(雪の日・寒い日に股関節が痛くなりやすい人の歩き方とは|原因は歩幅と重心のズレ?冬道で無意識に起こる体の使い方)

はじめに

 

 

整骨院で股関節の相談を受けていると、「雪の日に外を歩いたあとから痛くなった」「寒い日に買い物に行っただけなのに股関節がつらい」という声をよく聞きます。

 

多くの方は、「冷えたから痛くなった」「年齢のせいかもしれない」と考えがちです。

 

しかし詳しく話を聞いていくと、股関節そのものに大きな異常があるわけではなく、歩き方が一時的に大きく変わったことがきっかけになっているケースが少なくありません。

 

雪の日や寒い日は、転ばないように意識するあまり、普段とは違う体の使い方になります。

 

その“ちょっとした違い”が、股関節に負担を集中させてしまうのです。

 

 

雪道・寒い日の歩き方が体に与える影響

 

 

 

雪道や凍った路面では、誰でも慎重になります。足元をよく見て、転ばないように意識しながら歩くため、自然と体はこわばります。

 

寒さも加わることで、筋肉や関節は動きが小さくなり、体全体が硬い状態になります。

 

このとき、歩くという動作は「前に進む」よりも「バランスを崩さない」ことが優先されます。

その結果、普段なら自然に使われている股関節やお尻、太ももの動きが制限され、代わりに一部の筋肉や関節に負担が集中します。

 

特に股関節は、体重を支えながら前後左右の動きを調整する重要な場所です。その働きがうまく分散されないと、痛みとして表に出やすくなります。

 

 

 股関節に負担をかけやすい「歩幅」の特徴

 

 

 

雪の日や寒い日に股関節が痛くなりやすい人に共通しているのが、歩幅が極端に変わっていることです。

 

転倒を防ごうとして、無意識に歩幅を小さくする方は非常に多くいます。

 

一見、安全な歩き方に思えますが、歩幅が小さくなりすぎると、足を前に出す動きが少なくなり、股関節の動きも固まりやすくなります。

 

すると、股関節の周囲の筋肉は、動いて伸びる代わりに、縮んだ状態で体を支え続けることになります。

 

この状態が続くと、筋肉は疲労しやすくなり、股関節の奥に重だるさや痛みを感じやすくなります。

 

逆に、普段と同じ感覚で歩こうとして、雪道でも無理に歩幅を保とうとする方も要注意です。

 

滑りやすい地面で大きな歩幅を取ると、体はバランスを取ろうとして股関節に強い力を入れることになります。

 

どちらの場合も、股関節への負担は増えやすくなります。

 

 

重心のズレが股関節痛を引き起こす仕組み

 

 

 

歩幅の変化と同時に起こりやすいのが、重心のズレです。

 

雪道では、転倒を避けるために体を少し前かがみにしたり、上半身に力を入れたりする方が多くなります。

 

この姿勢では、体の重さが本来よりも前や外側に偏りやすくなります。

 

すると、その重さを支える役割が、股関節の片側に集中しやすくなります。

 

特に、「片方の股関節だけ痛い」「利き足側がつらい」と感じる方は、この重心のズレが関係していることが多くあります。

 

さらに寒さによって筋肉が固くなっていると、体は重心のズレをうまく修正できません。

 

その結果、股関節がクッションの役割を一手に引き受けることになり、痛みが出やすくなります。

 

本人は「普通に歩いているつもり」でも、体の中では普段とは違う負担のかかり方が起きているのです。

 

 

まとめ

 

 

 

雪の日や寒い日に股関節が痛くなりやすい人には、歩幅と重心が普段とズレているという共通点があります。

 

これは年齢や体力の問題だけではなく、転倒を避けようとする自然な反応が、結果として股関節に負担を集中させている状態です。

 

痛みは、体が「この使い方は少し無理がありますよ」と教えてくれているサインとも言えます。

 

もし雪の日や寒い日に歩いたあと、毎回のように股関節がつらくなる場合は、股関節そのものよりも、歩き方や体の使い方に目を向けてみてください。

 

痛みが数日経っても引かない、歩くたびに強くなるといった場合は、早めに専門家に相談することも大切です。

 

冬を安心して過ごすためにも、自分の体の変化に気づくことが第一歩になります。

 

 

《柔道整復師・鍼灸師・あんま・マッサージ・指圧師 藤井敦志 監修》

 

 

 

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