階段を降りるときだけビリッ!坐骨神経痛と上手につき合う方法

はじめに

 

 

こんにちは、フジイ整骨院 院長の藤井です。

 

今回は、「階段を降りるときだけビリッ!」と痛みが走る坐骨神経痛についてお話しします。

 

 

 

実はこのテーマは、先日来院された患者さん(以下Hさん)の症状がきっかけでした。

 

畑仕事や洋裁を楽しむ日々の中で、ある日ふと、階段を降りるときだけお尻に電気が走るような痛みが…。

 

歩くのも日常生活も大きな支障はないため、しばらく放置していたそうですが、

 

やがて寝返りのたびに痛みで目が覚めるようになったとのことです。

 

 

 

 

坐骨神経痛と聞くと「ずっとしびれている」「歩けないほど痛い」というイメージを持つ方も多いですが、

 

実はこのように特定の動作だけで痛みが出るケースも少なくありません。

 

 

 

この記事では、

 

• 痛みの原因がなぜ“お尻”だけとは限らないのか

 

• 間違った運動で悪化する理由

 

• 日常生活での痛み軽減の工夫

 

• 当院でのチェックと施術の視点

 

について、わかりやすくお伝えしていきます。

 

 

 

もしあなたも、「ある動作のときだけビリッとくる」という症状でお悩みなら、

 

最後までお読みいただくことで、痛みと上手につき合うヒントが見つかるはずです。

 

 

 

 

 

階段を降りるときだけ痛む…これも坐骨神経痛?

 

 

これは実際に来院されたHさんのお悩みでした。

 

最初は日常生活に大きな支障がなかったため、4か月ほど様子を見ていました。

 

畑仕事も洋裁もできるし、歩くのも問題なし。

 

「そのうち良くなるだろう」と思っていたそうです。

 

 

 

ところが、ある日から寝返りを打ったときに痛みで目が覚めるように…。

 

特に足をまっすぐに伸ばすと、左のお尻から太ももにかけてビリーッと響く。

 

「これはただの腰痛じゃない」と思い、整形外科を受診。

 

診断は坐骨神経痛でした。

 

 

 

坐骨神経痛というと、

 

「歩けないほど痛い」「常にしびれている」というイメージを持たれる方も多いですが、

 

階段を降りるときだけ、特定の動きだけで痛みが出るケースも少なくありません。

 

 

 

もしあなたも、「ある動作のときだけビリッとくる」という痛みを感じているなら、

 

それは坐骨神経痛のサインかもしれません。

 

 

 

 

 

坐骨神経痛の原因は“怖さ”からくる体の使い方の変化かも

 

 

階段を降りるときにビリッと痛みが走る。

 

この瞬間を一度でも経験すると、「また痛くなるかも…」という不安が頭をよぎりますよね。

 

Hさんも同じでした。

 

痛みを避けようとするあまり、階段を降りるときに無意識に膝をしっかり伸ばさない動きになっていたのです。

 

 

 

その結果、足首や股関節の動きもだんだん小さくなり、周りの筋肉はさらにこわばっていきました。

 

本来なら、階段を降りるときは膝・股関節・足首が順番に曲がって衝撃を吸収します。

 

しかし、膝を伸ばさないクセがつくと、この連動が崩れ、動かない部分の代わりに他の場所へ負担が集中します。

 

 

 

膝が曲がると勝手に股関節や足首も曲がってしまいますよね。

 

つまりは膝が曲がったままだと足首や股関節の筋肉もずっと縮んだままで硬くなりやすくなります。

 

それがやがて、寝ているときや寝返りのときにも痛みが出る原因になってしまったのです。

 

 

 

「また痛みが出たら嫌だな」という気持ちは、とても自然な反応で皆さん感じることです。

 

でも、その怖さからくる体の使い方の変化が、症状を長引かせてしまうこともあるんですね。

 

 

 

 

 

悪化させる“やりすぎ運動”に注意

 

 

坐骨神経痛と聞くと、「筋肉を鍛えればいい」「ストレッチをたくさんすれば治る」と思う方は少なくありません。

 

もちろん、適度な運動は大切です。

 

ですが、**痛みや動きのクセがある状態での“やりすぎ運動”**は、かえって悪化を招くことがあります。

 

 

 

Hさんは整形外科で腹筋運動を勧められ、家で5回ほど挑戦したそうです。

 

ところが、数回やっただけで余計に痛みが強くなってしまい、3日で中止。

 

幸い痛みは数日で引きましたが、「また痛くなったら…」という不安感が残りました。

 

 

 

これは、痛みを避けるために無意識に制限していた膝や足首の動きが、急に強制的に使われたことが原因です。

 

体が準備できていないまま負荷をかけると、筋肉や神経に余計なストレスがかかってしまいます。

 

運動は「多ければ多いほど良い」というものではありません。

 

特に坐骨神経痛のような神経の症状は、正しい順番で、少しずつ負荷を上げることが大切です。

 

 

 

 

 

日常動作で痛みを減らすためのポイント3つ

 

 

坐骨神経痛の痛みは、薬や治療だけでなく、毎日の動き方の工夫でも軽くすることができます。

 

ここでは、Hさんのケースを参考に、階段を降りるときの痛みや寝返り時の違和感を和らげるためのポイントを3つご紹介します。

 

 

 

階段を降りる前に足首を軽く動かす

 

 

階段を降りる直前に、手すりにつかまりながら足首を前後に5〜10回ゆっくり動かしましょう。

 

足首まわりの筋肉がゆるみ、膝や股関節にかかる衝撃を和らげやすくなります。

 

 

 

 

膝を伸ばす動きを“ゆっくり”取り戻す

 

 

階段を降りるとき、怖さから膝を曲げっぱなしにしがちです。

 

まずは平らな場所で、片足ずつゆっくり膝を伸ばして歩く練習をしてみましょう。

 

痛みがない範囲で行うことがポイントです。

 

 

寝返り前の「ひと呼吸ストレッチ」

 

 

仰向けから寝返りを打つ前に、軽く膝を抱えて腰を丸めるポーズを2〜3秒とると、

 

股関節や腰の緊張が和らぎ、寝返り時のビリッと感が減りやすくなります。

 

このような小さな工夫の積み重ねが、症状の悪化を防ぎ、安心して動ける体につながります。

 

 

 

 

 

当院でのチェック方法とアプローチ

 

 

当院では、痛みが出ている場所だけを見るのではなく、「なぜそこに負担が集中してしまったのか」を探します。

 

 

Hさんの場合、最初のチェックで

 

• 膝を伸ばさない歩き方のクセ

 

• 足首の可動域の制限

 

• 骨盤の高さの左右差

 

が見つかりました。

 

 

 

これらはご本人が自覚していなかったポイントです。

 

施術では、お尻や腰の緊張をゆるめるだけでなく、硬くなった足首や膝の動きを引き出し、

 

「痛みを避ける動き」から「自然に動ける動き」へ少しずつ戻していきます。

 

さらに、日常でできる小さなエクササイズを取り入れ、“怖くない動き”を体に覚えさせることを大切にしています。

 

 

 

 

 

まとめ

 

 

いかがでしたか?

 

階段を降りるときだけビリッと走る坐骨神経痛は、痛みそのものだけでなく、

 

「また痛くなるかも」という不安が動きのクセを変え、症状を長引かせることがあります。

 

 

 

• 無意識に膝を伸ばさない動きになっていないか

 

• 足首や股関節の動きが硬くなっていないか

 

• 痛みを避けるクセが他の場所に負担をかけていないか

 

こうした視点を持つことで、改善への道が早くなります。

 

 

 

もしあなたも「特定の動作でだけ痛む」坐骨神経痛でお悩みなら、

 

一人で我慢せず、体全体の動きとクセをチェックしてもらうことをおすすめします。

 

痛みのない動き方を取り戻して、また階段も畑仕事も、安心してできる毎日を過ごしましょう。

 

 

 

 

 

《柔道整復師・鍼灸師・あんま・マッサージ・指圧師 藤井敦志 監修》

 

 

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