目次
この記事の要約
幼稚園・保育の仕事では、しゃがむ・抱き上げる動作が繰り返されることで腰や肩に負担が積み重なります。
体を大きく動かしているように見えても、同じ姿勢の繰り返しが特定の部位に集中しやすく、腰痛と肩こりが同時に進行するケースも少なくありません。
痛い場所だけでなく体全体のバランスを見直すことが改善の近道です。
この記事のポイント:
- しゃがむ動作は股関節だけでなく腰にも大きな負担がかかる
- 子どもを抱き上げる動作が続くと肩甲骨の動きが小さくなる
- 肩甲骨の動きが低下すると首・肩の筋肉が代わりに頑張り肩こりにつながる
- 腰痛と肩こりは連動していることが多く、一部分だけ見ても改善しにくい
- 違和感が続く場合は早めに体全体の状態を確認することが大切
はじめに
こんにちは。たつの市フジイ整骨院院長の藤井です。
幼稚園や保育の現場では、立ったまま過ごす時間よりも、しゃがんだ姿勢や中腰、床に座ったり立ったりを繰り返す時間が多くなります。
子どもを抱き上げる、靴を履かせる、床で一緒に遊ぶ、制作の準備で前かがみになるなど、体を支える場面が日常的に続きます。
一つ一つの動作はそれほど大きな負担ではないように感じるかもしれませんが、同じような動きが何度も繰り返されることで、腰や肩にじわじわと負担がたまっていきます。
Q1. 幼稚園の先生に腰痛・肩こりが多い理由は何ですか?
保育の仕事では、腰に負担がかかる動作が繰り返されやすい特徴があります。
しゃがむ姿勢は股関節や太ももの筋肉を使う動作ですが、背中が丸くなると腰の筋肉にも同時に負担がかかります。
幼稚園の現場では、ゆっくり正しい姿勢でしゃがむよりも、子どもの動きに合わせてとっさに体を落とすことが多くなります。
そのため、股関節や膝だけでなく、腰にも強く負担がかかりやすくなります。
さらにその姿勢からすぐに立ち上がる動作を何度も繰り返すことで、腰の筋肉が休む時間を取りにくくなります。
加えて、子どもを抱き上げる動作が加わることで肩まわりの筋肉も働き続けます。
腕を前に出す姿勢が続くと、肩甲骨の動きが小さくなりやすくなります。
肩甲骨は腕の動きを支える土台となる骨ですが、その動きが低下すると首まわりの筋肉が代わりに働き始め、首から肩にかけての緊張が強まります。
この状態が続くことで肩こりが起こりやすくなります。
【補足】肩甲骨は背中の上部に位置する三角形の平らな骨で、腕の動きを支える役割を持っています。多くの筋肉がここに付着しており、肩甲骨の動きが悪くなると首・肩周囲の筋肉への負担が増す仕組みになっています(参考:Wikipedia「肩甲骨」)。
Q2. 実際にどのような症状が出ましたか?(40代女性Hさんの事例)
来院されたのは40代女性のHさんです。幼稚園で働かれており、日中は子どもと一緒に過ごす時間が長い生活でした。
もともと肩こりは感じていたそうですが、以前は「疲れがたまると少し重いかな」という程度で、休めば何とかなる状態でした。
ところが最近になって腰の重さやだるさが気になるようになり、特に行事の準備や年度の変わり目でしゃがむ動作が増えた時期に、腰のつらさが一気に強くなったとのことでした。
子どもに合わせてしゃがむ回数が多い日ほど夕方になると腰が抜けそうな重さを感じ、床に近い場所での作業が続いた日は立ち上がる時に腰がスッと伸びず、少し時間をかけないと動き始められない感覚もあったとのことでした。
さらに、子どもを抱きかかえる動作が続いた日は肩から首にかけての重さも強くなり、帰宅後には頭まで重いように感じることもあったそうです。
姿勢を確認すると、しゃがむ時に背中が丸くなりやすく、立ち上がる時に腰に力が入りやすい状態でした。
また、腕を前に出す姿勢が多いため、肩甲骨まわりの動きも小さくなっていました。
「仕事中は姿勢まで気が回らない」「子ども優先なので、自分の体は後回しになる」とHさんは話されており、忙しい環境の中で体への負担が積み重なっていたことが考えられました。
Q3. 腰痛と肩こりが同時に起きる理由は何ですか?
腰と肩は離れているように見えても、背骨・骨盤・股関節を通して連動しています。
そのため腰が頑張りすぎる状態が続けば肩にも影響しやすく、逆に肩が固まれば背中や腰の動きも硬くなりやすくなります。
この年代の方に多いのは「もともと肩こりはあったけれど、最近は腰までつらい」「腰が痛いと思っていたら肩もひどくなってきた」というように症状が広がってくるパターンです。
これは一部分だけが悪いというより、体全体の動きの偏りが続いているサインとも言えます。
また、幼稚園の仕事は一日の中で小さな動作が連続しています。
大きな力仕事ではなくても、同じような姿勢を何度も取ることで、腰や肩の疲労が回復しにくくなり、次の日へ持ち越されやすくなります。
【補足】筋肉や筋膜に負担が積み重なると、画像検査では異常が出ないにもかかわらず痛みやだるさが生じることが医学的に知られています(参考:Wikipedia「筋筋膜性疼痛症候群」)。腰痛や肩こりの多くも、この仕組みと関係していると考えられています。
もう一つ見逃せないのが、忙しい時間帯ほど体を休める時間が少なくなるという点です。
登園の対応、片付け、制作、外遊びの準備、食事の補助など、幼稚園の仕事は一日の中で小さな動作が連続しています。
大きな力仕事ではなくても、同じような姿勢を何度も取ることが多く、体をゆっくり戻す時間がほとんどありません。
その結果、腰や肩の疲労が回復しにくくなり、次の日へ持ち越されやすくなります。
この年代の方に多いのは、「もともと肩こりはあったけれど、最近は腰までつらい」「腰が痛いと思っていたら肩もひどくなってきた」というように、症状が一か所から広がってくるパターンです。
これは一部分だけが悪いというより、体全体の動きの偏りが続いているサインとも言えます。
腰と肩は離れているように見えても、背骨や骨盤、股関節を通して連動しています。
そのため、腰が頑張りすぎる状態が続けば肩にも影響しやすく、逆に肩が固まれば背中や腰の動きも硬くなりやすくなります。
Q4. 整骨院ではどのような施術を行いましたか?
当院では、痛みのある場所だけを見るのではなく、体全体のバランスを確認しながら施術を行います。
腰の痛みだけを見て腰だけ押したり、肩のこりだけを見て肩だけ揉んだりしても、一時的には楽になっても元の動き方が変わらなければまた同じ場所に負担がかかってしまいます。
背骨や骨盤の動き、股関節の柔軟性、肩まわりの動き、体重のかかり方など、どこに負担が集中しているかを確認してから施術に入ります。
Hさんの場合、股関節がうまく使えず、その分を腰でかばっている状態が見られました。
また肩甲骨の動きが小さくなっていたことで、首や肩の筋肉が緊張しやすくなっていました。
こうした場合、体全体のつながりを見ながら整えることが大切です。
施術後にHさんは「立ち上がる時の不安が減った」「肩の重さが軽く感じる」「立った時に体が伸びやすい」と話されていました。
日常生活の中で気をつけるポイントについてもお伝えし、体に無理のない動き方を知っておくことで日々の負担を減らしやすくしていただきました。
Hさんは現在、月に一回のメンテナンスを続けており、「同じ時期につらかった腰痛が出なくなった」「夕方の疲れの残り方が変わってきた」という変化をお聞きしています。
まとめ
幼稚園の仕事では、しゃがむ動作や抱き上げる動作が多くなります。
こうした動作が続くことで腰や肩に負担がかかりやすくなりますが、腰痛や肩こりは多くの場合、少しずつ負担が積み重なっています。
「ある日突然悪くなった」と感じても、実際にはその前から体はサインを出していることが少なくありません。
腰や肩の不調は一部分だけの問題ではなく、体全体の動きが関係していることもあります。
「肩こりだから肩だけ」「腰痛だから腰だけ」と考えるのではなく、体全体の動きの中で何が起きているのかを一度確認してみることをおすすめします。
毎日の仕事を無理なく続けるためにも、自分の体の状態に目を向けることはとても大切です。
たつの市近郊で同じような体の悩みを感じておられる方は、お気軽にご相談ください。
《柔道整復師・鍼灸師・あんま・マッサージ・指圧師 藤井敦志 監修》
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