目次
はじめに
こんにちは。たつの市のフジイ整骨院、院長の藤井です。
8月に入り、暑さが本格的になってきましたね。
最近、「体がだるい」「集中力が続かない」「気力が湧いてこない」といったお悩みで来院される方が増えてきました。
この時期はよく「夏バテかもしれませんね」「クーラーにあたりすぎでは?」と言われることが多いのですが、
実は、体に起きている“本当の原因”はもっと別のところにある場合もあるんです。
汗をかく、湯船につかる、クーラーを控える——もちろんそれも大事なことですが、
今回はそれとはちょっと違う視点から、「なぜ気力が湧かないのか」「なぜ体が重だるいのか」についてお伝えしていきます。
ひとつでも「それ、私のことかも」と思っていただけたら、この記事があなたの体と心をリセットするきっかけになるかもしれません。
やる気が出ない、朝からボーッ…それ、脳が疲れているサインかもしれません
体がだるい、集中できない、気力が出ない…。
そんなとき、体そのものが疲れていると思いがちですが、実は、「脳が疲れている」というケースも多いのです。
たとえば最近、こんな生活していませんか?
- 外は暑いので、1日中クーラーの効いた部屋にこもっている
- スマホやパソコンを見る時間が長く、ずっと情報にさらされている
- 体はあまり動かしていないのに、なんだかグッタリ…
こういった状態が続くと、脳は常にフル回転したまま、休むヒマがなくなってしまいます。
しかも、夏の暑さはそれだけで「体温を保つ」「汗を出す」「内臓を守る」などの調整に、自律神経をフル稼働させます。
それに加えて、スマホ・情報・緊張・エアコンの音など、“刺激”が多すぎると、知らないうちに脳が疲労でパンク寸前になることも。
そしてこの「脳の疲れ」は、こんな形で現れます。
- 朝起きてもスッキリしない
- 頭がボーッとして判断力が鈍る
- 気力が湧かない、やる気が起きない
- 体は動かせるのに、心が先に疲れているような感覚
つまり、「夏バテかな」と思っていた不調が、実は脳と神経の疲れから来ている可能性もあるんですね。
「暑くて疲れる」「眠りが浅い」そんな不調は“副交感神経を呼び起こす呼吸”で改善できるかも
夏のだるさや不調と聞くと、「もっと汗をかいた方がいい」「ぬるめのお風呂にゆっくり入って…」というアドバイスがよくあります。
もちろん間違いではありません。でも、その前にもっと大事なことがあるんです。
それが、「呼吸」です。
暑い時期は、どうしても呼吸が浅くなりがち。
クーラーの効いた部屋にずっといたり、暑さで姿勢が丸まっていたりすると、自然と胸の上のほうだけで呼吸する“浅い呼吸”になってしまいます。
この浅い呼吸が続くと、交感神経(=活動モード)が過剰に働いて、体がずっと“緊張しっぱなし”の状態になります。
すると…
- 眠りが浅くなる
- 疲れがとれない
- 頭が回らない
- 気持ちが焦る、イライラする
こんな不調がどんどん積み重なってしまうんです。だからこそ、まずは深い呼吸を取り戻すことがとても大切。
おすすめは「吐くことを意識する呼吸」。
特に朝や寝る前に、鼻からゆっくり吸って、口からふぅ〜っと長く吐く(吸うより2倍長く)
これを5回ほどくり返す。
たったこれだけで、副交感神経(リラックスモード)が働き始め、体のスイッチが自然と落ち着いていきます。
汗をかく前に、まずは「自分がちゃんと呼吸できているか?」をチェックしてみてくださいね。
それが、夏の“気力が湧かない”状態から抜け出す第一歩になるかもしれません。
やる気が出ない人の共通点は?“姿勢の乱れ・呼吸の浅さ・自律神経の疲れ”に注目
「気力が出ない」「やる気が起きない」「ぼーっとして集中できない」
こうした状態は、体の内側や脳の疲れだけでなく、実は“姿勢のくずれ”が原因になっていることもあります。
暑さでダラっとした姿勢になっていませんか?
たとえば…
- エアコンの効いた部屋で、背中を丸めて長時間スマホやパソコン
- 無意識に“あごを突き出す姿勢”で座っている
- ソファにもたれて猫背のままうたた寝
こんな姿勢が続くと、呼吸が浅くなり、内臓の働きも落ち、血流が悪くなって、全身のエネルギー循環が低下してしまうんです。
そしてこのとき、あなたの体に起きているのは「酸素不足」と「神経の鈍り」。
姿勢が崩れて呼吸が浅くなることで、脳にも酸素が十分届かず、ぼーっとしたり、やる気が出なくなったりするわけです。
つまり、姿勢の乱れがそのまま“気力の低下”につながるということ。
ではどうしたらいいか?
まずは、**“気づいたときに姿勢をリセットする習慣”**をつけましょう。
- 背もたれに深く腰掛けて、背筋を軽く伸ばす
- 顎を引いて、首の後ろをスッと長くする意識
- 足の裏全体を床につけて、左右均等に体重をのせる
一度に完璧を目指さなくて大丈夫です。1日に何回も姿勢を見直して「戻す」ことが大事なんです。
これだけでも、呼吸が通りやすくなり、脳がクリアになって「ちょっとやる気が出てきた」と感じられる方も多いですよ。
当院ではこうした視点で体を見直しています
「夏バテかも…」「体力が落ちたかな…」そう思って何とかしようとがんばっている方ほど、一生懸命ストレッチしたり、汗をかこうと運動したりされます。
でも、そういう方ほど、体を本来の使い方に戻すだけでグッと変わることが多いんです。
たとえば、フジイ整骨院ではこんな視点で体を見ています。
呼吸がどこまで入っているか(胸?お腹?どちらも?)
- 肩や首の緊張が強すぎて、呼吸を妨げていないか
- 足元(特に足首や股関節)が硬くなって姿勢が崩れていないか
- そもそも「疲れ」ではなく、自律神経が乱れているだけでは?
これらを丁寧に確認したうえで、一人ひとりの生活スタイルやクセに合わせた調整を行っていきます。
たとえば、呼吸の通り道をつくる施術。姿勢が整うことで「呼吸が入りやすくなった」と言われる方もいらっしゃいます。
また、「足首を軽くゆるめただけで、全身が軽くなった」なんてことも。
それくらい、体はつながっていて、少しのバランス調整が気力や集中力にまで影響するんです。
だからこそ、「夏だから仕方ない」と思わずに、今の状態を客観的に見直してみることがとても大切。
あなたが今感じている“なんとなく不調”の正体が、意外とシンプルなところにあるかもしれません。
暑さにやられた体と心を整える3つの習慣。ポイントは“呼吸・足元・自己対話”です
ここまで読んでくださったあなたは、「夏バテ」だと思っていた不調の中に、
呼吸や姿勢、そして脳の疲れが関係しているかもしれない…と気づかれたかもしれません。
では、日常の中で自分でも簡単にできる“体と心の整え方”を3つご紹介します。
① 朝の「深呼吸ストレッチ」で脳をスイッチON
朝起きたら、窓を開けて一度だけ深呼吸。両手を上に伸ばして、鼻から吸って、口から長〜く吐きます。
たったこれだけでも、酸素がしっかり入って脳が目覚め、1日のスタートがスッキリします。
② 寝る前の「足首ゆらゆら」で体をOFFモードに
布団の中で仰向けになって、足首をゆっくり左右に振ります。力は抜いて、5〜10秒だけでOK。
これだけで足元の緊張がとれ、脳と体に“休んでいいよ”とサインを送る効果があります。
寝つきが悪い方や、体の疲れが取れにくい方におすすめです。
③ 「なんとなく不調」を言葉にする時間をもつ
頭がぼーっとしたとき、「何がしんどいんだろう?」と自分に問いかけてみてください。紙に書き出すのもいいですし、声に出してみるのもOK。
自分の状態を“言葉にする”だけで、脳の整理が始まり、心に余裕が生まれることがあります。
この3つはどれも、「暑さに負けないようにがんばる」ではなく、“いまの自分をやさしく整える”ための方法です。
すぐに効果が出るものではないかもしれません。
でも、毎日の小さな積み重ねが、きっと今のだるさやモヤモヤを軽くしてくれるはずです。
まとめ
8月の暑さとともに、なんだか体が重くて、やる気が出ない——そんな不調は、決して気のせいではありません。
よくある「夏バテ」と言われる症状も、実はあなたの体や脳が「ちょっと休ませてほしい」と伝えているサインかもしれないのです。
今回ご紹介したように、
・脳の疲れ
・浅くなった呼吸
・崩れた姿勢
こうしたことが重なって、“気力が出ない夏”をつくっていることがあります。そして、そこに気づくだけで、対策はもっとやさしく、シンプルになります。
- 一日一回の深呼吸
- 寝る前の足首ゆらゆら
- 自分の気持ちに耳を傾ける時間
どれもすぐできて、あなたの体と心をふっと軽くしてくれるものばかりです。
あなたの不調が、「もう限界」になる前に。
フジイ整骨院は、あなたの“ちょっとした気づき”や“ちょっとした不安”に寄り添える場所でありたいと思っています。
「夏だから仕方ない」と流さず、このタイミングで、心と体をやさしく整えていきましょうね。
《柔道整復師・鍼灸師・あんま・マッサージ・指圧師 藤井敦志 監修》
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