(冬のスマホ操作で腱鞘炎が悪化する理由とは|原因は手首の冷えと力の入りすぎ?40代女性に多い“小指・スマホリング・重いスマホカバー”の落とし穴を整骨院院長が解説)

はじめに

 

 

整骨院の現場では、冬になると手首や指の痛みを訴える40代女性がはっきりと増えてきます。

 

中でも多いのが、「スマホを持つだけで痛い」「画面を操作するたびに違和感がある」といった相談です。

仕事や家事、連絡手段としてスマホは欠かせない存在ですが、特別に長時間使っているわけではないという方も少なくありません。

 

それでも冬になると症状が強くなるのは、単なる使いすぎでは説明がつかない部分があります。

 

実際には、冬特有の体の状態と、40代という年代ならではの変化、そしてスマホの持ち方や支え方が重なって、腱鞘炎が悪化しやすい条件が整ってしまっているのです。

 

 

 

冬に腱鞘炎が悪化しやすい本当の背景|「冷えた手首」は動きに弱い

 

 

 

腱鞘炎は、指や手首を動かすための腱が、通り道である腱鞘とこすれやすくなり、炎症や痛みが出る状態です。

 

ここで重要なのが、腱や腱鞘の動きは「温かく、血の巡りが良い状態」であれば比較的スムーズだという点です。

 

 

冬になると、体は寒さから身を守るため、血の巡りを内側に集め、手首や指先は後回しになりやすくなります。

 

その結果、手首は冷え、動きは硬くなります。この冷えた状態でスマホ操作を続けると、腱は滑りにくくなり、同じ動作でも負担が大きくなります。

 

 

特に冬は、外気の寒さだけでなく、暖房による乾燥、室内外の温度差なども重なり、手首は常にストレスを受けやすい環境に置かれています。

 

冷えたまま動かされる手首は、腱鞘炎を起こしやすい下地ができていると言えます。

 

 

なぜスマホ操作で力が入りすぎるのか|40代女性の体と生活の変化

 

 

 

40代になると、指や手首の柔らかさ、細かな動きを調整する力が少しずつ変化してきます。

 

これは特別な異常ではなく、誰にでも起こる自然な変化です。その一方で、仕事や家庭では「手を使う作業」が減るわけではありません。

 

むしろ、スマホの操作量は増えている方も多いでしょう。ここで起こりやすいのが、「安定させようとして力が入りすぎる」状態です。

 

手が冷えて感覚が鈍くなると、落とさないように、操作を失敗しないようにと、無意識に指や手首を固めます。

 

特に片手操作では、手首を固定し、指先で支える形になりやすく、力が抜けにくくなります。

この状態が続くと、腱は常に引っ張られ、休む暇がなくなります。冬の腱鞘炎が治りにくいのは、こうした「気づかない力の入りすぎ」が積み重なっていることが多いのです。

 

 

 

小指・スマホリング・スマホカバーの重さが負担になる仕組み

 

 

 

スマホを持つとき、多くの方が無意識に小指をスマホの下に添えて支えています。

 

この持ち方は一見安定しているように感じますが、小指は長時間、重さを支えるのに向いた指ではありません。

 

ここにスマホリングを使ったり、重いスマホカバーを付けていたりすると、負担はさらに増します。

 

 

最近のスマホカバーは、保護性やデザイン性が高い反面、重さが増しているものも多くあります。

 

その重さを小指で受け止め、手首を固めたまま操作する。

 

この状態が冬の冷えた手首で続くと、小指の付け根、手のひら、手首の外側にまで負担が広がります。

 

 

「小指が痛い」「手首の外側がズキッとする」「指を伸ばすと違和感がある」といった症状は、こうした使い方が背景にあることが少なくありません。

 

スマホリングも、使い方によっては指を固定しすぎてしまい、力が抜けにくくなる原因になることがあります。

何気ない習慣が痛みにつながっていた40代事務職の方のケース

 

当院の患者さんの中にも、同じような症状でお困りの方がおられました。

 

40代の事務職の方で、1日中パソコンに向かってお仕事をされています。

ご本人としては毎日のことなので、「なぜ手が痛くなるのか分からない」という状態でした。

 

 

実際に体を確認させていただくと、前腕の内側(腕を曲げる側)が、かなり固くなっていました。

 

ご本人に触ってもらっても、

「これが硬いのかどうか分からないですね」

とおっしゃっていました。

 

 

そこで私の腕に触れてもらうと、

「えっ、全然違いますね」

と驚かれたのを覚えています。

 

 

事務職による手や腕の疲労ももちろんありましたが、さらに詳しくお話をうかがうと、

スマホリングを付けたまま、毎晩寝る直前まで動画を見ている習慣があることが分かりました。

 

 

そのことに気づいてから、少しずつ夜のスマホ時間を見直してもらうようにしました。

 

すると、治療の反応や回復のスピードにも、はっきりと変化が出てきました。

 

 

「当たり前」になっている習慣こそ、見直す価値があります

 

普段、何気なく使っているスマホ。

毎日のことだからこそ、それが負担になっているとは、なかなか気づきにくいものです。

 

でも、ほんの少し視点を広げて、

「もしかしたら、これも原因かもしれない」

と生活習慣を見直してみるだけで、体は変わっていきます。

 

 

ぜひ一度、ご自身のスマホの持ち方や使う時間帯を振り返ってみてくださいね。

 

 

 

まとめ

 

 

 

冬のスマホ操作で腱鞘炎が悪化する理由は、単にスマホを使いすぎているからではありません。

 

 

手首の冷え、無意識に入りすぎる力、そして小指で支える癖やスマホリング、重いスマホカバーといった日常の工夫が重なり、

 

手首にとって負担の大きい環境ができていることが原因です。

 

 

特に40代女性は、体の変化と生活スタイルの両方が影響しやすい時期でもあります。

 

だからこそ、「使わないように我慢する」よりも、「手首の環境を整える」という視点が大切です。

 

 

冷やさない、力を入れすぎない、支え方を見直す。それだけでも、冬の腱鞘炎のつらさは変わってくる可能性があります。

 

毎年冬になると同じ症状を繰り返している方は、体からのサインとして受け止め、一度立ち止まって見直してみてください。

 

 

《柔道整復師・鍼灸師・あんま・マッサージ・指圧師 藤井敦志 監修》

 

 

 

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