📋 この記事のまとめ
GW明けに「座っているだけで腰が重い」「仕事を再開したら腰が悪化した」と感じる方が増えています。原因は仕事の再開だけでなく、連休中の生活リズムの変化で股関節まわりが固まり、急なデスクワーク再開で腰への負担が集中することにあります。腰だけでなく背中・股関節・呼吸のバランスを整えることが改善への近道です。
目次
はじめに
こんにちは。たつの市フジイ整骨院 院長の藤井です。
GW明けになると、「急に腰が重くなった」「座っていると腰がつらい」「仕事を再開した途端に腰痛が悪化した」という相談が増えてきます。
特に30代〜50代のデスクワーク中心の方に多く見られる傾向があります。
連休中は、普段とは違う生活リズムになります。
家でゆっくり過ごしたり、長時間車に乗ったり、逆に外出が増えて歩き回ったりと、体の使い方が大きく変わります。
さらに連休中は、普段より睡眠時間が不規則になったり、座る時間が増えたりすることも少なくありません。
その状態から、GW明けに急に長時間のデスクワークへ戻ることで、腰に大きな負担がかかることがあります。
多くの方は、「仕事が始まったから腰が痛くなった」と感じます。
もちろんそれも間違いではありません。
ただ実際には、連休中に少しずつ固くなっていた体へ、急に“同じ姿勢”という負荷が加わったことで症状が表に出ているケースが非常に多いです。
ここを理解しておくと、「なぜGW明けに腰痛が増えるのか」「どうすれば繰り返しにくくなるのか」が見えてきます。
事例紹介|40代男性Tさん GW明けから座っているだけで腰がつらくなったケース
今回のケースは40代男性のTさんです。
普段は事務職で、1日中パソコン作業をされている方でした。
以前から腰の疲れは感じていたそうですが、GW明け頃から「座っているだけで腰が重い」「立ち上がる時に伸びにくい」という状態が強くなったとのことでした。
特に午後になると腰のだるさが増し、夕方にはお尻まで重たい感じが広がるようになったそうです。
話を詳しく聞くと、GW中は車移動が多く、家でもソファに座って過ごす時間が長かったとのことでした。
また、連休中は普段より歩く量も減り、夜更かしも増えていたそうです。
GWが終わって仕事が再開すると、急に長時間のデスクワークへ戻る生活になりました。
すると腰の違和感が徐々に強くなり、「このまま悪化したらまずい」と感じて来院されました。
体を確認すると、腰だけでなく背中や股関節の動きもかなり硬くなっていました。
特に股関節が動きにくくなっており、座っている姿勢で腰へ負担が集中しやすい状態でした。
さらに背中の動きが少なくなっていたため、座っている時の小さな動きを腰だけで支えているような状態も見られました。
Tさん自身も、「休み中にこんなに固まっていたとは思わなかった」と驚かれていました。
GW明けに腰痛が増える理由|デスクワーク再開で体に何が起きるのか
腰痛というと、「重い物を持った」「無理な動きをした」というイメージが強いかもしれません。
ただ、実際には“同じ姿勢を続けること”でも腰には大きな負担がかかります。
特にデスクワークでは、長時間座ったままになることが多くなります。
座っている姿勢では、見た目以上に腰まわりの筋肉が働いています。
上半身を支え、姿勢を維持し続けるため、腰の筋肉は休みにくい状態になります。
さらにパソコン作業では、顔が前へ出やすくなります。
すると背中が丸まり、骨盤も後ろへ倒れやすくなります。
この姿勢が続くことで、腰への負担が集中しやすくなります。
GW中に体を動かす量が減っていた場合、筋肉や関節はさらに硬くなっています。
その状態で急に長時間座る生活へ戻ると、腰は一気に負担を感じやすくなります。
またGW中は、スマホを見る時間が増える方も少なくありません。
スマホ姿勢では首や背中が丸まりやすくなり、背中の動きが悪くなります。
本来、背中や股関節が分担している動きを、腰だけで頑張ってしまう状態になるのです。
すると「座っているだけなのに腰がつらい」という状態になりやすくなります。
特に30代・40代は、仕事・家事・育児などで疲労が抜けにくい年代でもあります。
回復しきらないままGW明けを迎えることで、不調として表に出やすくなります。
フジイ整骨院で行った見立てと施術|腰だけを見ない理由
腰がつらいと、多くの方は「腰を揉んでほしい」と考えます。
もちろん腰そのものに負担はかかっています。
ただ、実際には“腰だけ”に原因があるとは限りません。
Tさんの場合、まず体全体の動きを確認しました。
腰・背中・股関節それぞれの動かせる範囲を見ていくと、股関節の動きが特に硬くなっていました。
そして、腰の前側(お腹の深い部分)にも強い緊張が確認できました。
普段からの前かがみのデスクワークに加え、GW中の長時間運転が重なったことで、股関節から腰へつながる筋肉が縮んだまま固まっていたと考えられます。
この”股関節から腰へつながる筋肉”を、専門的には腸腰筋(ちょうようきん)と呼びます。
腸腰筋は、背骨の腰のあたりから始まり、骨盤の内側を通って太ももの内側の骨までつながっている筋肉です。
股関節を曲げる動き(椅子に座る・足を上げるなど)に深く関わっています。
座り続けることでこの筋肉が縮んだままになると、腰の前側が引っ張られ、立ち上がろうとしても腰がスムーズに伸びなくなります。
さらに知っておいていただきたいのが、腸腰筋と横隔膜(おうかくまく)との関係です。
横隔膜とは、胸とお腹の間にある呼吸のための筋肉です。息を吸うたびに膨らみ、吐くたびに戻る、呼吸の要となる部分です。
この横隔膜と腸腰筋は、深いところでつながっており、互いに影響し合っています。
デスクワークで前かがみが続くと呼吸が浅くなります。呼吸が浅くなると横隔膜の動きが小さくなり、その影響が組織を通じて腸腰筋へも伝わります。
つまり、「前かがみの姿勢で呼吸が浅い状態が続く」と、腸腰筋がより固まりやすくなるという流れができてしまうのです。
Tさんのように、デスクワークと長時間運転が重なったケースでは、この流れが起きやすい状態と言えます。
当院では、腰だけを強く押すのではなく、まず「なぜ腰へ負担が集まったのか」を確認します。
Tさんへの施術では、股関節の動きを整えることと、お腹の深部にある腸腰筋の緊張をゆるめることを中心に行いました。
また、呼吸が浅くなっていた胸まわりの動きも確認し、横隔膜が自然に動きやすい状態を整えていきました。腰だけを見るのではなく、腰が頑張りすぎなくても動ける状態を体全体で作ることが、当院が大切にしていることです。
施術後、Tさんは「座っている姿勢が楽」「立ち上がりが軽い」と話されていました。
まとめ|GW明けの腰痛は“急な仕事再開”だけが原因ではありません
GW明けに増える腰痛は、単なる疲れではなく、連休中の生活リズムの変化とデスクワーク再開が重なって起きていることが多くあります。
特に長時間座る生活では、腰だけでなく、背中や股関節の動きも大きく関係しています。
「座っているだけで腰が重い」「立ち上がる時につらい」「仕事が始まると悪化する」。
こうした症状がある場合は、腰だけを見るのではなく、体全体のバランスを確認することが大切です。
痛みは突然出たように感じても、実際には連休中から少しずつ負担が積み重なっているケースも少なくありません。
だからこそ、早めに体の状態を整えておくことで、仕事中の負担を減らしやすくなります。
もし同じような症状でお悩みの場合は、無理を我慢し続ける前に、一度体の状態を確認してみることをおすすめします。
よくある質問(Q&A)
Q1. GW明けに腰痛が悪化しやすいのはなぜですか?
連休中の長時間座りすぎや運動量の低下で、股関節まわりの筋肉が固まりやすくなります。その状態でデスクワークへ急に戻ることで、腰への負担が一気に増えるためです。
Q2. 腸腰筋とはどこにある筋肉ですか?
腸腰筋は、背骨の腰のあたりから始まり、骨盤の内側を通って太ももの内側までつながっている筋肉です。椅子に座る・足を上げるといった股関節を曲げる動きに深く関わっています。長時間座り続けることで縮んだまま固まりやすくなります。
Q3. 腸腰筋と呼吸はどのように関係していますか?
腸腰筋は、呼吸のための筋肉である横隔膜と筋肉の膜(腱膜)でつながっています。前かがみの姿勢が続いて呼吸が浅くなると、横隔膜の動きが小さくなり、その影響が腸腰筋へも伝わります。呼吸が浅い状態が続くほど、腸腰筋が固まりやすくなります。
《柔道整復師・鍼灸師・あんま・マッサージ・指圧師 藤井敦志 監修》
🖊️ この記事を書いた人
資格:柔道整復師・鍼灸師・あんまマッサージ指圧師
兵庫県たつの市でフジイ整骨院を開業して20年以上になります。骨・筋肉・関節の専門家である柔道整復師と、鍼灸師の国家資格を持ち、体の痛みや不調を幅広く診ています。自費専門・完全予約制のため、お一人おひとりの状態をじっくり確認しながら治療を行っています。
お電話でのご予約
ご予約はお電話
までご連絡ください。
インターネットでのご予約
インターネットからのご予約を受け付けております。
LINEでの予約
LINEからのご予約も可能です。











