目次
はじめに
「年を取ったから腰が痛いんだよ」「もう歳だから仕方ない」そんな声を患者さんからよく聞きます。
もちろん加齢はひとつの要因ですが、腰痛のすべてが“年齢のせい”ではありません。
実際には、日々の筋力の使い方や、体の支え方に問題があるケースがとても多いのです。
特に見落とされがちなのが、「お尻」や「お腹まわり」の筋肉。
この筋力が落ちると、腰で支えるクセがつき、結果として痛みや姿勢の崩れにつながっていきます。
「年のせい」とあきらめないで!腰痛の本当の原因は筋肉にあるかもしれません
年齢を重ねると、確かに筋肉量は自然と減っていきます。
特に日常生活で意識しにくい「体幹」や「下半身の深層筋(インナーマッスル)」は、気づかないうちに弱っていきます。
すると、歩く・立つ・座るといった基本動作で、無意識に腰の筋肉だけに頼るような体の使い方になりがちです。
その結果、腰への負担が増えて痛みが出たり、骨盤が傾いて姿勢が崩れたりといった影響が出てきます。
「加齢=仕方ない」ではなく、“どう体を使っているか”が重要なのです。
その腰の痛み、実は“お尻”と“お腹”の筋力不足が関係しているかもしれません
お尻の筋肉(大殿筋・中殿筋)と、お腹のインナーマッスル(腹横筋など)は、骨盤や背骨を支える大事な役割を果たしています。
これらの筋肉がしっかり働いていると、腰への負担が自然と分散されるため、腰が疲れにくくなります。
しかし、これらの筋肉がうまく使えていないと、体を支える重心が腰に偏り、「腰で踏ん張る」「腰で体を支える」状態に。
それが毎日続くと、慢性的な腰痛や姿勢の歪み、ぎっくり腰のような急性の痛みにつながってしまいます。
つまり、「腰が悪い」のではなく、「腰以外が働いていない」ことが腰を痛める原因なんです。
今日からできる!やさしい体幹トレーニング3選
「じゃあ筋トレしなきゃ!」と思う方も多いですが、ハードな筋トレは逆効果になることもあります。
大事なのは、“正しくゆるやかに”筋肉を使う習慣を身につけること。
以下は当院でも指導している、初心者向けの簡単な体幹トレーニングです。
【1】仰向け腹式呼吸(腹横筋を活性化)
仰向けで膝を立てて寝ます。
お腹をふくらませるように鼻から息を吸い、口からゆっくり吐きます。
1日5回からスタートでOK。腹筋の深層をやさしく使います。
【2】お尻上げ運動(ブリッジ)
仰向けで膝を立て、ゆっくりとお尻を持ち上げます。
腰ではなくお尻を意識して持ち上げるのがポイント。
1日5〜10回から。お尻の筋肉を目覚めさせましょう。
【3】片足立ち(バランスと股関節の安定)
キッチンや壁につかまりながら、左右交互に片足立ち。
姿勢が崩れないよう意識すると、自然とお腹とお尻が働きます。
歯みがきの時など“ながら運動”にもおすすめ。
無理のない範囲で、毎日の生活の中に少しずつ取り入れてみてください。
まとめ
腰痛に悩む方の中には、「腰だけをケアすれば良くなる」と思っている人が少なくありません。
でも本当は、お尻やお腹といった“支える側の筋肉”を整えることが、腰の負担を減らす近道になります。
年齢とともに筋力は自然と落ちていきますが、だからこそ正しい体の使い方や軽いトレーニングが効果的です。
フジイ整骨院では、腰そのものだけでなく、「体をどう使っているか」「どこが支えられていないか」をチェックしたうえで、
一人ひとりに合わせた施術と運動指導を行っています。
「歳だから仕方ない」とあきらめる前に、一度ご相談くださいね。
《柔道整復師・鍼灸師・あんま・マッサージ・指圧師 藤井敦志 監修》
お電話でのご予約
ご予約はお電話
までご連絡ください。
インターネットでのご予約
インターネットからのご予約を受け付けております。
LINEでの予約
LINEからのご予約も可能です。