朝に5分程度の全身ストレッチを取り入れると、一日の動きが楽になります。
生活習慣の工夫も欠かせません。
水分をしっかり摂ること、夜更かしを避けて睡眠の質を保つこと、冷えすぎない環境で過ごすことが、関節の健康維持に直結します。
特に秋は「まだ大丈夫」と油断しがちですが、早めのケアこそが痛みを防ぐ最大のポイントです。
まとめ
秋の寒暖差による朝の関節こわばりは、リウマチや膝関節症を持つ方にとってつらい症状ですが、温めと準備運動を習慣にすれば改善は十分に可能です。
布団の中での軽い体操や温めケア、朝のストレッチ、生活習慣の見直しは大きな効果をもたらします。
「もう年だから」と諦める前に、まずは日常でできる工夫から取り入れてみてください。
フジイ整骨院では、お一人おひとりの体の状態に合わせた施術やセルフケア指導を行っています。
秋の気温差に負けず、快適に過ごせる体づくりを一緒に目指しましょう。
《柔道整復師・鍼灸師・あんま・マッサージ・指圧師 藤井敦志 監修》
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