目次
はじめに
こんにちは。たつの市フジイ整骨院 院長の藤井です。
秋も深まり、朝晩の空気がひんやりしてくると、「朝の散歩をしていたら足がしびれてきた」「お尻の奥にズーンと痛みが出る」というご相談が増えてきます。
実はこの時期、気温の低下により体の血流が悪くなり、筋肉が冷えて硬くなることで、坐骨神経が刺激されやすくなるのです。
特に60代の男性では、加齢によって筋肉量や血流の調整力が落ちているため、冷えの影響を強く受けやすい傾向があります。
散歩自体は健康にとても良い習慣ですが、冷えへの準備を怠ると、せっかくの運動が痛みの原因になってしまうこともあります。
本記事では、「なぜ冷えるとしびれが出るのか?」その仕組みと、朝の散歩を安全に続けるための対策を詳しくお伝えします。
坐骨神経と冷えの深い関係:気温の低下が痛みやしびれを強める理由
坐骨神経とは、腰からお尻、太もも、ふくらはぎ、足先にかけて伸びている体の中で最も太く長い神経です。
この神経が通るルートには、たくさんの筋肉があります。
特にお尻の奥にある「梨状筋(りじょうきん)」という筋肉は、冷えると縮んで硬くなりやすく、坐骨神経を直接圧迫してしまいます。
気温が低くなると、体は体温を逃がさないように血管を収縮させます。その結果、血流が悪くなり、筋肉に十分な酸素や栄養が届かなくなります。
筋肉は冷えるとゴムのように伸びにくくなり、結果として神経が圧迫され、「お尻が痛い」「太ももがしびれる」といった症状が出やすくなります。
さらに冷えは神経自体の働きにも影響を与えます。
温かいときには感じなかった刺激が、冷えたことで痛みとして強く伝わるようになる「神経の過敏化」です。
これはちょうど、寒い日に指先がチクチクするような状態に似ています。
坐骨神経も同じように冷えに反応して敏感になるため、季節の変わり目に痛みが再発する方が多いのです。
冷えが坐骨神経を刺激するメカニズムとよくある症状パターン
冷えによる坐骨神経痛には、いくつかの特徴的なサインがあります。
たとえば、「朝起きたときにお尻が痛い」「散歩の途中で足先がジンジンする」「立ち上がるとお尻から太もも裏にかけて突っ張るような痛みが出る」などです。
これらの症状は、筋肉が冷えで硬直し、神経が締めつけられることで起こります。特に、朝方は体温が一日の中で最も低く、血流も悪くなりやすい時間帯です。
そのため、朝の散歩やゴミ出し、犬の散歩などの“ちょっとした動き”がきっかけで、痛みが出やすいのです。
また、冷えによって腰やお尻の筋肉だけでなく、足の裏の血流も悪くなります。これにより、足先の感覚が鈍くなったり、冷えとともに「足がつる」「しびれる」といった症状を伴うこともあります。
こうした状態が続くと、神経の炎症が慢性化し、冬の間中つらい思いをされる方も少なくありません。
朝の散歩を快適に続けるための実践的な冷え対策と体の整え方
冷えから坐骨神経を守るためには、「体を冷やさないこと」と「筋肉を動かして温めること」の両方が大切です。
まず服装の工夫として、腰とお尻を冷やさないことが第一です。腹巻きやヒートタイプの下着、厚手の靴下などを取り入れましょう。
特に腰からお尻にかけての冷えは神経に直接影響するため、温かく保つことがポイントです。
朝の散歩前には、室内で2〜3分ほど準備運動を行いましょう。
足踏みや膝の曲げ伸ばし、腰のひねりなど、体を少し動かして血流を促してから外に出ることで、冷えによる筋肉のこわばりを防げます。
散歩中は早歩きではなく、ややゆっくりめのテンポで、「腰から足を出す」イメージで歩くと体全体が温まりやすくなります。
途中で痛みやしびれを感じたら、無理せず少し立ち止まってストレッチを入れましょう。
帰宅後はそのまま休まず、温かい飲み物を取りながら5〜10分ほど座って軽く腰を回したり、ふくらはぎをさすったりして血流を維持すると、冷え戻りを防ぐことができます。
夜は湯船に浸かり、腰からお尻をじっくり温めることも大切です。冷えで縮んだ筋肉が緩み、神経の圧迫が軽減されやすくなります。
まとめ
秋から冬にかけて坐骨神経痛が悪化する方は、気温の低下による冷えが大きな要因となっています。
神経の炎症そのものではなく、「冷えで硬くなった筋肉が神経を圧迫している」ことが多いのです。
朝の散歩は健康維持に欠かせませんが、冷え対策を怠ると、痛みを長引かせてしまうこともあります。
「朝起きると足がしびれる」「お尻の奥がズーンと痛い」と感じたら、それは体からのサインかもしれません。
フジイ整骨院では、坐骨神経痛の根本原因を全身のバランスや生活習慣の中から見つけ出し、冷えや筋肉の硬さを改善する施術を行っています。
体を温めながら神経の圧迫をやわらげる治療を通して、「寒い季節でも快適に歩ける体づくり」をサポートしています。
今年の冬は、冷えに負けずに元気に歩ける体を取り戻しましょう。
《柔道整復師・鍼灸師・あんま・マッサージ・指圧師 藤井敦志 監修》
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