(手首がピンチ?腱鞘炎の早期発見とベストな治療法!)

はじめに

 

こんにちは。たつの市フジイ整骨院の院長藤井です。

 

腱鞘炎は手首や指の腱を覆う組織(腱鞘)の炎症です。

 

この疾患は、日常生活やスポーツ、仕事での手首の過度な使用により発症し、放置すると慢性化する可能性があります。

 

腱鞘炎は単なる不快感以上の問題を引き起こす可能性があり、適切な治療を受けないと長期的な機能障害につながる恐れがあります。

 

特に、手を多用する職業(デスクワーク、美容師、ピアニストなど)の方々は注意が必要です。

 

 

[手首の腱鞘炎]主な症状と原因とは

 

 

症状

 

手首や指の痛み:鋭い痛みや鈍い痛みが持続することがあります

 

腫れや熱感:炎症部位が目に見えて腫れることもあります

 

動かしにくさや違和感:指や手首の動きが制限されることがあります

 

こわばり感:特に朝起きた直後に顕著です

これらの症状は、特に朝起きた時や長時間同じ動作を続けた後に強くなります。

 

 

症状の程度は人によって異なり、軽度の不快感から日常生活に支障をきたすほどの激しい痛みまで様々です。

 

また、症状が進行すると、握力の低下や手の機能障害が現れることもあります。

 

 

主な原因

 

反復動作:パソコン作業やスマートフォンの長時間使用、楽器の演奏など、同じ動きを繰り返すことで腱に負担がかかります

過度の力の使用:重い荷物の持ち上げや、強い握力を必要とする作業を続けることで腱に負担がかかります

 

不適切な姿勢や動作:特にデスクワークでの不自然な手首の角度や、スポーツでの不適切なフォームが原因となることがあります

 

外傷や打撲:手首や指を強打することで、腱鞘に直接的なダメージを与える可能性があります

 

これらの原因に加えて、年齢や性別(女性に多い)、妊娠、糖尿病などの全身疾患も腱鞘炎のリスク要因となることがあります。

また、ストレスや睡眠不足など、生活習慣の乱れも間接的に影響を与える可能性があります。

 

 

 

早期発見のポイント

 

 

自己チェック法

 

 

フィンケルシュタインテスト:親指を握りこみ、手首を小指側に曲げます。

 

このとき、親指の付け根に痛みがある場合、ドケルバン病(親指の腱鞘炎の一種)の可能性があります。

 

 

手首の屈伸:手首を前後に曲げたり、回転させたりして、痛みや違和感、可動域の制限をチェックします。

 

正常な状態と比較して、動きに制限がある場合は注意が必要です。

 

握力テスト:両手の握力を比較します。腱鞘炎がある場合、患部側の握力が明らかに低下していることがあります。

 

 

これらのセルフチェックは、あくまで参考程度のものです。

 

違和感や痛みを感じたら、自己判断せずに早めに専門家(整形外科医や整骨院など)に相談することが重要です。

 

早期発見・早期治療により、症状の悪化を防ぎ、より速やかな回復が期待できます。

 

また、定期的に手首や指の状態をチェックする習慣をつけることで、異常の早期発見につながります。

 

特に、リスクの高い職業の方や、過去に腱鞘炎の経験がある方は、より注意深く観察することをおすすめします。

 

 

[手首の腱鞘炎]治療方法についてと自宅でのケア

 

病院・整形外科での治療

 

病院で腱鞘炎と診断された場合の主な治療方法についてはこちらになります。

 

物理療法:超音波治療や低周波治療などがあります。これらの治療法は、炎症を抑え、痛みを軽減する効果があります。

 

また、温熱療法も併用されることがあります。

 

 

手技療法:ストレッチングやマッサージなどの手技を用いて、筋肉や腱の柔軟性を高め、血流を改善します。

 

これにより、痛みの軽減と機能の回復を促進します。

 

重症の場合:症状が強い場合や長期化している場合は、消炎鎮痛剤の内服や注射などの薬物療法が行われることがあります。

 

また、保存的治療で改善が見られない場合は、手術(腱鞘切開術など)が検討されることもあります。

 

 

フジイ整骨院での腱鞘炎治療について

 

物理療法:ドイツ製とチェコ製の特殊な微弱電流機器を用いて、瞬時に炎症を鎮めます。

これまでの低周波治療器ではできなかった細胞の活性化を図ることで、患部の炎症を素早く引かせることに成功します。

 

手技療法:解剖学的な見地から手の骨、手首の骨の位置を調整することで、指の引っかかりを取り除くことができます。

 

テーピング:特殊なテープを用いて患部を保護し、過度の動きを制限することで、痛みを軽減し、治癒を促進します。

 

装具(サポーター)療法:日常生活に支障をきたしていると判断した場合、手首や指の動きを制限する装具(サポーター)を使用することで、患部の安静を保ち、炎症の悪化を防ぎます。

 

 

また腱鞘炎では、多くの場合手首だけに問題があるわけでなく、体の歪みによって血流と神経の流れが悪くなっていることが多いです。

 

これまでも、病院で何ヶ月も改善せずに当院に来られた50代女性の患者さんのお体は、背骨の歪みのためにアンバランスになっていました。

 

そこで、歪みを整える治療と局所(手首)の治療を続けたところ、3回目の治療日には痛みなく生活できるまでに回復できました。

 

 

 

これらの治療法は、症状の程度や原因、患者さんの生活スタイルなどを考慮して、適切な組み合わせで実施されます。

 

治療計画は私たちと患者さんが相談しながら決定することが重要です。

 

自宅でのケア方法

 

アイシング:1日3~4回、10分程度患部を氷で冷やします。これにより、炎症と痛みを抑える効果があります。

 

ただし、直接皮膚に氷をあてないよう、タオルなどで包んで使用してください。

 

 

ストレッチ:軽い手首のストレッチを定期的に行います。ゆっくりと痛みの出ない範囲で行うことが重要です。

 

例えば、手のひらを上に向けて反対の手で指を後ろに軽く引っ張るストレッチなどがあります。

 

休息:過度の使用を避け、適度な休息を取ります。特に症状が強い時期は、患部を休ませることが重要です。

 

ただし、完全に動かさないのではなく、痛みの出ない範囲で軽い運動を行うことが推奨されます。

 

 

姿勢改善:特にパソコン作業時の姿勢に注意します。手首が自然な角度を保てるよう、キーボードの位置や椅子の高さを調整しましょう。

 

また、定期的に姿勢をチェックし、長時間同じ姿勢を続けないよう心がけます。

 

生活習慣の見直し:十分な睡眠と栄養バランスの取れた食事を心がけ、全身の健康状態を整えることも重要です。

 

また、ストレス管理も腱鞘炎の予防と回復に役立ちます。

 

 

これらのセルフケア方法を日常生活に取り入れることで、症状の軽減と再発予防につながります。

 

ただし、症状が改善しない場合や悪化する場合は、速やかに医療機関を受診してください。

 

 

 

まとめ

 

 

腱鞘炎は早期発見と適切な治療が重要です。日頃から手首の状態に注意を払い、違和感を感じたら早めに対処しましょう。

予防策として、適度な休息、正しい姿勢、ストレッチを心がけることが大切です。

 

また、作業環境の改善(エルゴノミクス『人間工学』に配慮したデスク設定など)や、定期的な運動(手首や指の柔軟性を高める運動)も効果的です。

 

 

腱鞘炎は適切な対処により、多くの場合改善が見込めます。

 

しかし、症状を軽視したり、無理に我慢したりすることで、より深刻な問題に発展する可能性があります。

手首の痛みや違和感が気になる方は、躊躇せずに専門家(整形外科医や整骨院など)に相談することをおすすめします。

 

専門家による適切な診断と治療、そして患者自身による日常的なケアの組み合わせが、

 

腱鞘炎の効果的な管理と快適な日常生活の回復につながります。

 

自分の体の声に耳を傾け、早めの対応を心がけることで、健康で活動的な生活を維持しましょう。

 

《柔道整復師・鍼灸師・あんま・マッサージ・指圧師 藤井敦志 監修》

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