目次
はじめに
こんにちは。たつの市のフジイ整骨院 院長の藤井です。
秋から冬にかけて、当院に「手首が痛い」と来られる方が増えてきます。
お話を伺うと、「最近、編み物を始めた」「おせちの準備で料理をよくしている」「スマホを長時間使うようになった」など、日常の“手の使い方”が変わっている方が多いのです。
手首は体の中でも特に細かく動く関節で、小さな骨と腱が複雑に組み合わさって成り立っています。
そのため、少しの使いすぎでも炎症が起きやすく、痛みが長引くこともあります。
「たかが手首」と軽く見て放置すると、痛みが慢性化し、日常の動作に支障をきたすこともあります。
本記事では、手首の痛みの原因をわかりやすく紐解き、セルフケアと整骨院での治療法を紹介していきます。
同じ動きを繰り返すと手首が壊れる?——腱と腱鞘のメカニズム
手首の痛みで多いのが、「腱鞘炎(けんしょうえん)」です。
腱鞘とは、腱が通るトンネルのような部分。手首や指を動かすたびに、腱はそのトンネルを滑るように動いています。
通常は摩擦なくスムーズに動きますが、同じ動作を繰り返すと摩擦が増え、腱鞘が炎症を起こしてしまうのです。
たとえば編み物をしていると、糸を巻く指と手首の角度が常に同じになります。
料理でも包丁を握る手や、フライパンを返す手は固定された動きを続けています。
スマホ操作も同様で、親指を酷使するため“ドケルバン病”と呼ばれる腱鞘炎がよく見られます。
腱は血流が少ない組織なので、一度炎症が起きると治りにくく、安静にしても再発しやすいのが特徴です。
さらに、腱鞘の中で腱が腫れると、動かすたびに「ゴリッ」「引っかかる」といった違和感が出ることもあります。
これは腱と腱鞘の間で炎症が進行しているサインです。
家事や趣味で見落としがちな“手首の使いすぎ”サイン
「まだ大丈夫」と思って使い続けるうちに、手首の痛みが慢性化してしまう方も少なくありません。
腱鞘炎が進行しているサインにはいくつか特徴があります。
まず、「朝、手がこわばる」「動かしはじめが重たい」と感じる場合。
これは筋肉や腱の回復が追いついていない証拠です。
また、動かすたびにズキッと痛む、あるいは「カクッ」と引っかかるような感覚がある場合も要注意です。
さらに、痛みが親指から手の甲・肘の方まで広がることもあります。
これは、痛みをかばうことで腕全体の筋肉が硬くなっているサインです。
当院でも「最初は手首だけだったのに、今は肩まで痛い」という方が多く見られます。
加えて、猫背や巻き肩の姿勢も関係しています。姿勢が崩れると、肩から腕への血流が悪化し、手首の回復が遅くなります。
つまり、手首の痛みは“手だけの問題”ではなく、“体全体の使い方のバランス”から生まれていることが多いのです。
放置は危険!慢性化を防ぐためのセルフケアと生活習慣の工夫
手首の痛みを早く改善するには、「動かさないこと」ではなく「正しく使うこと」がポイントです。
炎症の初期(ズキズキ・熱っぽい・腫れている)では冷やすのが効果的ですが、数日たって痛みが鈍くなったら温めて血流を促します。
蒸しタオルや湯船につかってじんわり温めるだけでも、筋肉の緊張が和らぎます。
また、家事の合間やパソコン作業の前に「手首回しストレッチ」を取り入れましょう。
両手で円を描くようにゆっくり手首を回す。次に、反対の手で指先を軽く引っ張って手のひらを伸ばす。
この2つを1日数回行うだけでも血流が改善し、痛みの予防につながります。
そして、意外に大切なのが「握る力の調整」です。調理器具やペンを強く握りしめる癖があると、腱に余分なストレスがかかります。
「優しく持つ」ことを意識するだけで、痛みの軽減につながります。
また、睡眠中に手首を曲げたまま寝る人も要注意。タオルなどを軽く巻いて固定しておくと、無意識の圧迫を防げます。
手首を守る習慣を生活の中に取り入れることが、再発防止の第一歩です。
フジイ整骨院で行う手首痛の根本治療と再発予防の考え方
当院では、手首の痛みを単に「腱鞘炎」として部分的に見るのではなく、“全身のバランス”からアプローチします。
実際、手首を痛めている方の多くは、肘や肩、首にまで筋緊張が広がっており、それが治りにくさの原因になっています。
フジイ整骨院では、まず体の軸を整える手技療法で、肩から腕にかけての筋肉のねじれを解消し、血流を改善します。
そのうえで、微弱電流治療を用いて炎症を鎮め、腱や筋膜の回復を促進します。
微弱電流は細胞の活性を助ける働きがあり、「手を動かしても痛くない状態」を早期に取り戻すことが可能です。
さらに、痛みが落ち着いてからは「再発しにくい手の使い方」を指導します。
これは、ただ休ませるだけでなく、“正しく動かすリハビリ”です。
指先から肩までの連動を意識したストレッチや、骨盤を含めた姿勢改善を行うことで、手首への過剰な負担を減らしていきます。
整骨院での治療を通じて多くの患者さんが「以前より家事が楽にできる」「編み物を再開できた」と笑顔を取り戻されています。
痛みがあるときこそ、体の声に耳を傾け、早めのケアを心がけることが大切です。
まとめ
「少し痛いだけだから」「使えば治るだろう」と思っていた手首の痛みが、いつの間にか家事や趣味を妨げていませんか?
手首の痛みは、あなたの頑張りの証でもあります。しかし、無理を続ければ体が悲鳴を上げてしまいます。
繰り返し動作による腱の疲労は、適切なケアをすれば必ず回復します。
冷やす・温める・ほぐすというシンプルなケアを日常に取り入れ、違和感を感じたら早めに整骨院へ。
フジイ整骨院では、あなたの“手の使い方”と“体全体のバランス”を丁寧に見極め、再発しない体づくりをサポートします。
「好きなことを痛みなく続けたい」——その願いを叶えるために、私たちはあなたの体に寄り添い、一緒に回復の道を歩んでいきます。
《柔道整復師・鍼灸師・あんま・マッサージ・指圧師 藤井敦志 監修》
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