目次
はじめに
「パソコン作業をしていたら首が痛くなった」「スマホを長時間見たあと、肩こりと頭痛が出た」
こうした経験をされた方は非常に多いのではないでしょうか。
特に40代以降になると、視力の変化や眼鏡・コンタクトの使用に伴い、目の筋肉にかかる負担が増えるため、眼精疲労と首痛が同時に起こりやすくなります。
多くの方は「目が疲れているだけ」「首がこっているだけ」と別々に考えがちですが、実際には目と首は筋肉や神経を通じて密接に関わっています。
つまり、片方の不調がもう片方を悪化させる「連動の仕組み」があるのです。
眼精疲労と首痛の関係:小さな筋肉と大きな不調をつなぐ仕組み
目の奥には「毛様体筋」という筋肉があり、ピントを合わせるために常に働いています。
近い距離を長時間見続けると毛様体筋が緊張しっぱなしになり、これが自律神経を通じて首や肩の筋肉の緊張を誘発します。
さらに、視線が下を向くと頭が前に出る姿勢になり、後頭下筋群という首の後ろの筋肉が過剰に働きます。
この筋肉は頭痛の原因にもなりやすく、首の付け根に強いこりや痛みを引き起こします。
つまり、目の筋肉の疲れは首や肩の大きな筋肉へと波及し、「目の疲れ=首の痛み」というつながりを生み出すのです。
また、眼精疲労は血流の停滞を招きやすいことも特徴です。
目の奥やこめかみの血流が悪くなると、頭部や首回りの筋肉にも酸素や栄養が届きにくくなり、疲労がさらに蓄積します。
そのため「一晩寝ても疲れが取れない」という慢性的な首肩の不調につながっていきます。
デスクワークやスマホ姿勢が生む「首への過剰な負担」と悪循環
スマホやパソコンを使うとき、多くの人が気づかないうちに「頭が前に突き出る姿勢」になっています。
人間の頭はボーリングの球ほどの重さがあり、首の真上にあるときは支えやすいのですが、前に5cm出るごとに首にかかる負担は約2倍になるといわれています。
長時間この姿勢を続ければ、首や肩の筋肉は常に緊張状態となり、眼精疲労と相まって悪循環を作ります。
また、ブルーライトによる眼精疲労も問題です。長時間の画面凝視は交感神経を刺激し、首肩の筋肉をリラックスしにくい状態にします。
さらに、デスクワークでは同じ姿勢を長時間続けがちで、血流の低下が重なり、首・肩・目の不調を助長します。
この結果、「目が疲れる → 姿勢が崩れる → 首がこる → さらに目が疲れる」という連鎖が完成してしまうのです。
眼精疲労からくる首痛を改善するための日常習慣と具体的ケア方法
改善には「目と首を同時にケアする」ことが重要です。以下の方法は日常に取り入れやすく、実際に整骨院でも推奨しています。
作業環境の見直し
モニターは目線の高さに近づけ、下を向きすぎないようにします。スマホは胸の高さで持つだけでも首への負担が大きく減ります。
1時間ごとの休憩
1時間に1回は画面から目を離し、遠くを見ることで毛様体筋をリセットします。同時に立ち上がって体を動かすと血流改善にもつながります。
温めケア
蒸しタオルやホットアイマスクで目の周囲を温めると血流が改善し、首肩の緊張もやわらぎます。
首のストレッチ
顎を軽く引いて首の後ろを伸ばす、肩を大きく回すなどの動作で後頭下筋群や肩甲骨周囲をほぐすことができます。
呼吸の見直し
浅い呼吸は首肩に余計な力を入れやすいため、腹式呼吸を取り入れてリラックスを促しましょう。
これらを習慣にすると、首と目の両方に良い効果が現れやすくなります。
まとめ
眼精疲労と首の痛みは、一見すると別々の問題のようですが、実際には深い関係があります。
長時間の画面作業が当たり前の現代では、目と首を同時にケアすることが不調改善の近道です。
作業環境の見直しや休憩の習慣、簡単なセルフケアを取り入れることで「目も首も楽になる」変化を感じられるでしょう。
フジイ整骨院では、姿勢や筋肉のバランスを整える施術と、自宅でできるケアの指導を行っています。
「目の奥が疲れると首も痛くなる」「デスクワークのあとに頭痛が出やすい」という方は、ぜひ一度ご相談ください。
目と首を同時に整えることが、毎日の快適さと健康を取り戻す第一歩になります。
《柔道整復師・鍼灸師・あんま・マッサージ・指圧師 藤井敦志 監修》
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