目次
はじめに
こんにちは、たつの市フジイ整骨院 院長の藤井です。
「朝、顔を洗おうと前かがみになった瞬間」「荷物を持ち上げたとき」「くしゃみをしただけで動けなくなった」——ぎっくり腰の多くは、そんな“何気ない動作”で突然起こるように感じられます。
しかし実際には、ぎっくり腰は“ある日突然”ではなく、筋肉や筋膜、関節の疲労が少しずつ蓄積して限界を迎えた結果として起こるものです。
そのため、発症前には必ず「サイン」が存在します。
多くの方が「なんとなく腰が重い」「張っている感じがする」「寝てもスッキリしない」といった違和感を感じながらも、その段階でケアをしないために痛みに至ってしまうのです。
本記事では、ぎっくり腰の予兆の見分け方と、発症を防ぐためのポイントを解説します。
発症前に現れるぎっくり腰のサインと筋膜のこわばり
ぎっくり腰の前触れとして最も多いのが、腰やお尻の筋膜の“こわばり”です。
筋膜とは筋肉を包む薄い膜のことで、体の動きをスムーズに連携させる役割を持ちます。
この膜が疲労や冷え、長時間の同じ姿勢によって硬くなると、筋肉の動きが制限され、血流も悪くなります。
その結果、腰の一部に負担が集中し、急な動きで「ピキッ」と筋肉が微細に損傷する——これがぎっくり腰の正体です。
特にデスクワークや車の運転が多い方は、座ったままの姿勢で腰や太ももの筋膜が癒着しやすく、リスクが高まります。
また、前かがみ姿勢をとると腰の筋膜が伸ばされ、蓄積された硬さが一気に引き伸ばされて痛みが爆発的に出るケースもあります。
「腰を反らすとつっぱる」「体をねじると違和感がある」と感じるときは、すでに筋膜が限界に近づいているサインといえるでしょう。
「腰の奥が熱い」「重い」「張る」——体が出すSOSの意味
ぎっくり腰の直前には、腰の奥に「熱い感じ」や「じんわりとした重だるさ」を感じることがあります。
これは、筋肉内部で小さな炎症が始まっているサインです。炎症が起こると、体はその部分に血液を集めて修復を試みます。
その結果、熱感や張り、鈍い痛みを感じるようになるのです。
多くの人はこの段階で「軽くストレッチをすれば治るだろう」と考えて無理をしてしまいますが、これは非常に危険です。
炎症が強くなると筋肉が反射的に硬直し、腰全体がロックされたような状態になります。
特に、夜から朝にかけて冷え込む季節は、血流が悪くなりやすく、炎症部分が回復しにくくなります。
「朝起きたときに腰が固まっている」「くしゃみで腰が響く」といった症状がある場合は、ぎっくり腰の“直前状態”と考えてよいでしょう。
予防のポイント:動き・姿勢・温め方で腰を守る
ぎっくり腰を防ぐには、日常の“ちょっとした工夫”が大切です。
まず、長時間同じ姿勢を避けましょう。デスクワークの方は1時間に一度は立ち上がって背伸びをするだけでも血流が改善されます。
立ち仕事の方は、左右の足に交互に体重をかけてバランスを取るとよいです。
また、体を急に動かすと筋膜がびっくりして痛みが出ることがあるため、「ゆっくり起きる」「ゆっくり前かがみになる」といった動作の意識も重要です。
冷えもぎっくり腰の大敵です。特にお風呂上がりや就寝前に腰やお尻を冷やさないよう注意しましょう。
ホットタオルやカイロを使って温めると血流が改善され、筋膜の柔軟性が保たれます。
ただし、急性の痛みが出た直後は温めず、安静にしてから冷湿布で炎症を抑えることが基本です。
整骨院では、微弱電流や手技によって筋膜をやわらかくし、再発を防ぐ体づくりをサポートしています。
まとめ
ぎっくり腰は「ある日突然」ではなく、日々の疲労や姿勢のクセ、筋膜のこわばりが積み重なった結果として起こります。
その前には必ず“違和感”というサインが体から出ています。
腰の奥が重い、張っている、熱いと感じたときこそ、筋膜や血流のケアを始めるチャンスです。
少しの意識とセルフケアで、ぎっくり腰は十分に予防できます。
フジイ整骨院では、痛みの根本を見極め、一人ひとりの生活習慣に合わせた施術と予防指導を行っています。
「最近なんとなく腰が重い」「朝の動き出しで違和感がある」という方は、ぜひ早めにご相談ください。
症状が出てからではなく、“出る前に”整えることが、痛みに悩まない体づくりの第一歩です。
《柔道整復師・鍼灸師・あんま・マッサージ・指圧師 藤井敦志 監修》
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