目次
この記事の要約
保育士の腰痛・手足のしびれは、抱っこや中腰の繰り返しによる筋肉疲労と体の歪みが主な原因です。
神経疾患でなくても、筋肉の硬さや体のバランスの乱れから症状が出ることがあります。
痛みのある場所だけでなく、体全体を整えることが回復の近道です。
この記事のポイント:
- 片側抱っこの繰り返しで体の左右バランスが崩れやすい
- 腰の筋肉の硬さが足のしびれにつながることがある
- 首まわりの緊張が手のしびれを引き起こすことがある
- 必ずしも椎間板ヘルニア等の神経疾患ではない場合が多い
- 早めに体の状態を確認することが悪化の予防につながる
はじめに
整骨院で体を見ていると、保育の仕事をされている方は腰痛や肩こりだけでなく、手足のしびれを感じるケースも少なくありません。
保育の現場では、子どもを抱っこする動作や中腰での作業、床に座る姿勢など、体に負担がかかりやすい動きが多くなります。
本人としては日常的に行っている動作のため、特別な負担だと感じにくいこともありますが、同じ動作が繰り返されることで少しずつ体に負担が積み重なります。
特に多いのが、抱っこをする際に体を前に倒した姿勢や、子どもの目線に合わせてしゃがむ姿勢です。
これらの姿勢は一見自然な動きに見えますが、腰や股関節、背中に負担がかかりやすい特徴があります。
また、子どもを支える際には腕や肩にも力が入りやすく、首まわりの緊張が続きやすくなります。
この状態が続くと、腰痛だけでなく、手や足のしびれとして違和感が出ることもあります。
保育の仕事はやりがいが大きい一方で、体を使う場面が多く、無意識のうちに体へ負担がかかっていることも少なくありません。
事例紹介|30代女性Tさん 抱っこや中腰の積み重ねで手足のしびれが出てきたケース
来院されたのは30代後半の女性、Tさんです。
幼稚園で保育の仕事をされており、毎日子どもと接する中で抱っこやしゃがむ動作が多い生活を送っていました。
これまでも腰に違和感を感じることはあったそうですが、ここ数か月で腰の重さが強くなり、朝起きた時から腰が固まっているような感覚が続いていました。
さらに気になり始めたのが、足のしびれでした。
特に夕方になると太ももの外側からすねにかけて違和感があり、長時間座ったあとに立ち上がると足の感覚が鈍く感じることがあったそうです。
また最近では、子どもを抱っこしたあとに手のしびれを感じることもあり、「このまま悪くなるのではないか」と不安を感じて来院されました。
姿勢を確認すると、腰が反りにくくなり、背中が丸くなりやすい状態が見られました。
また片側で抱っこすることが多かったため、体のバランスにも偏りが出ていました。
Tさん自身も「いつも同じ側で抱っこしていたと思う」と話されており、日常の積み重ねが影響している可能性が考えられました。
特に困っていたのは、仕事中にしびれを感じることと、夕方になると腰が伸びにくくなることでした。
仕事を休むほどではないものの、このまま続けて大丈夫なのかという不安を感じていたそうです。
Q. 保育士に腰痛やしびれが多い理由は何ですか?
保育の仕事では、腰に負担がかかる動作が繰り返されやすい特徴があります。
抱っこをする時は、体を前に倒しながら腕の力で子どもを支えることが多くなります。
この姿勢では腰や背中の筋肉が常に働き続けることになります。
また、子どもの目線に合わせてしゃがむ動作では、股関節・膝・腰が同時に使われます。
同じ姿勢が続くことで筋肉が硬くなりやすく、動き始めに違和感が出てくることがあります。
特に注意が必要なのが「片側抱っこ」です。
いつも同じ側で抱っこすることで体の左右バランスが崩れ、腰だけでなく背中や首にも負担がかかりやすくなります。
首まわりの筋肉が緊張すると、腕のだるさや手のしびれにつながることもあります。
さらに腰の筋肉が硬くなることで、足の違和感に発展することもあります。
足のしびれというと、すぐに神経の問題を想像される方も多いですが、筋肉や筋膜の緊張が関係しているケースも少なくありません。
【補足】筋肉や筋膜に過度の負担が積み重なると、検査では異常が出ないにもかかわらず、痛みやしびれのような違和感が生じることが医学的に知られています(参考:Wikipedia「筋筋膜性疼痛症候群」)。
保育の仕事は体を大きく動かしているようでいて、実際には同じ動作の繰り返しになることも多く、負担が蓄積しやすい傾向があります。
フジイ整骨院で行った見立てと施術とは?|痛い場所だけを追わず体全体のバランスから整える
Tさんのケースでは、腰だけでなく背中や股関節の動きにも偏りが見られました。
体のバランスを確認すると、片側に体重がかかりやすい状態が続いていたことが考えられました。
人って抱っこしたりするときは、力の入れやすい方に体重を乗せて持ち上げたり立ち上がったりしますよね。
それが一度や二度ではなく、毎日だったとすると使う方の筋肉はついていくけど、使わない方は痩せていくのが想像つくかと思います。
つまり抱っこや中腰の動作が多い方は、腰そのものだけでなく、股関節や背中の動きが制限されて固くなってしまう方が多いんです。
当院では、痛みやしびれを感じている場所だけを見るのではなく、体全体の動きを確認します。
普段の仕事中の動き、私生活での動き、寝たり起きたりする動作、いろんなことをお聞きして動いていただくことでそのかたの癖を見分けます。
体は一つの部分だけで動いているわけではなく、いくつかの関節や筋肉が連動して働いています。
そのため一部分に負担が集中している場合、別の部分にも影響が出ることがあります。
Tさんの場合も、腰だけでなく背中や股関節の動きに変化が見られました。それも片方に特に偏っていました。
体全体のバランスを整えることで、腰の負担が軽減しやすくなります。
施術後には「立ち上がる時の感じがこんなに楽になるとは驚きました」「普段この動きに気をつけたらいいんですね」と話されていました。
日常生活の中で負担がかかりやすい動作についてもお伝えし、できる範囲で体の使い方を意識してもらいました。
保育の仕事では体を使わないわけにはいきませんが、少し体の使い方を意識するだけでも負担を減らしやすくなります。
まとめ
保育の仕事で起こる腰痛や手足のしびれは、特別なケガがなくても起こることがあります。
抱っこや中腰の姿勢が続くことで、体に負担が積み重なりやすくなります。
忙しい毎日の中では、自分の体の状態に気づきにくいこともありますが、違和感が続く場合は体からのサインかもしれません。
しびれや腰痛があると、「このまま続けて大丈夫かな」と不安になることもあると思います。
体の状態を整えることで、日常の動きやすさが変わることもあります。
無理をし続けるのではなく、早めに体の状態を確認しておくことが大切です。
保育の仕事は体を使う場面が多いからこそ、体のケアも大切になります。
体のバランスを整えておくことで、日々の仕事も続けやすくなります。違和感を我慢し続けるのではなく、体の変化に目を向けていくことが大切です。
《柔道整復師・鍼灸師・あんま・マッサージ・指圧師 藤井敦志 監修》
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