目次
はじめに
みなさん、こんにちは。
たつの市にあるフジイ整骨院 院長の藤井です。
スマートフォンやパソコンが私たちの生活に欠かせないものとなった現代。
「首が凝る」「肩が痛い」という声をよく耳にします。
実は、これらの症状の多くは、日々の何気ない姿勢の積み重ねが原因となっています。
今回は、誰でも実践できる首の痛みを和らげるための方法と、日常生活での注意点についてご紹介します。
現代人に増えている首の痛みの原因
人間の頭の重さは体重の約10%と言われており、50kgの人であれば約5kgもの重さがあります。
スマートフォンを見るときに首を45度前に傾けると、首にかかる負担は約20kgにもなると言われています。
これは、5リットルの水が入ったペットボトル4本分もの重さです。
また、デスクワークで同じ姿勢を続けることで、首の筋肉が硬くなってしまいます。
特に、パソコンの画面を見るために首を前に出す「首前出し姿勢」は、首の後ろの筋肉を常に緊張させた状態にしてしまいます。
この状態が続くと、首の痛みだけでなく、頭痛や肩こり、目の疲れなども引き起こす原因となります。
スマホ首の痛みがもたらす影響
多くの方は、首の痛みを単なる不快な症状として捉えがちです。
しかし、実は首の痛みは私たちの健康に深刻な影響を及ぼす可能性があります。
首の周りには、体の様々な機能をコントロールする自律神経が集中しています。
この部分の筋肉が緊張すると、神経が圧迫されたり、血行が悪くなったりすることで、思わぬ症状が現れることがあります。
例えば、朝起きたときの頭痛や、仕事中に突然感じるめまい。
これらは首の状態が関係している可能性が高いのです。
また、首の不調は睡眠の質にも大きく影響します。
寝つきが悪くなったり、夜中に何度も目が覚めたりする不眠の原因となることもあります。
時には吐き気を感じることもあり、食欲不振につながることも。
さらに深刻なのは、首の痛みによって集中力が著しく低下することです。
仕事や勉強に支障をきたし、普段の生活にも影響が出てきます。
自律神経の乱れは、体調不良だけでなく、イライラや疲れやすさなど、心の状態にまで影響を及ぼすことがあります。
このように、一見単純に見える首の痛みですが、放置すると私たちの心身に様々な悪影響を及ぼす可能性があります。
違和感や痛みを感じ始めたら、早めの対処が大切です。
スマホ首の痛みを防ぐための正しい姿勢のポイント
スマートフォンを使用するときは、なるべく画面を目の高さまで持ち上げましょう。
電車などで使用する場合は、バッグや荷物を膝の上に置き、その上にスマートフォンを置くことで、首への負担を軽減できます。
デスクワークでの正しい姿勢には、以下のようなポイントがあります。
• 椅子に座るときは、お尻を奥までしっかりと入れ、背もたれにもたれかかります
• パソコンの画面は、目線よりもやや下(10〜15度下)になるように調整します
• キーボードは、肘が90度になる高さに置きます
• 足の裏が床にしっかりとつく高さに椅子を調整します。
このような姿勢を意識することで、首や肩への負担を大きく減らすことができます。
【スマホ首改善】効果的な休憩とストレッチの方法
長時間同じ姿勢を続けることは、首に大きな負担をかけます。
20〜30分に1回は、次のような簡単なストレッチを行うことをお勧めします。
首のリラックスストレッチ
両手を後頭部に添え、ゆっくりと顎を引きます。
このとき、首の後ろの筋肉が心地よく伸びる程度に行い、痛みを感じるほど強く引っ張らないようにしましょう。
10秒ほど保持し、これを3回程度繰り返します。
肩甲骨ほぐし
両手を肩に置き、肘を大きく回す運動を前後10回ずつ行います。
デスクワークで凝り固まった肩甲骨周りの筋肉をほぐすことができます。
枕の高さで変わる!?快適な睡眠のための環境づくり
睡眠時の姿勢も、首の健康に大きく影響します。
枕選びのポイントは以下の通りです。
仰向けで寝る場合
首の自然なカーブを保てる高さの枕を選びましょう。
目安として、横向きに寝たときに、首が真っ直ぐになる高さが適切です。
横向きで寝る場合
肩の幅に合わせて枕の高さを調整します。
肩幅が広い人は少し高めの枕が必要です。
また、寝る前のストレッチや軽いマッサージも効果的です。
首や肩の周りを優しくほぐすことで、リラックスした状態で眠ることができます。
スマホ首にならない日常生活での予防と対策
首の痛みを予防するための日常生活でのケアポイントをご紹介します。
温めケア
入浴時に首や肩を温めることで、筋肉の緊張をほぐすことができます。
38〜40度のお湯に15分程度つかり、首や肩を温めましょう。
冷えへの注意
エアコンの風が直接首に当たることは避けましょう。
夏場でも薄手のストールやマフラーを活用すると良いでしょう。
運動習慣
ウォーキングや軽いジョギングなど、全身運動を行うことで血行が促進され、首の痛みの予防につながります。
普段から肩を上げたり下げたり、大きく肩を回すなど体を動かすことを習慣にしましょう。
先程ご紹介したストレッチも継続的に行うことをお勧めします。
ストレス管理
ストレスは知らず知らずのうちに首や肩の筋肉を緊張させます。
趣味の時間を持つ、深呼吸を行う、十分な睡眠を取るなど、ストレス解消を心がけましょう。
最後に、以下のような症状がある場合は、早めに専門家に相談することをお勧めします。
• 2週間以上続く首の痛み
• 腕や手のしびれを伴う痛み
• 朝起きたときの強い痛み
• 急な動きで起こった激しい痛み
首の痛みは放っておくと慢性化する可能性があります。日々の予防と早めの対処を心がけることで、快適な生活を送ることができます。
まとめ
いかがでしたか?
「スマホ首」といった言葉があるように、今の人たちはスマホの見方一つで簡単に首を痛めてしまっています。
でも、今回ご紹介したケア方法一つでその痛みを軽減できるかもしれません。
普段からよく使っている首を大切に、痛みのない快適な毎日を過ごしましょう!
どうしても良くならない首の痛みでお困りでしたら、当院でも体の歪みを整えて首の痛みを改善する治療を行なっております。
家庭でできる指導もお伝えできますので、お近くの方はご利用ください。